東方疑心録
魔理沙とのデート(前編)
剣は夢を見た。あの謎の夢を
「またあの夢か…」
今度はあの時のように汗を大量にかくようなことはなかったが、それでも記憶にないことをリアルな感じで夢で見ることはあまり気持ちのいいものではなかった。
「僕は何をしたのかな…」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「剣、今日人里に行かないか?」
急に魔理沙が話しかけてくる。
「え?いきなりどうしたの?」
「いや、どうしたのって、お前が言ったんじゃないか人里を案内してくれって。」
魔理沙に呆れたように言われる。そう言えばそんなこといったっけ。
「ちょっと魔理沙!そんないきなり…」
霊夢が魔理沙に食ってかかる。
「いいだろちょっとくらい、それに今日はどうせ暇なんだろ?」
魔理沙が霊夢ではなく僕に話しかける。
「え、ああ、うん。」
「と、いうことだぜ霊夢。」
魔理沙が霊夢に意地の悪い笑みをうかべながら言う。
「くっ、わかったわよ、剣、魔理沙に変なことしないでよ!」
「なんで僕なの?!」
理不尽なものいいに声が裏返る。
「だって剣には前科あるし。」
「うっ…」
それを言われては反応に困る。てか霊夢まだ根に持っていたのか…
「あれはすまなかったって。」
「もういいわよ、魔理沙とどこへでもいってくればいいじゃない!」
霊夢が素っ気なく言うすると魔理沙が、
「じゃあ剣、霊夢の許可もいただいたし、駆け落ちでもするか?」
と、また意地の悪い笑みを浮かべる。
「それはダメ!!」
霊夢が大きな声で反対する。
「冗談だって。じゃあ行こうぜ剣!」
「霊夢、またな。」
僕と魔理沙は箒に跨がり人里へ向かうのだった。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「さて、ここが人里だぜ。」
「へーいいとこだな。」
人里は多くの人がひしめきあっていた。
「さて、じゃあ案内しようとおもったんだが、」
「だが?」
魔理沙が言葉に詰まる。
「案内する所がないんだよなぁ。」
「うーん、じゃあ色々見て回ってもいいかな?」
「剣がそうしたいならいいぜ。」
ということで僕達はぶらぶらと人里を歩くことにした。
「やっぱり活気があるなぁ。」
「だろ?本当にここはいいとこなんだぜ。」
そんな風に僕らが話していると、
「あれ?剣さん達じゃないですか。」
早苗と出会った。見れば買い物籠を持っていることから買い物中なのだとわかった。
「おー早苗じゃないか。買い物に来たのか?」
「はい、私は買い物ですが魔理沙さん達は?もしかしてデートですか?」
「デ、デート///!?」
魔理沙が真っ赤になる。こんな魔理沙は珍しいなと思っていながら、
「ちがいますよ。僕が魔理沙に人里を案内してほしいって頼んだんですよ。」
僕がそう言うと早苗が深いため息をついた。
「はあ~~~…」
「え、どうしたんですか?」
「(それを世間ではデートっていうんですよ。どんだけ鈍いんですか、剣さんって。)」
「まあいいです、それじゃあ私はここで。」
「わかりました、さようなら。」
早苗が立ち去ったあとでまた歩こうかと魔理沙をみると、
「私と剣がデート…落ち着け私、霊夢は剣のことが…」
顔を真っ赤にしたままうつむいてぶつぶつといっていた。
「どうしたんだ?魔理沙、熱でもあるのか?」
僕は魔理沙の顔を覗き込みながら尋ねる。すると、
「ふわあぁぁぁぁぁ///!」
「ぐえっ?!」
いきなりのビンタが飛んできた。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「ひどいよ魔理沙、心配したのにビンタするなんて。」
「す、すまなかったんだぜ。」
僕は右頬を押さえながら言う。それに魔理沙が謝ってくる。
「今日の昼飯奢るから許してくれだぜ。」
「しょうがないなあ、」
えへへ、と笑う魔理沙についついこちらも頬が緩んでしまう。
「じゃあ昼飯を食べにレッツゴー!」
「まったく、調子がいいなぁ。」
「またあの夢か…」
