東方疑心録
食事は楽しく
僕達は咲夜さんの料理に舌鼓を打ちつつ食事と談笑を楽しんでいた。
「それで、そのときお姉様がねー、」
「ちょっとフラン!その話は!」
フランもみんなと楽しそうに話している。
「へーレミリアも意外とおっちょこちょいな所があるのな。」
「う、うるさいわね///!」
レミリアは恥ずかしいのか、顔を赤くしてそっぽを向いてしまう。そこには、カリスマ(自称)の面影はなかった。その様子に僕が笑っていると、
「レミィのカリスマブレイクよ。フラン絡みだと、けっこう見られるわよ。」
パチュリーが教えてくれる。僕はレミリアがフランを追いかけて、それを見ながら笑っている霊夢達を見て、
「平和だな。」
そう呟いた。それを聞いたパチュリーが、
「この平和もあなたのおかげで守れたのよ?」
と、言ってきた。正直、そこまで自分のやったことに実感がないのだが。
「そうかな?困っている人がいたら助けるのは当たり前じゃないかな?」
それを聞いたパチュリーは目を丸くして、直後、
「ぷっ、あはははは、」
吹き出した。え、僕なんか面白いこと言ったっけ?
「あはは、ごめんなさい。そう言ってくるとは思わなくて…」
え、この人思ってないこと言うだけで笑うとか、どんだけ笑いのツボが浅いの?
「あなたは当たり前と思ってるかもしれないけど、自分の命を賭けて他人を救おうとする人は少ないのよ。」
「そうなの!?」
「ええ、だからあなたのやったことは普通の人じゃできないことなのよ。」
僕は自分が普通じゃないみたいに言われている気がした。それを察したのかパチュリーが、
「ああ、誤解しないでね、あなたのことを普通じゃないなんて思ってないから。」
なに、この人心が読めるの?エスパーなの?と思ったら他にもいたわ、心が読める人。というかこれ前にも言ったような。
「だからあなたはもう少し自分を誇ってもいいと思うわよ。」
そう言われてこの平和が僕のおかげであると思うと、ちょっと嬉しくなった。
「ところで剣、」
すると突然魔理沙が、
「結局うやむやになったけど、剣の能力って何なんだぜ?」
と聞いてくる。そう言えば能力を言おうとしたら、フランが襲ってきたから言えなかったんだっけ。
「それ私も気になるわ。」
霊夢も魔理沙に同調する。この部屋にいる全員が僕を見る。僕はため息をつきながら、
「わかったよ、言うよ。」
僕は一瞬間を空けて、
「僕の能力は『拒絶する程度の能力』だよ。」
僕の言葉に全員がポカーンとする。まあ、聞いただけじゃこの能力は解りづらいかなと僕は苦笑いする。
「それってどんな能力なの?」
質問をしてきたのはフランだ。
「うーん、言葉じゃ説明しづらいなぁ。」
僕がどう説明するか頭を悩ましているとレミリアが、
「じゃあ実際に見せてもらえばいいんじゃない?」
と言う。僕はあれだけボロボロにした図書館を使うことにとまどいパチュリーを見る。パチュリーは僕の視線に気づくと、
「どうせ直すから今更ちょっとくらいいいわよ。」
パチュリーからも許可をもらう。
「じゃあ図書館に移動しようか。」
僕の言葉に全員が席を立った。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「じゃあ霊夢、弾幕を撃ってみてくれる?」
「いいの?」
僕の言葉に霊夢が戸惑うが、
「おもいっきりどうぞ。」
僕の言葉に遠慮を無くしたのか容赦なく弾幕をぶつけてくる。僕は能力を発動する。霊夢の弾幕が収まった頃僕は依然としてたっていた。
「それが能力なのか?」
「うん。」
魔理沙の問いに僕は肯定する。
「説明してもらえるかしら?」
レミリアの言葉に頷き僕は説明を始める。
「僕の『拒絶する程度の能力』はそのとおりあらゆるものを拒絶する能力だ。例えばさっきの場合、僕は霊夢の弾幕を拒絶することで攻撃を防いだんだ。」
なるほど、という顔をみんながする。だがそこで一つの疑問が浮かび上がってくる。
「じゃあ、あの木で本棚を破壊したのは?」
その疑問を口にしたのはフランだ。フランからしてもあれは衝撃的だったに違いない。
「ああ、あれは本棚が木の進む軌道を邪魔するのを拒絶したんだよ。」
「どういうこと?」
「つまり、木が本棚に当たるだろ?本来ならそこで木は止まるんだけど止まることを拒絶したから木は本棚を真っ二つにしながら進んだんだ。ほら、こんなふうに、」
僕は落ちていた木を拾うと、壁に投げつける。すると、木はナイフのように壁に突き刺さった。
「とまあ、こういうことだよ。この能力は物だけじゃなく人にも付与できるからな。能力を発動している間は僕の手もなんでも斬る手刀になるよ。」
「それってけっこう危険な能力じゃない?」
霊夢がもっともな考えを述べる。
「まあね、でも僕はこれを非常時以外は使う気ないし、
この能力を付与した物は一回でも物に触れるとその能力は消えてしまうからな。」
「つまり、連続での攻撃はできないってこと?」
「うーーん、まあ、連続して能力を使い続ければ出来るだろうけど体に負担がかかるからな。」
「まあでも、剣なら悪いことには使わないだろうし大丈夫なんじゃない?」
レミリアの言葉に全員が納得したようなのでひとまずこの話は終わりだ。
「さて、飯の後は風呂に入るぞ!」
僕の言葉に霊夢が嫌な記憶を思い出したのか、顔を少し赤くしていた。
「それで、そのときお姉様がねー、」
「ちょっとフラン!その話は!」
フランもみんなと楽しそうに話している。
「へーレミリアも意外とおっちょこちょいな所があるのな。」
「う、うるさいわね///!」
レミリアは恥ずかしいのか、顔を赤くしてそっぽを向いてしまう。そこには、カリスマ(自称)の面影はなかった。その様子に僕が笑っていると、
「レミィのカリスマブレイクよ。フラン絡みだと、けっこう見られるわよ。」
パチュリーが教えてくれる。僕はレミリアがフランを追いかけて、それを見ながら笑っている霊夢達を見て、
「平和だな。」
そう呟いた。それを聞いたパチュリーが、
「この平和もあなたのおかげで守れたのよ?」
と、言ってきた。正直、そこまで自分のやったことに実感がないのだが。
「そうかな?困っている人がいたら助けるのは当たり前じゃないかな?」
それを聞いたパチュリーは目を丸くして、直後、
「ぷっ、あはははは、」
吹き出した。え、僕なんか面白いこと言ったっけ?
