東方疑心録
質問から戦闘へ
「パチュリーのやつ、結局何がしたかったんだ?」
そう呟きながら剣は紅魔館の廊下を歩いていた。先程のパチュリーの質問のあと、少し世間話や情報交換をしたら、
『もう戻っていいわよ。ごめんなさいね、変なこと聞いたりして』
と言われ、今は霊夢達の所に戻っている途中だ。
「まあ、いいか」
剣はそう自分の中で解決し、霊夢と別れた場所まで来たのだがそこでは
「おいおい…どういう状況なのこれ………」
そこでは熾烈に互いの弾幕をぶつけ合っている霊夢とレミリアの姿があった。
時間は少し遡る。剣が図書館に向かい、霊夢達がお茶をしはじめて間もなく
「それで?剣との仲はどうなのよ?」
「!?…ゴホッゴホッ…」
とレミリアが包み隠さず聞くと、霊夢は驚いたのか飲んでいた紅茶を吹き出した。レミリアは霊夢の正面にいるため紅茶がかかるはずなのだがなぜかレミリアは少しも濡れていない。
恐らく咲夜が時を止めたのだろう。流石、完全で瀟洒なメイドである。
「な、なにをいってるのよ!?」
霊夢が涙目で聞き返す。どうやら吹き出した紅茶が少し気管に入ったらしい。何度もむせかえっている。
「なにって、そのままの意味よ。上手くいってるの?」
それにレミリアはさも当たり前のように返す。
「そんな、別に私は剣のことは…」
霊夢は顔を赤くして俯いてボソボソとなにか呟いているが後半は小さすぎてなにを言っているのか聞き取れなかった。
霊夢はこの状況になってもまだ隠そうとするようだ。
そんな霊夢を見たレミリアは、
「(あれ?霊夢ってこんなに可愛らしかったかしら?いつものふてぶてしい霊夢じゃなくて、なんかこう、乙女霊夢って感じね)」
などと考えていた。そんな霊夢を見たレミリアはすこし意地悪をしたくなったのか、霊夢に、
「あら?いつものあの怖い怖い博麗の巫女の霊夢はどこにいったのかしら?」
と、明らかに挑発と思われることを言った。それに霊夢はビクッと反応し、顔を上げる。
「……なんですって…?」
顔を上げた霊夢の顔は赤く、先程むせたせいか、瞳がまだ潤っていた。
「まさか、あの霊夢がこんなにしおらしくなるなんてねぇ?どうしたのかしら?」
完全にレミリアは霊夢を煽っている。レミリアはどこか楽しげに笑っていた。
「…上等じゃない。二度とその減らず口が叩けないようにしてやるわ。」
霊夢が潤った目でレミリアを睨み付けるも、
「そんな泣きながらいわれてもねぇ?全然怖くないわよ」
とレミリアは余裕そうに構えている。
この間、霊夢に泣かされていた人のセリフとは到底思えない。どの口が言うんだ、どの口が。
「なら、これから怖くしてあげるわよ」
「それは楽しみね」
そして霊夢とレミリアは立ち上がり、咲夜はお茶を片付け、弾幕ごっこが始まった。
これが事の顛末である。それをそばにいた咲夜から聞いた剣は、
「(レミリア、自分から霊夢を煽るなんて自殺行為だよ。御愁傷様。)」
と、心の中で手を合わせるのだった。
そう呟きながら剣は紅魔館の廊下を歩いていた。先程のパチュリーの質問のあと、少し世間話や情報交換をしたら、
『もう戻っていいわよ。ごめんなさいね、変なこと聞いたりして』
と言われ、今は霊夢達の所に戻っている途中だ。
「まあ、いいか」
剣はそう自分の中で解決し、霊夢と別れた場所まで来たのだがそこでは
「おいおい…どういう状況なのこれ………」
そこでは熾烈に互いの弾幕をぶつけ合っている霊夢とレミリアの姿があった。
時間は少し遡る。剣が図書館に向かい、霊夢達がお茶をしはじめて間もなく
「それで?剣との仲はどうなのよ?」
「!?…ゴホッゴホッ…」
とレミリアが包み隠さず聞くと、霊夢は驚いたのか飲んでいた紅茶を吹き出した。レミリアは霊夢の正面にいるため紅茶がかかるはずなのだがなぜかレミリアは少しも濡れていない。
恐らく咲夜が時を止めたのだろう。流石、完全で瀟洒なメイドである。
「な、なにをいってるのよ!?」
霊夢が涙目で聞き返す。どうやら吹き出した紅茶が少し気管に入ったらしい。何度もむせかえっている。
「なにって、そのままの意味よ。上手くいってるの?」
それにレミリアはさも当たり前のように返す。
「そんな、別に私は剣のことは…」
霊夢は顔を赤くして俯いてボソボソとなにか呟いているが後半は小さすぎてなにを言っているのか聞き取れなかった。
霊夢はこの状況になってもまだ隠そうとするようだ。
そんな霊夢を見たレミリアは、
「(あれ?霊夢ってこんなに可愛らしかったかしら?いつものふてぶてしい霊夢じゃなくて、なんかこう、乙女霊夢って感じね)」
などと考えていた。そんな霊夢を見たレミリアはすこし意地悪をしたくなったのか、霊夢に、
「あら?いつものあの怖い怖い博麗の巫女の霊夢はどこにいったのかしら?」
と、明らかに挑発と思われることを言った。それに霊夢はビクッと反応し、顔を上げる。
「……なんですって…?」
顔を上げた霊夢の顔は赤く、先程むせたせいか、瞳がまだ潤っていた。
「まさか、あの霊夢がこんなにしおらしくなるなんてねぇ?どうしたのかしら?」
完全にレミリアは霊夢を煽っている。レミリアはどこか楽しげに笑っていた。
「…上等じゃない。二度とその減らず口が叩けないようにしてやるわ。」
霊夢が潤った目でレミリアを睨み付けるも、
「そんな泣きながらいわれてもねぇ?全然怖くないわよ」
とレミリアは余裕そうに構えている。
この間、霊夢に泣かされていた人のセリフとは到底思えない。どの口が言うんだ、どの口が。
「なら、これから怖くしてあげるわよ」
「それは楽しみね」
そして霊夢とレミリアは立ち上がり、咲夜はお茶を片付け、弾幕ごっこが始まった。
これが事の顛末である。それをそばにいた咲夜から聞いた剣は、
「(レミリア、自分から霊夢を煽るなんて自殺行為だよ。御愁傷様。)」
と、心の中で手を合わせるのだった。
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