無能魔術師の武器 ~Weapon Construction~
第1話 無能と魔法
「さて黒宮、この問題解いてみろ。無能なんかじゃ解けないか?」
周りから笑い声が聞こえる。そう魔法を使えない俺は無能と蔑まれることなんて日常茶飯事だ。
魔法なんて使えて当たり前と言われるような時代。無能の俺はこの白夜高校に通っている。そして、ごみのような扱いを受けている。いや、もう慣れてしまっている。
出された問題は「第三階級雷魔法 落雷」の魔法式を答える問題。この世界の魔法は第一階級魔法~第十階級魔法の十段階に分かれており、無論数字の大きいほうが強い。まぁ第七階級魔法以上は使えるだけで大魔術師と呼ばれるようになる。
雷などの魔法系統は、火、水、氷、風、雷、光、闇、無、特殊の九系統だ。特に特殊は誰でも使える魔法ではない。使えるだけでかなり優遇されている。
また、魔法式は魔法を構成するための式だ。科学式と同じような感じで、魔法式を理解することでその魔法を覚えることができる。
魔法式は使う魔法、この場合雷系統の魔法のためThunderの最初の3文字Thuが最初に来る。そして、威力は変数のためXが入る。方向は下方向の魔法のため、Underの最初の3文字Undがくる。
つまりこの答えはThuXUndとなる。
「ちっ、正解だ。さっさと戻れ。」
無愛想に徹する。まぁいいが。とりあえず、系統×威力(変数)×方向で魔法式は完成する。しかし俺は魔法式を覚えているが魔法は使えない。なぜなら俺は魔法を使う上で最も必要なものを持っていないからだ。
それは魔力と魔力回路だ。魔力をいくら持っていても魔力回路がなければ魔力を流せず魔法を発動することができない。電気と同じようなものだ。いくら電力があっても、回路がしっかりできてなければ電気器具が使えないのと同じだ。
魔力回路は魔力を流すだけでなく、性質を変える能力もある。性質は要するに系統のことだ。魔力を流し系統を変え、魔法式で魔法を構成する。そして、魔力回路は体内に流れるように普通の人はなっているが、
俺には流れていない。だから使えないのだ。もう仕方ないと俺は既に割りきっているがな。別に魔法がなくても生きていくことは普通に可能だしな。
そして、授業は終わった。まぁいつも同じように授業は無能ということでいじられるだけだからな。そして、次はやっと自由になれる昼休みだ。リュックから途中のコンビニで買った菓子パンを取りだし1年D組の教室から出る。
俺が向かうのは屋上だ。誰も来ないから自由を感じられる。
「おい、ちょっとつきあえよ!」
俺は肩を掴まれた。
周りから笑い声が聞こえる。そう魔法を使えない俺は無能と蔑まれることなんて日常茶飯事だ。
魔法なんて使えて当たり前と言われるような時代。無能の俺はこの白夜高校に通っている。そして、ごみのような扱いを受けている。いや、もう慣れてしまっている。
出された問題は「第三階級雷魔法 落雷」の魔法式を答える問題。この世界の魔法は第一階級魔法~第十階級魔法の十段階に分かれており、無論数字の大きいほうが強い。まぁ第七階級魔法以上は使えるだけで大魔術師と呼ばれるようになる。
雷などの魔法系統は、火、水、氷、風、雷、光、闇、無、特殊の九系統だ。特に特殊は誰でも使える魔法ではない。使えるだけでかなり優遇されている。
また、魔法式は魔法を構成するための式だ。科学式と同じような感じで、魔法式を理解することでその魔法を覚えることができる。
魔法式は使う魔法、この場合雷系統の魔法のためThunderの最初の3文字Thuが最初に来る。そして、威力は変数のためXが入る。方向は下方向の魔法のため、Underの最初の3文字Undがくる。
つまりこの答えはThuXUndとなる。
「ちっ、正解だ。さっさと戻れ。」
無愛想に徹する。まぁいいが。とりあえず、系統×威力(変数)×方向で魔法式は完成する。しかし俺は魔法式を覚えているが魔法は使えない。なぜなら俺は魔法を使う上で最も必要なものを持っていないからだ。
それは魔力と魔力回路だ。魔力をいくら持っていても魔力回路がなければ魔力を流せず魔法を発動することができない。電気と同じようなものだ。いくら電力があっても、回路がしっかりできてなければ電気器具が使えないのと同じだ。
魔力回路は魔力を流すだけでなく、性質を変える能力もある。性質は要するに系統のことだ。魔力を流し系統を変え、魔法式で魔法を構成する。そして、魔力回路は体内に流れるように普通の人はなっているが、
俺には流れていない。だから使えないのだ。もう仕方ないと俺は既に割りきっているがな。別に魔法がなくても生きていくことは普通に可能だしな。
そして、授業は終わった。まぁいつも同じように授業は無能ということでいじられるだけだからな。そして、次はやっと自由になれる昼休みだ。リュックから途中のコンビニで買った菓子パンを取りだし1年D組の教室から出る。
俺が向かうのは屋上だ。誰も来ないから自由を感じられる。
「おい、ちょっとつきあえよ!」
俺は肩を掴まれた。
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