東方疑心録

にんじん

霊夢とおでかけ(後編)

その後二人は、人里をぶらついたり、慧音の寺子屋に行って、剣がチルノにリベンジマッチを申し込まれ、あっさり剣が勝ったりと、色々なことがあった。
そして、今二人はある店にいた。その店は、アクセサリーなどを取り扱っていて、剣はもちろん、霊夢でさえ、あまり興味のないお店だった。(霊夢の場合は素材が良すぎてオシャレをする意味があまり無いのである。)
では、なぜこの二人がこんな店にいるかというと、店主の一言が原因だった。

『そこのカップル、ちょっと見ていかないかい?』

と、こんな言葉を掛けられ、剣はすぐに違うと否定しようとしたがそれより早く霊夢が、

「そ、そう見えるかしら?」

と言ったので店主も、

「おう!お似合いじゃないか!」

と、調子に乗っている。すると霊夢は、

「じゃあ、ちょっとだけ見ていこうかしら?」

店の中に入ってしまう。そんな霊夢はどこか嬉しそうだった。剣はそれにやれやれといった表情で続いた。
そういうことがあり、この二人は店にいるのだ。

「あら、けっこう綺麗ね」

霊夢は商品を物色していた。あまり興味が無いといっても霊夢も年頃の女の子だ。やはり、少しは気になるのだろう。ただ、

「ねえ、剣、これどうかしら?」

妙な形のアクセサリーをたくさんつけたりと、センスは少しずれているようだ。

「少し、派手すぎない?」

「そうかしら?」

剣達はきづいていないが端からみれば完全にカップルの会話である。
嬉々としてアクセサリーを選んでは着ける霊夢を見て、剣も頬が緩んでいる。

「霊夢、」

「ん?なに?」

霊夢はアクセサリー選びを中断して、剣のほうを向く。

「ありがとな。」

「な、何よいきなり?」

霊夢はただ驚いていた。

「いや、この幻想郷に来て色々あったけど、やっぱ、霊夢達のおかげでこんなに毎日が楽しいからそのお礼。」

「そ、そう?」

「うん、とっても感謝してるよ。」

剣は霊夢に笑い掛けると、霊夢も少し赤くなりながらも笑みを返す。そんな二人を見ていた店主が、

「熱いねぇ、お二人さん、そんな二人にペアでの商品はいかが?」

さらっと、商品を売り込んでくる。いつもなら絶対に買わないのだが、ペアという言葉に反応したのか霊夢の顔が明るくなるが、すぐに剣のほうに不安気な視線を向ける。というのも、もしかして剣が嫌がっている可能性があるからだ。だがそんな霊夢の不安も杞憂に終わった。

「そうだね、記念に買おうか。」

と言ったのを聞いた霊夢はとても喜んでいた。二人は話し合って、ペアのブレスレットにすることにした。霊夢は満足した表情で店をでる。

「えへへ…ペアかぁ………///」

霊夢の顔はとてもにやけていた。そんな霊夢を見て剣は、

「これからもよろしくね、霊夢」

と、声をかけた。

「え、ええ、よろしくね。(これからもよろしくねってそういうことかしら?///キャー!!!///)」

「?」

霊夢は一人で盛り上がっていた。
そうして二人のデートは幕を閉じた。




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今回はラブコメ多めにしてみました。これからシリアスに少しずつ向かっていきます。

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