待ってろ貴族共!いつか俺はお前らを超えてやる!

きちそと君

プローローグと言うにはあまりにも酷すぎたもの

ぴろぴろぴろーん
気の抜けたような音がなり、金髪の店員は蔑んだ目で僕を見る。
コンビニは最高だ、なんでもあるし何より家から近い。
徒歩1分もかからない場所にあるコンビニは俺をヒキニーへと成長(?)させてくれた。なんだか古びた看板にさえ親近感を感じるようにもなってしまった俺は末期かもしれない。

杉本  創
スギモト  ツクル
27歳
無職 ヒキニート
彼女いない歴=人生

ヒキニーを初めてはや4年。
親との会話は喧嘩のみ。
生活リズムは
起きる→食う→シコる→2chでアスペと言われる→食う
→ニコニコで寒いコメを打つ→シコる→食う→寝る
※一週間に一回コンビニへビールを買いに行く


はぁ、いっそのことどっかの死に戻りの感じで異世界転生されねぇかなぁ…
んでまぁチート能力身につけちゃって、いい感じのヒロインといい感じの距離感で...ぐふぉっ
ある訳ない世界に思いを馳せながら玄関のドアノブを捻った・・・・・・



はずだった。                                                                             汚ねぇ玄関の上を踏んでいるはずの汚ねぇスニーカーは大理石を踏み、オカンに吐くはずだった汚ねぇ言葉は白く美しい柱に当たると綺麗に反射した。

黙っとれババアァァァ
だまっとればばあぁぁぁ
ダマットレババアァァァ
ダマッ、      バアァァ
・・・


目の前で起きた現象に脳の処理が追いつかない
あれっ?俺の脳は6コア搭載のはずなんだがw
冗談が考えられる程度まで処理が終わった脳と目に映ったもの・・・


美しい姫(嫌な顔)
隣の高そうな服を着た側近?みたいな人(蔑んだ目)
護衛っぽい2人(笑いをこらえて下を向いてる)
周りの魔導師っぽい10人  (開いた口が塞がらない)


なんぞこれェ・・・

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