東方疑心録
剣の能力
「さて、今日も剣の能力を探しましょうか。」
僕達は今、図書館にいる。面子は初日とかわらず霊夢、魔理沙、レミリア、パチュリー、咲夜だ。ただ、霊夢がすごい形相でこちらをにらんできている。恐らく今朝のことだろう。
「剣、なんか霊夢にしたのかぜ?すごい顔で睨んでるけど。」
魔理沙が聞いてくる。正直このことは話したくないし、話したら霊夢になにされるかが目に浮かぶ。
「あはは…まあ、ちょっとね。」
苦笑いでごまかす。
「ふーん、まあいいんだぜ。」
魔理沙がおとなしく引き下がる。
「今日は誰から行く?」
レミリアのその声に嫌な予感がした。
「今日は私から行くわ。」
やはり、そういったのは霊夢だった。うわ、まじで今日僕死ぬんじゃね?
「剣、覚悟しなさいよ?」
笑顔で言ってくる霊夢。その笑顔がとても怖かった。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「夢想封印!!」
レミリア達の前では、壮絶な霊夢のスペカが炸裂していた。
「今日の霊夢は何か気合い入ってるわね。」
レミリアの言う通り、霊夢はとても凄かった。
「ちょっと霊夢?!激しすぎない!?」
「あんたのやったことを考えれば、妥当じゃない?」
霊夢は笑顔だ。
「やっぱり剣、何かやったのかぜ。」
魔理沙が呟く。
「悪かったって、霊夢の裸を見たことは謝るから!」
「それを言うなあぁ///!」
霊夢の勢いがさらに増す。それを聞いた魔理沙達は、
「なるほど、そういうことだったのかだぜ。」
「どうやってそうなったのかしら?」
それぞれが感想を呟く。
「もう許さない!あんたギッタンギッタンにしてやるわ!」
霊夢が怒り狂うこの状況でも剣は冷静だった。
「(やっぱり当たらない。怪我しない程度に喰らってるのに、攻撃も、爆風すらも当たらない。こうなってくると、僕の能力ってのは、もしかして……)」
「だとしたら、やってみるか…」
剣は覚悟を決める。もし、剣の推測が間違っていたら、彼は死ぬかもしれない。それでも剣にはたぶんいや、確証にちかいものを得ていた。
僕は逃げることをやめた。そして、霊夢に向き合った。
「お、おい、剣!なにやってるんだぜ!?」
「え!?」
それに気付いた魔理沙とレミリアが声を上げる。霊夢のスペカが迫る中で、足を止めるなど自殺行為だ。誰もがそう思った。
「パチュリー、もし僕が大怪我したら、治療してよね。」
僕はパチュリーに声をかける。
「ち、ちょっと、あなた!」
パチュリーが焦った声を上げる。僕はそんなのおかまいなしに霊夢に向き合う。
「あら、やっと観念したのね。それじゃあくらいなさい!」
霊夢が容赦なくスペカを撃つ。当たれば命が危なくなるだろう。それでも僕は、逃げなかった。そのかわり僕は右手をつき出した。
「たのむ…うまくいってくれ…」
僕に霊夢のスペカが直撃した。本来なら僕は吹き飛ばされているはずだった。だが僕は吹き飛ばされなかった。
それは霊夢が手加減しているのではない。霊夢のスペカが僕に当たっていないのだ。正確にはスペカが僕を避けていっているのだ。
「やっぱり、そういうことか…」
やはり、分かっていたとはいえ内心ヒヤッとした。
「あんた、1度ならず2度もスペカを喰らって無事だなんて…」
霊夢が驚いている。それもそうか、霊夢からしたら、裸を見られたはらいせだったのに、僕を倒せなかったからな。
「もしかして霊夢、まだ怒ってる?」
「当たり前よ!」
そりゃそうですよねー、じゃあどうするか、
「1日なんでも言うこと聞くから。」
「ん?なんでも?」
やはり食い付いてきた。
「うん。なんでも。」
「うーーん。」
霊夢はしばらく悩んだ後、
「しょーがないわね。それでかんべんしてあげるわ。」
けっこう上機嫌だった。
「それで、あなたは自分の能力を理解したってことでいいのかしら?」
パチュリーが話を戻す。
「うん。」
僕は自分の能力を理解していた。
「それじゃあ教えてもらっていいかしら、あなたの能力。」
「ああ、僕の能力は…」
そこまでいいかけて僕は気付いた。僕達に向けられる圧倒的な殺気に。
「パチュリー!危ない!」
「えっ?」
そう叫び、僕はパチュリーを押し倒す。直後、パチュリーのいた位置を弾幕が吹き飛ばす。
「なにこれ?!」
「誰だ!」
霊夢が驚いているのを余所に僕は叫んだ。
「アハハハハハ!」
その笑い声の源に目を向けると、そこには狂気的に笑う少女がいた。
僕達は今、図書館にいる。面子は初日とかわらず霊夢、魔理沙、レミリア、パチュリー、咲夜だ。ただ、霊夢がすごい形相でこちらをにらんできている。恐らく今朝のことだろう。
「剣、なんか霊夢にしたのかぜ?すごい顔で睨んでるけど。」
魔理沙が聞いてくる。正直このことは話したくないし、話したら霊夢になにされるかが目に浮かぶ。
「あはは…まあ、ちょっとね。」
苦笑いでごまかす。
「ふーん、まあいいんだぜ。」
魔理沙がおとなしく引き下がる。
「今日は誰から行く?」
レミリアのその声に嫌な予感がした。
「今日は私から行くわ。」
やはり、そういったのは霊夢だった。うわ、まじで今日僕死ぬんじゃね?
