東方龍人譚 ~龍神を統べる少年~

ko-suke

12話 龍人ノ師ト旧都へノ道




ゴードは妖夢に勝利した。が、ゴードの心は、決して清々すがすがしいものではなかった。

ゴード「・・・流水」

ゴードは水の龍へと化した。そして、

ゴード「スペルカード発動。抱擁ほうよう術 『うるおいし体』」

妖夢にむけて、回復スペルを放った。

妖夢「う・・・ううん・・・あれ?私・・・?」

ゴード「・・・。」

妖夢「あぁ・・・私は負けたのですね。」

ゴード「・・・・・・・・・でした。」

妖夢「え?」

ゴード「申し訳ございませんでした・・・。」

ゴードはそう言って、妖夢に土下座どげざをした。

妖夢「えっ!?ちょ、ちょっと!?」

ゴード「・・・。」

妖夢「か、顔をあげて・・・。なんであやまる必要があるのよ?」

ゴード「・・・俺は・・・ズルをしました。刀に炎をまとわせて、出来るだけ妖夢さんに刀を持たせないようにした・・・。」

妖夢「・・・。」

ゴード「しかも、動きをふうじて、動けなくしてからスペルカードを放った。これじゃ、平等な戦いとは言えません・・・。勢いあまって、やってしまいました・・・。」

妖夢「そんな・・・別に気にしてないよ?」

ゴード「・・・あの、妖夢さん。」

妖夢「なに?」

ゴード「・・・俺に、剣を教えてください。・・・もっと、強くなりたいんです。」

ゴードは妖夢にそういった。

妖夢「え、えっと・・・」

ゴード「・・・無理にとは言いません。教えたくなければ、それでいいです。」





妖夢は迷っていた。教えるのは構わないが、後継者でもないものに、教えていいのか、と。

妖夢はゴードの目を見た。その目は覚悟かくごを決めた目であり、もう二度と後悔こうかいしたくないと言ったような目だった。

妖夢は、心に決めた。

妖夢「・・・わかったわ。いいですよ。」

ゴード「ほ、ほんとですか!?ありがとうございます!」

妖夢「私の修行しゅぎょうきびしいわよ?」

ゴード「望むところです。」

妖夢「そう。」

妖夢はゴードにそう言いながら、

妖夢(この子から感じる暗さは一体・・・。なんでそこまで強さにこだわる?)

と、考えていた。


霊夢「2人とも、お疲れ様。」

幽々子「なにか収穫しゅうかくはあった?」

ゴード「はい。妖夢さんに剣を教えてもらうことになりました。」

霊夢「へぇ。じ、じゃあ、ゴードはここに泊まるの?」

ゴード「いえ、妖夢さんが時間がある時にお邪魔じゃましようとおもっているので、すみませんが、霊夢さんのところに泊まらせて貰えませんか?」

霊夢「いいわよ、別に。仕事さえやってもらえれば。」

ゴード「はい。」

幽々子「もう行くの?」

霊夢「えぇ、まだ挨拶に行ってないところがあるし。」

幽々子「そう。またね、3人とも。」

ゴード「はい、お邪魔しました。」

霊夢「えぇ、また。」

魔理沙「・・・なんとなくなんだけどさ、私、空気じゃないか?」


ゴード一行はまた空を飛んでいた。

霊夢「さて、次はどこに行きましょうか。」

魔理沙「旧都さとりの所がいいんじゃないか?」

ゴード「俺にはよく分かりませんが、俺もそこでいいと思います。」

霊夢「決まりね。じゃあ、向かいましょうか。」


ゴード一行は旧都に向かっていた。その途中、

??「おーい」

と声がして、そちらの方を向くと、
昔の井戸水を組むやつのようなおけに入っていて、こちらに手を振っている女の子がいた。

霊夢「あら、キスメじゃない。」

キスメ「霊夢さん、こんにちは!旧都に向かわれるんですか?」

霊夢「えぇ、新しい住人の紹介にね。」

キスメ「あ、そちらの方ですか?」

ゴード「どうも、郷戸っていいます。ゴードと呼んでください。」

キスメ「よろしく、ゴード!じゃ、気をつけてね~」

霊夢「えぇ。」

魔理沙「・・・またなんとなくなんだけどさ、また私、空気じゃないか?完全に空気だよな?」


ゴード一行はやっと地面に降り立つ。そこは、飲み屋街のような、そんな感じの場所だった。

霊夢「ここは旧地獄。ここの案内も兼ねて、歩いて旧都に行きましょう。」

魔理沙「いいのか?こっからだと、まぁまぁ時間かかるだろ。」

霊夢「まぁ、いいんじゃない?」

その時、

??「おい!お前ら!」

という声が聞こえた。


次回予告!
??とは一体!?
ゴードは無事に旧都にたどり着けるのか!?
作者のライフがやばい!頼れるのは読者だけ!応援してくれ!
次回!城之内死すじょうのうちしす!デュエルスタンバイ!(大嘘おおうそ)

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