「あはは、ごめんなさい。そう言ってくるとは思わなくて…」
え、この人思ってないこと言うだけで笑うとか、どんだけ笑いのツボが浅いの?
「あなたは当たり前と思ってるかもしれないけど、自分の命を賭けて他人を救おうとする人は少ないのよ。」
「そうなの!?」
「ええ、だからあなたのやったことは普通の人じゃできないことなのよ。」
僕は自分が普通じゃないみたいに言われている気がした。それを察したのかパチュリーが、
「ああ、誤解しないでね、あなたのことを普通じゃないなんて思ってないから。」
なに、この人心が読めるの?エスパーなの?と思ったら他にもいたわ、心が読める人。というかこれ前にも言ったような。
「だからあなたはもう少し自分を誇ってもいいと思うわよ。」
そう言われてこの平和が僕のおかげであると思うと、ちょっと嬉しくなった。
「ところで剣、」
すると突然魔理沙が、
「結局うやむやになったけど、剣の能力って何なんだぜ?」
と聞いてくる。そう言えば能力を言おうとしたら、フランが襲ってきたから言えなかったんだっけ。
「それ私も気になるわ。」
霊夢も魔理沙に同調する。この部屋にいる全員が僕を見る。僕はため息をつきながら、
「わかったよ、言うよ。」
僕は一瞬間を空けて、
「僕の能力は『拒絶する程度の能力』だよ。」
僕の言葉に全員がポカーンとする。まあ、聞いただけじゃこの能力は解りづらいかなと僕は苦笑いする。
「それってどんな能力なの?」
質問をしてきたのはフランだ。
「うーん、言葉じゃ説明しづらいなぁ。」
僕がどう説明するか頭を悩ましているとレミリアが、
「じゃあ実際に見せてもらえばいいんじゃない?」
と言う。僕はあれだけボロボロにした図書館を使うことにとまどいパチュリーを見る。パチュリーは僕の視線に気づくと、
「どうせ直すから今更ちょっとくらいいいわよ。」
パチュリーからも許可をもらう。
「じゃあ図書館に移動しようか。」
僕の言葉に全員が席を立った。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「じゃあ霊夢、弾幕を撃ってみてくれる?」
「いいの?」
僕の言葉に霊夢が戸惑うが、
「おもいっきりどうぞ。」
僕の言葉に遠慮を無くしたのか容赦なく弾幕をぶつけてくる。僕は能力を発動する。霊夢の弾幕が収まった頃僕は依然としてたっていた。
「それが能力なのか?」
「うん。」
魔理沙の問いに僕は肯定する。
「説明してもらえるかしら?」
レミリアの言葉に頷き僕は説明を始める。
「僕の『拒絶する程度の能力』はそのとおりあらゆるものを拒絶する能力だ。例えばさっきの場合、僕は霊夢の弾幕を拒絶することで攻撃を防いだんだ。」
なるほど、という顔をみんながする。だがそこで一つの疑問が浮かび上がってくる。
「じゃあ、あの木で本棚を破壊したのは?」
その疑問を口にしたのはフランだ。フランからしてもあれは衝撃的だったに違いない。
「ああ、あれは本棚が木の進む軌道を邪魔するのを拒絶したんだよ。」
「どういうこと?」
「つまり、木が本棚に当たるだろ?本来ならそこで木は止まるんだけど止まることを拒絶したから木は本棚を真っ二つにしながら進んだんだ。ほら、こんなふうに、」
僕は落ちていた木を拾うと、壁に投げつける。すると、木はナイフのように壁に突き刺さった。
「とまあ、こういうことだよ。この能力は物だけじゃなく人にも付与できるからな。能力を発動している間は僕の手もなんでも斬る手刀になるよ。」
「それってけっこう危険な能力じゃない?」
霊夢がもっともな考えを述べる。
「まあね、でも僕はこれを非常時以外は使う気ないし、
この能力を付与した物は一回でも物に触れるとその能力は消えてしまうからな。」
「つまり、連続での攻撃はできないってこと?」
「うーーん、まあ、連続して能力を使い続ければ出来るだろうけど体に負担がかかるからな。」
「まあでも、剣なら悪いことには使わないだろうし大丈夫なんじゃない?」
レミリアの言葉に全員が納得したようなのでひとまずこの話は終わりだ。
「さて、飯の後は風呂に入るぞ!」
僕の言葉に霊夢が嫌な記憶を思い出したのか、顔を少し赤くしていた。
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