今度はあの時のように汗を大量にかくようなことはなかったが、それでも記憶にないことをリアルな感じで夢で見ることはあまり気持ちのいいものではなかった。
「僕は何をしたのかな…」
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「剣、今日人里に行かないか?」
急に魔理沙が話しかけてくる。
「え?いきなりどうしたの?」
「いや、どうしたのって、お前が言ったんじゃないか人里を案内してくれって。」
魔理沙に呆れたように言われる。そう言えばそんなこといったっけ。
「ちょっと魔理沙!そんないきなり…」
霊夢が魔理沙に食ってかかる。
「いいだろちょっとくらい、それに今日はどうせ暇なんだろ?」
魔理沙が霊夢ではなく僕に話しかける。
「え、ああ、うん。」
「と、いうことだぜ霊夢。」
魔理沙が霊夢に意地の悪い笑みをうかべながら言う。
「くっ、わかったわよ、剣、魔理沙に変なことしないでよ!」
「なんで僕なの?!」
理不尽なものいいに声が裏返る。
「だって剣には前科あるし。」
「うっ…」
それを言われては反応に困る。てか霊夢まだ根に持っていたのか…
「あれはすまなかったって。」
「もういいわよ、魔理沙とどこへでもいってくればいいじゃない!」
霊夢が素っ気なく言うすると魔理沙が、
「じゃあ剣、霊夢の許可もいただいたし、駆け落ちでもするか?」
と、また意地の悪い笑みを浮かべる。
「それはダメ!!」
霊夢が大きな声で反対する。
「冗談だって。じゃあ行こうぜ剣!」
「霊夢、またな。」
僕と魔理沙は箒に跨がり人里へ向かうのだった。
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「さて、ここが人里だぜ。」
「へーいいとこだな。」
人里は多くの人がひしめきあっていた。
「さて、じゃあ案内しようとおもったんだが、」
「だが?」
魔理沙が言葉に詰まる。
「案内する所がないんだよなぁ。」
「うーん、じゃあ色々見て回ってもいいかな?」
「剣がそうしたいならいいぜ。」
ということで僕達はぶらぶらと人里を歩くことにした。
「やっぱり活気があるなぁ。」
「だろ?本当にここはいいとこなんだぜ。」
そんな風に僕らが話していると、
「あれ?剣さん達じゃないですか。」
早苗と出会った。見れば買い物籠を持っていることから買い物中なのだとわかった。
「おー早苗じゃないか。買い物に来たのか?」
「はい、私は買い物ですが魔理沙さん達は?もしかしてデートですか?」
「デ、デート///!?」
魔理沙が真っ赤になる。こんな魔理沙は珍しいなと思っていながら、
「ちがいますよ。僕が魔理沙に人里を案内してほしいって頼んだんですよ。」
僕がそう言うと早苗が深いため息をついた。
「はあ~~~…」
「え、どうしたんですか?」
「(それを世間ではデートっていうんですよ。どんだけ鈍いんですか、剣さんって。)」
「まあいいです、それじゃあ私はここで。」
「わかりました、さようなら。」
早苗が立ち去ったあとでまた歩こうかと魔理沙をみると、
「私と剣がデート…落ち着け私、霊夢は剣のことが…」
顔を真っ赤にしたままうつむいてぶつぶつといっていた。
「どうしたんだ?魔理沙、熱でもあるのか?」
僕は魔理沙の顔を覗き込みながら尋ねる。すると、
「ふわあぁぁぁぁぁ///!」
「ぐえっ?!」
いきなりのビンタが飛んできた。
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「ひどいよ魔理沙、心配したのにビンタするなんて。」
「す、すまなかったんだぜ。」
僕は右頬を押さえながら言う。それに魔理沙が謝ってくる。
「今日の昼飯奢るから許してくれだぜ。」
「しょうがないなあ、」
えへへ、と笑う魔理沙についついこちらも頬が緩んでしまう。
「じゃあ昼飯を食べにレッツゴー!」
「まったく、調子がいいなぁ。」
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