聖者は魔族からのリスタートを決意した!
2話 異世界でのステータス
エルナ様から半ば強制的に転生させられた世界で僕は大和撫子とはこういう人のことを言うのだろうか黒髪美人の女性に抱かれていた。そこだけ聞けば日本での犯罪者にしか聞こえないだろう。また世の男たちは羨ましい限りであろう。
しかし、俺の見た目は赤ん坊でなぜか鋭い目付きのおっさん数人に至近距離から穴があくほどに見つめられて意味が分からない言葉を喋られ異世界というのに何故か言葉は分かるみたいだ。どこか悪臭漂う臭いのする部屋でこれらのことが行われていると知ってなお羨ましいと思う人がこの世に何人いるだろうか。
というかこれ血の臭いだよね。知ってるよ前世医者だったんだから。
ここに来てすでに半年経過している。とりあえずこうなった経緯を整理していくとしようか。
あの時地面が崩壊し奈落へと落ちる感覚を経て一度意識を手放した。そして次に見たものは
「ラハト様が目を覚ましました。」
視界一杯に広がるおっさんの顔だった。
「あうっ」
えっどういう状況!?
自分の発した声は言葉をなさないただの泣き声となって発された。
おっさんの顔が離れて全体が見えるようになる。普通のおっさんに見えたのだがそこには不釣り合いな翼と角をもっていた。
自分がいる現在の状況を理解するのに10分以上かかった。なぜか赤ん坊になっていてある意味想定範囲内か。異世界転生だもんなどうやらこのおっさんは俺専属の守護騎士らしい。
そして、抱かれていた黒髪の綺麗な人は俺の母さんで名前はセリエさん。 
その後視界の端に何か見覚えのあるアイコンがあり脳で選択したいと思うと開いた。
ラハト・ルシア (0歳) 男
lev.1 種族 魔族      職業 王子
魔力 200
体力 500
耐性 430
スキル
      なし
いや何これステータス?
というか魔族と王子って自分が面倒な立場になったのかもという考えが前世の知識から頭をよぎる。
日本ではゲームとかアニメでしか見たことはなかった言葉をこんな身近に聞くなんてね……
その後切り替えボタンみたいのがあって切り替えてみると
これを見れているということは無事転生おめでとうございます上条様。 いえ……今はラハト様ですね。
これを開けたということはステータス確認はしたと思い説明いたします。
まずは自分の立場についてですがここは魔界「ラプラス」と呼ばれています。
あなたはそこの王子として生まれ変わったのです。
ラプラスに住む種族は魔族と呼ばれています。基本的に住んでいるのはこの1種族のみとなります。
ラハト様が思っている以上にこの種族は他種族に嫌われています。なぜかと言われますとそれは長い話になるのですが端的に説明しますとこの種族は生きるために他種族の血を貰わなければならないからです。
日本でいう吸血鬼みたいなものですね。
それなら家畜の血をと考えた魔族もいたようですが……結果はわずか1ヶ月で半数が栄養失調という状態に陥りその後様々な政策がとられるも未だに良い結果が得られないという状態にあります。これからどうしていくかはあなた次第となるのですどうかご武運を。願わくば種の繁栄を。
なるほどね。だから悪事を働かねばならないということかこの部屋の異常なほどの血の臭いにも納得がいった。
それにステータスをみたところスキルがあるってことは所謂魔法とか使えちゃうってことですかね!?
「あばっあばっ」
「あっ今、笑いましたよ。セリエ様」
「そうですね。」
セリエさんは寂しそうな視線をこちらに向ける何かあったのだろうか。そういえば父親を見かけていないな。俺が王子ってことは父が王ってことだよな。忙しいのか?
「本当可愛いらしい。ねぇセリエ様!」
「そう…ですね……」
セリエさん困ってるじゃないかおっさんなのに主婦のおばさん並みにしゃべるな。守護騎士であろうおじさんを睨み付ける。すると……
「えっ」
話していた守護騎士さんが急に黙り混み辺りを真剣な眼差しで見渡す。
するとステータスの横に
スキル「強者の威圧」を取得しました。
「気のせいですかね。急に寒気がしたのですが……喋りすぎましたね。私は部屋の外で護衛していますので何かあればお呼びください。」
強面の守護騎士はそのまま部屋をでていく。そういえばセリエさんには角も翼も生えてない。
俺の背中にも翼があった。これ飛べるんじゃないかと羽ばたこうとしたが
さすがに赤ん坊だとバサバサと翼の音が響くだけで何も起こらなかった。まさか飾りだけってことはないよな!?
