ガチャで爆死したら異世界転移しました
調査② 不穏
「はぁーーねっみ!」
クライヴさんがそう愚痴を零す。
「しょうがないだろ、フィールドでの野営はいつ何に襲われるか分からないんだ。見回りはみんなの命を預かっていると言っても過言ではないんだぞ。」
「それに、恨むならくじを引いたお前自身を恨むんだな」
ハスタさんとルークさんがまた楽しそうにクライヴさんをいじる。
「ティア君は眠くない?眠かったらあとは私に任せて眠ってもいいのよ?」
「いえ、皆さんが頑張って起きてるのに僕だけ眠るなんてできませんよ」
昼間といい今といい、僕はリルさんにとても気に入られているようだ。コミュ障がちの僕からしたらちょっと困惑するが、優しくされて嫌な気にはならない。
「そう?ならいいのだけど。眠くなったらいつでも寝ていいからね?」
「はい。ありがとうございます」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「ぉーい。ティアくーん。起きて、朝だよー」
・・・?朝?あぁそうか結局寝ちゃったのか・・・
「おはようございます。リルさん。すみません僕だけ寝てしまって」
「いいわよ。私としても、ティア君の寝顔が見れて得だったもの」
日本では一人暮らしで知り合いもほぼいなかったから寝顔を見られるなどということが無かったが、結構恥ずかしいな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
みんなが集まってから、また副ギルド長は台に上がって喋り出す。
「では、予定では今日の夕方には一旦スラグディアに帰還する予定なので、頑張って下さい」
「「「うぃーーっす」」」
みんな起きたばかりでまだ完璧には目が覚めていないのか、返事に元気がない。
「じゃあ、今日もがんばりましょうね。ティア君」
「はい。がんばりましょう」
リルさんは、徹夜なのにも関わらず元気である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2日目の調査も、特に問題はなく進んでいた・・・
「おい。なんか聞こえないか?」
クライヴさんがそんなことを呟いたのは、昼の休憩も終わり、そろそろ帰還の準備を始めるという時だった。
「?別に、何も聞こえないけど?」
リルさんには何も聞こえないらしい。
「静かにっ!クライヴの言う通りだ!何か聞こえる!」
狩人であるハスタさんは聞こえたらしい。まぁ僕には結構前から聞こえていたが、あまり気にしてなかった。これは、なにかが飛んでこっちに向かってきている…?
「これはっ!!まずいルーク!!すぐに煙弾信号を!!」
「了解!」
流石はチーム。すぐに現状を把握して各自適切な行動をしている。
「ティア君!!こっち!!」
僕はリルさんに手を引かれ、森の外側つまりキャンプの方へと走らされる。・・・そしてふと後ろを見ると、いた。音の主。巨大で真っ黒な翼を羽ばたかせ飛んでいる…ドラゴンが。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その時、副ギルド長は集合の合図を出そうとしていた。そんな時、痕の奥の方、確かクライヴ君達の組だったか。の担当する区画から煙弾が上がった。色は赤。隊の危機、緊急事態が発生したという信号だ。
副ギルド長はすぐに使いのものを出そうとする。しかしその必要はなかった。その目にはもう映っていたのだ。言葉通りの、【危機】が。
「煙弾をっ!!この場にいる冒険者は全員現場に急行!!足の早いものは街へ戻り、ギルド長をお連れしろっ!!」
副ギルド長はすぐに返事の煙弾を指示する。部下達もすぐに反応し、各々行動する。
「黒竜・・・まさかこんなところにおるとはっ……」
クライヴさんがそう愚痴を零す。
「しょうがないだろ、フィールドでの野営はいつ何に襲われるか分からないんだ。見回りはみんなの命を預かっていると言っても過言ではないんだぞ。」
「それに、恨むならくじを引いたお前自身を恨むんだな」
ハスタさんとルークさんがまた楽しそうにクライヴさんをいじる。
「ティア君は眠くない?眠かったらあとは私に任せて眠ってもいいのよ?」
「いえ、皆さんが頑張って起きてるのに僕だけ眠るなんてできませんよ」
昼間といい今といい、僕はリルさんにとても気に入られているようだ。コミュ障がちの僕からしたらちょっと困惑するが、優しくされて嫌な気にはならない。
「そう?ならいいのだけど。眠くなったらいつでも寝ていいからね?」
「はい。ありがとうございます」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「ぉーい。ティアくーん。起きて、朝だよー」
・・・?朝?あぁそうか結局寝ちゃったのか・・・
「おはようございます。リルさん。すみません僕だけ寝てしまって」
「いいわよ。私としても、ティア君の寝顔が見れて得だったもの」
日本では一人暮らしで知り合いもほぼいなかったから寝顔を見られるなどということが無かったが、結構恥ずかしいな。
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みんなが集まってから、また副ギルド長は台に上がって喋り出す。
「では、予定では今日の夕方には一旦スラグディアに帰還する予定なので、頑張って下さい」
「「「うぃーーっす」」」
みんな起きたばかりでまだ完璧には目が覚めていないのか、返事に元気がない。
「じゃあ、今日もがんばりましょうね。ティア君」
「はい。がんばりましょう」
リルさんは、徹夜なのにも関わらず元気である。
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2日目の調査も、特に問題はなく進んでいた・・・
「おい。なんか聞こえないか?」
クライヴさんがそんなことを呟いたのは、昼の休憩も終わり、そろそろ帰還の準備を始めるという時だった。
「?別に、何も聞こえないけど?」
リルさんには何も聞こえないらしい。
「静かにっ!クライヴの言う通りだ!何か聞こえる!」
狩人であるハスタさんは聞こえたらしい。まぁ僕には結構前から聞こえていたが、あまり気にしてなかった。これは、なにかが飛んでこっちに向かってきている…?
「これはっ!!まずいルーク!!すぐに煙弾信号を!!」
「了解!」
流石はチーム。すぐに現状を把握して各自適切な行動をしている。
「ティア君!!こっち!!」
僕はリルさんに手を引かれ、森の外側つまりキャンプの方へと走らされる。・・・そしてふと後ろを見ると、いた。音の主。巨大で真っ黒な翼を羽ばたかせ飛んでいる…ドラゴンが。
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その時、副ギルド長は集合の合図を出そうとしていた。そんな時、痕の奥の方、確かクライヴ君達の組だったか。の担当する区画から煙弾が上がった。色は赤。隊の危機、緊急事態が発生したという信号だ。
副ギルド長はすぐに使いのものを出そうとする。しかしその必要はなかった。その目にはもう映っていたのだ。言葉通りの、【危機】が。
「煙弾をっ!!この場にいる冒険者は全員現場に急行!!足の早いものは街へ戻り、ギルド長をお連れしろっ!!」
副ギルド長はすぐに返事の煙弾を指示する。部下達もすぐに反応し、各々行動する。
「黒竜・・・まさかこんなところにおるとはっ……」
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