不器用プラトニックラブ
31話 崩れ去る悲劇
穂架との信頼関係も無くなり、学校生活での居心地が悪化するばかりだ。
頑張るって決めたのに、約束を守れないかもしれない。
精神的苦痛になっているだろう。
「あれ、琴嶺?」
「輝陽君…?」
「こんな所でどうした…って、何で泣いてるんだ!?」
「私、穂架に酷いことをしたの…!」
「酷いこと…?」
「私に近づかない方がいいって言ったの。」
「はぁ?
  何で?」
私は、輝陽君に昨日あったことを全て話した。
「それって、悪戯とかじゃねぇの?」
「私もそう思っているよ。
  でも、こんなことになったのは私のせいだし…」
「誰がお前のせいだって、何時言ったんだよ!?」
「…」
「俺は、お前のこと良い奴だって思ってるから、こんなに怒ってんだろ!?」
「…」
「咲護だって、お前のこと大嫌いって言ったかもしれねぇけど、それは本心じゃないってこと分かるよな?」
「私が声を荒らげることってないから、本気で嫌われてるって思ってるのかも…」
「お前って、本当に分かってねぇよな…。」
「え…」
「咲護とちゃんと向き合うことだな。」
「向き、合う…?」
私は輝陽君が放った言葉の意味を、探し彷徨っている。
穢星病院-
「お疲れ様。」
「先生こそ、お疲れ様です。」
「今日も大丈夫ですよ。」
「はい…。」
結生の病室-
「結生、もう直ぐ2学期終わる頃だよ。
  弁論大会でね、私、最優秀賞を取ったよ。
  職員室でたまたま聞いたんだけど、結生が最優秀賞を取ったって、本当なの…?」
私が結生の頬を撫でた時、穢星先生が入って来た。
「今日は、何の話をしてたんだ?」
「奇妙な話ですよ。」
「はははっ、そうか。」
「突然ですけど、穢星先生は、何処の高校出身なんですか?」
「僕かい?
  知ってるか分からないけど、東絮高校っていう所なんだ。
  それがどうかしたのかい?」
「いえ、興味本意で聞いてみただけです。」
「永さんは確か、悧稔高校だったよね?」
「何で知ってるんですか?」
「この地域では、トップな高校って聞いたことがあってね。
  それに、制服のデザインも凝ってるしね。」
「そんなことないですよ。」
「僕も、高校時代を思い出すよ。」
「先生の高校時代は、どんな思い出なんですか?」
「…君と同じだよ。」
「え…?」
私と同じ?
その意味は、深く聞かないと分からない話だった。
頑張るって決めたのに、約束を守れないかもしれない。
精神的苦痛になっているだろう。
「あれ、琴嶺?」
「輝陽君…?」
「こんな所でどうした…って、何で泣いてるんだ!?」
「私、穂架に酷いことをしたの…!」
「酷いこと…?」
「私に近づかない方がいいって言ったの。」
「はぁ?
  何で?」
私は、輝陽君に昨日あったことを全て話した。
「それって、悪戯とかじゃねぇの?」
「私もそう思っているよ。
  でも、こんなことになったのは私のせいだし…」
「誰がお前のせいだって、何時言ったんだよ!?」
「…」
「俺は、お前のこと良い奴だって思ってるから、こんなに怒ってんだろ!?」
「…」
「咲護だって、お前のこと大嫌いって言ったかもしれねぇけど、それは本心じゃないってこと分かるよな?」
「私が声を荒らげることってないから、本気で嫌われてるって思ってるのかも…」
「お前って、本当に分かってねぇよな…。」
「え…」
「咲護とちゃんと向き合うことだな。」
「向き、合う…?」
私は輝陽君が放った言葉の意味を、探し彷徨っている。
穢星病院-
「お疲れ様。」
「先生こそ、お疲れ様です。」
「今日も大丈夫ですよ。」
「はい…。」
結生の病室-
「結生、もう直ぐ2学期終わる頃だよ。
  弁論大会でね、私、最優秀賞を取ったよ。
  職員室でたまたま聞いたんだけど、結生が最優秀賞を取ったって、本当なの…?」
私が結生の頬を撫でた時、穢星先生が入って来た。
「今日は、何の話をしてたんだ?」
「奇妙な話ですよ。」
「はははっ、そうか。」
「突然ですけど、穢星先生は、何処の高校出身なんですか?」
「僕かい?
  知ってるか分からないけど、東絮高校っていう所なんだ。
  それがどうかしたのかい?」
「いえ、興味本意で聞いてみただけです。」
「永さんは確か、悧稔高校だったよね?」
「何で知ってるんですか?」
「この地域では、トップな高校って聞いたことがあってね。
  それに、制服のデザインも凝ってるしね。」
「そんなことないですよ。」
「僕も、高校時代を思い出すよ。」
「先生の高校時代は、どんな思い出なんですか?」
「…君と同じだよ。」
「え…?」
私と同じ?
その意味は、深く聞かないと分からない話だった。
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