東方龍人譚 ~龍神を統べる少年~
19話 剣ヲ交エ
ゴードと妖夢が屋敷に戻ると、魔理沙と幽々子がお茶を飲みながら、団子を食べていた。
妖夢「あーっ!!それ、私のおやつ・・・!」
魔理沙「よう、妖夢。終わったか。」
幽々子「思ってたより早かったわね。」
妖夢「幽々子様!!前からあれほど私のおやつには手を出さないようにと申しておりましたのに・・・!!」
ゴード「ま、まぁまぁ妖夢さん。なんだったら僕があとで奢りますから・・・。」
妖夢「いいの・・・?」
ゴード「えぇ。今日のお礼に。」
妖夢「・・・分かったわ!幽々子様!今回はゴードに免じて許して差し上げますが、次はありませんからね!」
幽々子「はいはい、分かったわよ。」
魔理沙「それじゃゴード、帰るか。」
ゴード「はい。妖夢さん、ありがとうございました!」
妖夢「いえいえ。」
ゴードと魔理沙は白玉楼をあとにした。
魔理沙「とうちゃーく・・・っと。」
ゴードと魔理沙は博麗神社に帰ってきた。
ゴード「今日はありがとうございました。」
魔理沙「いいってことだぜ。あ、そうだ。あとで私にも団子奢るんだぜ。」
ゴード「はは、分かりましたよ。」
そういって玄関を開くと
「おにーーーちゃーーん!」
という声とともに、誰かがゴードに抱きついた。
ゴード「わっ・・・と。フラン?」
それは、スカーレット姉妹の妹、フランドール・スカーレットだった。
フラン「えへへ。久しぶり!お兄ちゃん!」
ゴード「あぁ、久しぶり。」
レミィ「久しぶり。といっても、あれから1週間も経っていないのだけどね。」
ゴード「レミリアもいたのか。どうしてここに?」
咲夜「それはね」
どこからともなく、咲夜が現れた。
ゴード「咲夜」
咲夜「お嬢様と妹様がゴードに会いたがってたからよ。」
レミィ「ちょ、咲夜!それはゴードには黙っててって・・・あ。」
フラン「ふふ、お姉ちゃん、地雷踏んだね。」
ゴード「レミリア?」
レミィ「あああ、ち、違うのよ、その・・・さっきのは口が滑って・・・あ。」
咲夜「お嬢様、何個地雷を踏む気で?」
ゴード「??」
レミィ「わぁぁぁ!ち、違うってば・・・!」
レミリアはとてもあわあわしている。
ゴード「なんだか分かんないけど、会いに来てくれたなら嬉しいよ。」
ゴードがそういうと
フラン「鈍感」
咲夜「ですね」
魔理沙「だな」
霊夢「そうね」
ゴード「何が?」
レミィ「・・・ま、まぁいいわ。それより、どこ行ってたの?」
レミリアが話を切り替える。
ゴード「妖夢のところに行ってた。」
霊夢「妖夢のところ?」
ゴード「はい、剣を習いに。木刀も貰いました。」
ゴードが腰の刀に目を移す。
レミィ「・・・あんた、まさか」
レミリアが真剣な目でゴードに問いただす。
レミィ「戦うつもりじゃ、ないでしょうね・・・?」
ゴード「・・・。」
霊夢「な、何言ってるのよレミリア?今のゴードがまともに戦えるわけないじゃない。」
レミィ「だからこそ、妖夢に剣を習って、戦えるようにした。違う?」
ゴード「・・・ちがわ、ないです・・・。」
魔理沙「ゴード・・・。」
ゴード「・・・俺のせいかもしれないんです・・・あいつが来たのは・・・。」
レミィ「どういうこと?」
ゴード「紫さんの力はすごいです。でも、それにも限度がある。大きな力の持ち主を幻想郷に移動させたら、空間に亀裂ができる可能性もある。」
魔理沙「で、でもゴードが力を持ったのは、こっちに来てからなんだろ?」
ゴード「えぇ、確かにそうです。ですが、俺が力を貰ったのは紫さんのスキマの中。ただでさえ不安定な空間に、内側から圧がかかったら、簡単に崩れるでしょう。」
霊夢「・・・なるほどね。それで、戦える力を?」
ゴード「・・・はい。役立たずになった今、少しでも戦えるようにしたいんです。」
咲夜「でも、能力のないものが刀を持ったところで・・・それに木刀だし・・・。」
ゴード「・・・実は」
ゴードが端的にこう言った。
ゴード「全てのスペルカードが封印されたわけじゃないんです。」
魔霊レフ咲「・・・え?」
ゴード「龍の力はとても大きいので、全ては消せなかったのでしょう。ノーマル状態で使えるスペルは残っているんですよ。・・・まぁ、不幸中の幸いです。」
フラン「そうなんだ!よかったね、お兄ちゃん。」
ゴード「あぁ。そうだな。」
ゴードがフランの頭を撫でる。
その時、
紫「霊夢!」
紫がスキマから出てきた。
ゴード「なにかあったんですね?」
ゴードが真面目な顔になる。
紫「えぇ。実は・・・」
紫は重々しく、こう言った。
紫「よく分からないバケモノが人里で暴れているの!!」
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コメント
tako-yan
利用規約1から読んで見て下さい
ホッピー
二次創作は利用規約に反していますよ
だから伸びていないのです
とても面白いとは思うので自分で0から作ってみてはどうでしょうか