「剣、覚悟しなさいよ?」
笑顔で言ってくる霊夢。その笑顔がとても怖かった。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「夢想封印!!」
レミリア達の前では、壮絶な霊夢のスペカが炸裂していた。
「今日の霊夢は何か気合い入ってるわね。」
レミリアの言う通り、霊夢はとても凄かった。
「ちょっと霊夢?!激しすぎない!?」
「あんたのやったことを考えれば、妥当じゃない?」
霊夢は笑顔だ。
「やっぱり剣、何かやったのかぜ。」
魔理沙が呟く。
「悪かったって、霊夢の裸を見たことは謝るから!」
「それを言うなあぁ///!」
霊夢の勢いがさらに増す。それを聞いた魔理沙達は、
「なるほど、そういうことだったのかだぜ。」
「どうやってそうなったのかしら?」
それぞれが感想を呟く。
「もう許さない!あんたギッタンギッタンにしてやるわ!」
霊夢が怒り狂うこの状況でも剣は冷静だった。
「(やっぱり当たらない。怪我しない程度に喰らってるのに、攻撃も、爆風すらも当たらない。こうなってくると、僕の能力ってのは、もしかして……)」
「だとしたら、やってみるか…」
剣は覚悟を決める。もし、剣の推測が間違っていたら、彼は死ぬかもしれない。それでも剣にはたぶんいや、確証にちかいものを得ていた。
僕は逃げることをやめた。そして、霊夢に向き合った。
「お、おい、剣!なにやってるんだぜ!?」
「え!?」
それに気付いた魔理沙とレミリアが声を上げる。霊夢のスペカが迫る中で、足を止めるなど自殺行為だ。誰もがそう思った。
「パチュリー、もし僕が大怪我したら、治療してよね。」
僕はパチュリーに声をかける。
「ち、ちょっと、あなた!」
パチュリーが焦った声を上げる。僕はそんなのおかまいなしに霊夢に向き合う。
「あら、やっと観念したのね。それじゃあくらいなさい!」
霊夢が容赦なくスペカを撃つ。当たれば命が危なくなるだろう。それでも僕は、逃げなかった。そのかわり僕は右手をつき出した。
「たのむ…うまくいってくれ…」
僕に霊夢のスペカが直撃した。本来なら僕は吹き飛ばされているはずだった。だが僕は吹き飛ばされなかった。
それは霊夢が手加減しているのではない。霊夢のスペカが僕に当たっていないのだ。正確にはスペカが僕を避けていっているのだ。
「やっぱり、そういうことか…」
やはり、分かっていたとはいえ内心ヒヤッとした。
「あんた、1度ならず2度もスペカを喰らって無事だなんて…」
霊夢が驚いている。それもそうか、霊夢からしたら、裸を見られたはらいせだったのに、僕を倒せなかったからな。
「もしかして霊夢、まだ怒ってる?」
「当たり前よ!」
そりゃそうですよねー、じゃあどうするか、
「1日なんでも言うこと聞くから。」
「ん?なんでも?」
やはり食い付いてきた。
「うん。なんでも。」
「うーーん。」
霊夢はしばらく悩んだ後、
「しょーがないわね。それでかんべんしてあげるわ。」
けっこう上機嫌だった。
「それで、あなたは自分の能力を理解したってことでいいのかしら?」
パチュリーが話を戻す。
「うん。」
僕は自分の能力を理解していた。
「それじゃあ教えてもらっていいかしら、あなたの能力。」
「ああ、僕の能力は…」
そこまでいいかけて僕は気付いた。僕達に向けられる圧倒的な殺気に。
「パチュリー!危ない!」
「えっ?」
そう叫び、僕はパチュリーを押し倒す。直後、パチュリーのいた位置を弾幕が吹き飛ばす。
「なにこれ?!」
「誰だ!」
霊夢が驚いているのを余所に僕は叫んだ。
「アハハハハハ!」
その笑い声の源に目を向けると、そこには狂気的に笑う少女がいた。
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