すると、セリエさんがこちらに近づき
「私は後悔しているのかもしれません。あなたを産んでしまったこと。呪われた血を後世に残してしまった。それでも……きっと他種族の間で産まれた愛しいラハトあなたが未来を変えてくれる。そう母は信じているのです。」
何か重い話になっている。そこまで期待されても俺に出来ることは限られると思うけど。セリエさんもとい母さんの泣きそう顔をみたら自然と自分の出来ることをやりたいと思った。精神は前世でも鍛えられたからな人間の取り柄は考えに考えて道をつくることだよな。
あっそういえばもう人間じゃないんだった……
いや、元人間だから。これからも俺の目標だし前世の記憶をもつ俺はツッコミをいれながらもこの異世界生活を楽しむことにした。
しかし、俺の見た目は赤ん坊でなぜか鋭い目付きのおっさん数人に至近距離から穴があくほどに見つめられて意味が分からない言葉を喋られ異世界というのに何故か言葉は分かるみたいだ。どこか悪臭漂う臭いのする部屋でこれらのことが行われていると知ってなお羨ましいと思う人がこの世に何人いるだろうか。
というかこれ血の臭いだよね。知ってるよ前世医者だったんだから。
ここに来てすでに半年経過している。とりあえずこうなった経緯を整理していくとしようか。
あの時地面が崩壊し奈落へと落ちる感覚を経て一度意識を手放した。そして次に見たものは
「ラハト様が目を覚ましました。」
視界一杯に広がるおっさんの顔だった。
「あうっ」
えっどういう状況!?
自分の発した声は言葉をなさないただの泣き声となって発された。
おっさんの顔が離れて全体が見えるようになる。普通のおっさんに見えたのだがそこには不釣り合いな翼と角をもっていた。
自分がいる現在の状況を理解するのに10分以上かかった。なぜか赤ん坊になっていてある意味想定範囲内か。異世界転生だもんなどうやらこのおっさんは俺専属の守護騎士らしい。
そして、抱かれていた黒髪の綺麗な人は俺の母さんで名前はセリエさん。 
その後視界の端に何か見覚えのあるアイコンがあり脳で選択したいと思うと開いた。
ラハト・ルシア (0歳) 男
lev.1 種族 魔族      職業 王子
魔力 200
体力 500
耐性 430
スキル
      なし
いや何これステータス?
というか魔族と王子って自分が面倒な立場になったのかもという考えが前世の知識から頭をよぎる。
日本ではゲームとかアニメでしか見たことはなかった言葉をこんな身近に聞くなんてね……
その後切り替えボタンみたいのがあって切り替えてみると
これを見れているということは無事転生おめでとうございます上条様。 いえ……今はラハト様ですね。
これを開けたということはステータス確認はしたと思い説明いたします。
まずは自分の立場についてですがここは魔界「ラプラス」と呼ばれています。
あなたはそこの王子として生まれ変わったのです。
ラプラスに住む種族は魔族と呼ばれています。基本的に住んでいるのはこの1種族のみとなります。
ラハト様が思っている以上にこの種族は他種族に嫌われています。なぜかと言われますとそれは長い話になるのですが端的に説明しますとこの種族は生きるために他種族の血を貰わなければならないからです。
日本でいう吸血鬼みたいなものですね。
それなら家畜の血をと考えた魔族もいたようですが……結果はわずか1ヶ月で半数が栄養失調という状態に陥りその後様々な政策がとられるも未だに良い結果が得られないという状態にあります。これからどうしていくかはあなた次第となるのですどうかご武運を。願わくば種の繁栄を。
なるほどね。だから悪事を働かねばならないということかこの部屋の異常なほどの血の臭いにも納得がいった。
それにステータスをみたところスキルがあるってことは所謂魔法とか使えちゃうってことですかね!?
「あばっあばっ」
「あっ今、笑いましたよ。セリエ様」
「そうですね。」
セリエさんは寂しそうな視線をこちらに向ける何かあったのだろうか。そういえば父親を見かけていないな。俺が王子ってことは父が王ってことだよな。忙しいのか?
「本当可愛いらしい。ねぇセリエ様!」
「そう…ですね……」
セリエさん困ってるじゃないかおっさんなのに主婦のおばさん並みにしゃべるな。守護騎士であろうおじさんを睨み付ける。すると……
「えっ」
話していた守護騎士さんが急に黙り混み辺りを真剣な眼差しで見渡す。
するとステータスの横に
スキル「強者の威圧」を取得しました。
「気のせいですかね。急に寒気がしたのですが……喋りすぎましたね。私は部屋の外で護衛していますので何かあればお呼びください。」
強面の守護騎士はそのまま部屋をでていく。そういえばセリエさんには角も翼も生えてない。
俺の背中にも翼があった。これ飛べるんじゃないかと羽ばたこうとしたが
さすがに赤ん坊だとバサバサと翼の音が響くだけで何も起こらなかった。まさか飾りだけってことはないよな!?
すると、セリエさんがこちらに近づき
「私は後悔しているのかもしれません。あなたを産んでしまったこと。呪われた血を後世に残してしまった。それでも……きっと他種族の間で産まれた愛しいラハトあなたが未来を変えてくれる。そう母は信じているのです。」
何か重い話になっている。そこまで期待されても俺に出来ることは限られると思うけど。セリエさんもとい母さんの泣きそう顔をみたら自然と自分の出来ることをやりたいと思った。精神は前世でも鍛えられたからな人間の取り柄は考えに考えて道をつくることだよな。
あっそういえばもう人間じゃないんだった……
いや、元人間だから。これからも俺の目標だし前世の記憶をもつ俺はツッコミをいれながらもこの異世界生活を楽しむことにした。
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