東方疑心録

にんじん

情報を求めて

「これからどうするの?そんなに情報が集められてないわよ」

「うーーん……とりあえず紅魔館に行こうか」

「なんで?」

「なんとなく」

「あんたねぇ…」

呆れたような霊夢をよそに剣は紅魔館に向かい歩き出す。

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」

その背中を霊夢が慌てて追いかけて行った。







「おーいレミリアー、いるー?」

「どうしたの?剣、それに霊夢も」

剣が呼び掛けると奥からレミリアが出てくる。

「いや、なにか新しい情報がないかと思って」

「そのことなら、残念ながら全然よ」

「そっかぁ……」

落ち込む剣。

「そっちはどうだったの?」

レミリアが聞き返してくる。それに、

「そこそこかな?」

と剣が答えると、

「そこそこ?そこそこなのね?ふぅーん…」

横から霊夢の凄まじい威圧が感じられる。

「こっちも全然でした。すみませんでした」

剣は身の危険を感じたのかすぐに訂正して謝る。

「そ、そうなの…(あー、これは完全に尻に敷かれてるわね)あ、そういえばパチェが剣に用があるらしいわよ」

「そうなの?」

「ええ、剣一人と話したいらしいわ」

パチュリーが用とは何だろうか?取り敢えず剣は、パチュリーの元に行くことにする。

「じゃあ、霊夢、またあとでね」

「ええ、またね」

剣が手を振ると霊夢も手を振りかえしてくる。そしてパチュリーがいる図書館に向かうのだった。




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剣「今回は結構短いね。」

霊「そうね。ところで、これはなに?」

剣「なんかお知らせとかを言ったり、雑談するとこ。」

霊「なんでまた急に?」

剣「なんとなく。」

霊「あんた何でもなんとなくで済むと思ったら大間違いよ。」

剣「サーセン。」

霊「うざっ、きもっ!」

剣「酷いっ!?」

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