第3話

「蒼空様！そんな所に行っては危ないですよ！」
 
 
あぁ、煩い 
ほとんど寝ている生活を3年ほど送ってやっと歩いたりしてもいい年頃になったと思ったんだが流石に歩き回り過ぎたか… 
というか、このキャラ白鷺蒼空(ｼﾗｻｷｿﾗ)って男装してたよね？ 
たしか、男兄弟が居なくて跡取りが居ないから男装してたんだっけ？ 
流石にピンクのフリフリのやつは断ったんだがワンピースからは逃げられなかった… 
思いっきり女の子の恰好なんだけど？ 
設定がめちゃくちゃなんだけど… 
まぁ、怒られたことだし大人しくするか
 
 
「わかった。ではなにをしてればいい？」 
「蒼空様ってとても利口なんですけど逆に子どもっぽくないですね」 
「それはへんとうになっていないよ」 
「うっ、どこでそんな難しい言葉を覚えて来たんですか…まぁ、何って言われましても安全であればいいんですよ？」
 
 
だからそれをもっと具体的に言ってほしいんだが… 
そしてこれだけのことにこれだけの時間がかかるなんて
 
 
「そのあんぜんであればってどこまでがあんぜんでどこからがあんぜんではないのかのさかいはどこなの？」 
「痛い所をついてきますね…うーん、座ってできたりするものは安全で動いたりしないと行けないものは安全ではないですかね」
 
 
最初からそう言っていればよかったのに
 
 
「じゃあ、とらんぷなんてどう？」 
「トランプって言っても何をするんですか？」 
「しんけいすいじゃくは？」 
「うっ、私はそれはあまり得意ではないんですが…」
 
 
そんなことはしらない。じゃあトランプを並べるけど
 
 
「よし、どっちがさきにするか？」 
「蒼空様が先でいいですよ」 
「わかった。じゃあ、これとこれ」
 
 
11と13やっぱり最初は合わないか…
 
 
「じゃあ、私の番ですね！これとこれ、これとこれ、これと…」
 
 
得意じゃないって言っていたのはどこのどいつだ！ 
1ペアも出来ずに終わっちゃったじゃないか！
 
 
「もうしらない！」 
「すみませんでした！」
 
 
 
 
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蒼空の幼少期の日々が書きたかっただけです。 
男っぽい口調なのはゲームの蒼空の口調を意識した結果です。 
そして、この一緒に神経衰弱しているのはたぶん今回しか出てこないお世話係の子です。