東方疑心録
再び紅魔館へ
「ここは…」
剣が目を覚ますとそこには見覚えのある天井があった。
その天井はとても赤かった。剣の知っている中でこんな天井があるのは一ヶ所しかない。
「紅魔館か…」
「あら、不満だったかしら?」
剣が呟くと、隣からそんな声が聞こえる。声のしたほうに首をむけるとそこには椅子に座りこちらをみているレミリアの姿があった。
「いや、そんなことはないですよ。」
「とにかく目が覚めて良かったわ。咲夜。」
「はい、お嬢様。」
レミリアの呼び掛けに即座に現れる咲夜。にしてもどうやって聞いているのだろう。盗聴器でも仕掛けているのだろうか。
「……………。」
咲夜から怖い視線が向けられてくる。なんでここの女の子達は人の考えがわかるの?さとりさんのキャラが薄くなっちゃうじゃん。
「そういえば、さとりさんは無事ですか?」
「ええ、目立った外傷や後遺症も見当たらないわ。」
「そうですか…。」
剣は心底安心したような表情を浮かべる。それを見たレミリアは、少し頬を緩めるとすぐに表情を戻して、
「咲夜、霊夢達を呼んできてちょうだい。」
「わかりました。」
と、咲夜に言いつける。咲夜はすぐに消えて居なくなる。
「さて、」
レミリアはそうこぼすと剣に向き直る。
「今回のこと感謝するわ。あなたのおかげでさとりとこいしが無事だったわ。フランも安心していたし。ただ、」
「ただ?」
途中まで感謝を述べられていたのにレミリアが言葉を切って、そして
「それとこれとは話が別よ!あなたこいしから聞いたけど弾幕を撃っているさとりに無防備に近付いたらしいじゃない!今回は無事だったからいいけど、次からはそんな危ない真似しないで!皆心配していたのよ!もう少し自分を大事にしなさい!いいわね?!」
「え……。」
急に説教をしだすレミリアに唖然とする剣。
「い、い、わ、ね!?」
「は、はい…」
レミリアに気圧されてはっきりしない返事をした剣だったが、レミリアは満足したようだ。
「ただ、ほんとに心配したのよ。霊夢なんて半泣きだったし。」
「あの霊夢が!?」
剣は信じられないといった顔をする。実際、あの霊夢が剣の心配をして泣くなんてにわかには信じがたいことだ。
「ええ、そりゃあもう大変だっ……」
<ガシッ>
レミリアが話していると突如、レミリアの肩に手が置かれる。
「ふ~~~ん?なにが大変だったか詳しく聞かせてもらえるかしら?」
「れ、霊夢……」
そこから姿を出した霊夢を見たレミリアの顔がみるみる青ざめていく。気のせいだろうか?レミリアの肩に置いてある手、いや、これは肩を掴んでいるといったほうが正しいだろう。から、ギリギリと音がする。
「いや、これはね、ちょっとお喋りしていただけで…」
「それなら向こうで私にも聞かせて?」
霊夢がレミリアを引きずりながら別の部屋へと向かう。霊夢は顔は笑っていたが目が笑っていなかった。
「いやーー!まだ死にたくないー!!剣、助けて!」
必死に抵抗しようとするレミリアは泣いていた。
「ごめん、僕まだ動けないわ。」
「そんなぁぁぁぁ!」
レミリアが引きずられていった部屋からはその後、レミリアの悲鳴と、激しい衝激音が聞こえたとさ。
剣が目を覚ますとそこには見覚えのある天井があった。
その天井はとても赤かった。剣の知っている中でこんな天井があるのは一ヶ所しかない。
「紅魔館か…」
「あら、不満だったかしら?」
剣が呟くと、隣からそんな声が聞こえる。声のしたほうに首をむけるとそこには椅子に座りこちらをみているレミリアの姿があった。
「いや、そんなことはないですよ。」
「とにかく目が覚めて良かったわ。咲夜。」
「はい、お嬢様。」
レミリアの呼び掛けに即座に現れる咲夜。にしてもどうやって聞いているのだろう。盗聴器でも仕掛けているのだろうか。
「……………。」
咲夜から怖い視線が向けられてくる。なんでここの女の子達は人の考えがわかるの?さとりさんのキャラが薄くなっちゃうじゃん。
「そういえば、さとりさんは無事ですか?」
「ええ、目立った外傷や後遺症も見当たらないわ。」
「そうですか…。」
剣は心底安心したような表情を浮かべる。それを見たレミリアは、少し頬を緩めるとすぐに表情を戻して、
「咲夜、霊夢達を呼んできてちょうだい。」
「わかりました。」
と、咲夜に言いつける。咲夜はすぐに消えて居なくなる。
「さて、」
レミリアはそうこぼすと剣に向き直る。
「今回のこと感謝するわ。あなたのおかげでさとりとこいしが無事だったわ。フランも安心していたし。ただ、」
「ただ?」
途中まで感謝を述べられていたのにレミリアが言葉を切って、そして
「それとこれとは話が別よ!あなたこいしから聞いたけど弾幕を撃っているさとりに無防備に近付いたらしいじゃない!今回は無事だったからいいけど、次からはそんな危ない真似しないで!皆心配していたのよ!もう少し自分を大事にしなさい!いいわね?!」
「え……。」
急に説教をしだすレミリアに唖然とする剣。
「い、い、わ、ね!?」
「は、はい…」
レミリアに気圧されてはっきりしない返事をした剣だったが、レミリアは満足したようだ。
「ただ、ほんとに心配したのよ。霊夢なんて半泣きだったし。」
「あの霊夢が!?」
剣は信じられないといった顔をする。実際、あの霊夢が剣の心配をして泣くなんてにわかには信じがたいことだ。
「ええ、そりゃあもう大変だっ……」
<ガシッ>
レミリアが話していると突如、レミリアの肩に手が置かれる。
「ふ~~~ん?なにが大変だったか詳しく聞かせてもらえるかしら?」
「れ、霊夢……」
そこから姿を出した霊夢を見たレミリアの顔がみるみる青ざめていく。気のせいだろうか?レミリアの肩に置いてある手、いや、これは肩を掴んでいるといったほうが正しいだろう。から、ギリギリと音がする。
「いや、これはね、ちょっとお喋りしていただけで…」
「それなら向こうで私にも聞かせて?」
霊夢がレミリアを引きずりながら別の部屋へと向かう。霊夢は顔は笑っていたが目が笑っていなかった。
「いやーー!まだ死にたくないー!!剣、助けて!」
必死に抵抗しようとするレミリアは泣いていた。
「ごめん、僕まだ動けないわ。」
「そんなぁぁぁぁ!」
レミリアが引きずられていった部屋からはその後、レミリアの悲鳴と、激しい衝激音が聞こえたとさ。
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