Virtual World of WarⅢ・仮想世界の戦争
新第2話
日曜日。
日曜日ともあり待ち合わせ場所でもあった公園は子供たちがたくさん遊んでいた。
諭吉は持ってきた水稲に入っている緑茶を一口飲み、隣に座っている彼女に声をかけた。
「なぁ、本当についてくるのか?」
「えぇ、いいでしょぉ~」
もちろん彼女とは神奈 柚木である。
何故彼女がここにいるか。それは至極簡単なことだ。諭吉が外出するところを目ざとく見つけ、好奇心でついてきたのである。
っとそこにもう一人の待ち人である十条が自転車をこぎながらやってきた。
「よぉ!待たせたな…。なぁ一万円、何で神柚木さんがいるんだ?」
「勝手についてきたんだよ…。十条、柚木もつれていっていいか?」
「いや、俺は構わんが…」
快く快諾してくれた十条に、諭吉は感謝の意を示しつつ、柚木に向き合い、
「一応許可ももらったしついてきてもいいが、俺達が行くのはゲームコーナーだ。遊びじゃない。でもいいのか?」
「うん、いいよ~」
諭吉は柚木に念を押しておいた。柚木はぽわぽわした見た目とは裏腹に異常なほど口喧嘩には強かった。いや、迫力があるとかじゃない。彼女と喧嘩するとき、相手に全く歯が立たないと感じると最終的に上目遣いで怒ってくる。これは喧嘩だけではなく頼みごとをされた時もそうだ。男が見ればそれの効果は絶大だ…。もちろん幼馴染でありそれを何回も受けてきた諭吉も…
「おーい、お前ら!行くぞ!」
「ちょ、待て!」
いつの間にか自転車に乗って公園の出口で手を振っていた十条に、諭吉は持ってきていた自転車に飛び乗りペダルを漕ごうとする…。
「よいしょ」
直前に柚木が諭吉の自転車の荷台に座り、捕まるように彼の服を掴んだ。
「おい、柚木。お前自転車は…?」
「置いてきたよ~」
「あのなぁ…」
「だって、諭吉ちゃんを見失わないように必死だったから…」
「…。はぁしゃぁねえ。しっかりつかまっていろよ!」
砂地に絡まりそうだった自転車を少し足で蹴り、諭吉と柚木を乗せた自転車ははるか前を行く十条の自転車に追いつこうと必死に進んでいた。
はたから見れば二人は仲のよさそうなカップルにも見えるが、諭吉は坂道を上るために必死に漕いでいたので彼はそんなことを微塵も感じていなかっただろう。
後リア充爆発しろ。
「行きましたね…」
「そうだな」
ニュータウンの中央にできた公園、そこから出ていく3人の高校生たちを人知れぬ場所から見ていた男たちがいた。
「先生、彼らが例のゲームを買うとは限りませんが…」
「それは大丈夫だ。彼らは必ず買う。」
先生と呼ばれた男は、スーツにあるバッチをつけていた。紛れもなくそれは議員バッチだろう。だが彼にはもう一つ、この国では持ってはいけないあるものを持っていた。世間ではそれを、AK-47。旧ソビエト連邦製の軍用小銃である。現在もロシアのある企業が製造を続けており、数十年以上前の銃であるが現役バリバリの軍用小銃でもあった。
「しかし、買ったところで属するとは…」
「そこなんだよな。まぁそこは運だよ。」
「運ですか…。」
静かな室内、外では公園で遊んでいた子供たちの無邪気なはしゃぎ声だけが聞こえる。
彼らは静かに紅茶を飲み干した。
先生と呼ばれた男は、アップルティーを、もう一人の男はレモンティーを飲んでいたが…。
日曜日ともあり待ち合わせ場所でもあった公園は子供たちがたくさん遊んでいた。
諭吉は持ってきた水稲に入っている緑茶を一口飲み、隣に座っている彼女に声をかけた。
「なぁ、本当についてくるのか?」
「えぇ、いいでしょぉ~」
もちろん彼女とは神奈 柚木である。
何故彼女がここにいるか。それは至極簡単なことだ。諭吉が外出するところを目ざとく見つけ、好奇心でついてきたのである。
っとそこにもう一人の待ち人である十条が自転車をこぎながらやってきた。
「よぉ!待たせたな…。なぁ一万円、何で神柚木さんがいるんだ?」
「勝手についてきたんだよ…。十条、柚木もつれていっていいか?」
「いや、俺は構わんが…」
快く快諾してくれた十条に、諭吉は感謝の意を示しつつ、柚木に向き合い、
「一応許可ももらったしついてきてもいいが、俺達が行くのはゲームコーナーだ。遊びじゃない。でもいいのか?」
「うん、いいよ~」
諭吉は柚木に念を押しておいた。柚木はぽわぽわした見た目とは裏腹に異常なほど口喧嘩には強かった。いや、迫力があるとかじゃない。彼女と喧嘩するとき、相手に全く歯が立たないと感じると最終的に上目遣いで怒ってくる。これは喧嘩だけではなく頼みごとをされた時もそうだ。男が見ればそれの効果は絶大だ…。もちろん幼馴染でありそれを何回も受けてきた諭吉も…
「おーい、お前ら!行くぞ!」
「ちょ、待て!」
いつの間にか自転車に乗って公園の出口で手を振っていた十条に、諭吉は持ってきていた自転車に飛び乗りペダルを漕ごうとする…。
「よいしょ」
直前に柚木が諭吉の自転車の荷台に座り、捕まるように彼の服を掴んだ。
「おい、柚木。お前自転車は…?」
「置いてきたよ~」
「あのなぁ…」
「だって、諭吉ちゃんを見失わないように必死だったから…」
「…。はぁしゃぁねえ。しっかりつかまっていろよ!」
砂地に絡まりそうだった自転車を少し足で蹴り、諭吉と柚木を乗せた自転車ははるか前を行く十条の自転車に追いつこうと必死に進んでいた。
はたから見れば二人は仲のよさそうなカップルにも見えるが、諭吉は坂道を上るために必死に漕いでいたので彼はそんなことを微塵も感じていなかっただろう。
後リア充爆発しろ。
「行きましたね…」
「そうだな」
ニュータウンの中央にできた公園、そこから出ていく3人の高校生たちを人知れぬ場所から見ていた男たちがいた。
「先生、彼らが例のゲームを買うとは限りませんが…」
「それは大丈夫だ。彼らは必ず買う。」
先生と呼ばれた男は、スーツにあるバッチをつけていた。紛れもなくそれは議員バッチだろう。だが彼にはもう一つ、この国では持ってはいけないあるものを持っていた。世間ではそれを、AK-47。旧ソビエト連邦製の軍用小銃である。現在もロシアのある企業が製造を続けており、数十年以上前の銃であるが現役バリバリの軍用小銃でもあった。
「しかし、買ったところで属するとは…」
「そこなんだよな。まぁそこは運だよ。」
「運ですか…。」
静かな室内、外では公園で遊んでいた子供たちの無邪気なはしゃぎ声だけが聞こえる。
彼らは静かに紅茶を飲み干した。
先生と呼ばれた男は、アップルティーを、もう一人の男はレモンティーを飲んでいたが…。
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