僕らの恋愛ジェラシー

雪村 ましろ

夏祭り直前。

今日は夏祭り!

張り切るのはいいのですが…

「叶乃ちゃんっ!見てみてぇーっ!」
少しはしゃぎすぎでは?

「わたあめだぁーっ!…あ!りんご飴もあるぅー!!」
「さ、桜…後で皆と回るから今は…」

「だめ…?」
上目遣いで見つめる美少女に誰がダメだと言うだろうか?

「ひ、1つだけね…」
「やったぁー!」

…と、まぁこんな感じでわたあめを食べる桜ですが、恐らくそうとう緊張しております。

(ヤバイよぉ…私浴衣なんて久しぶり過ぎて!帯とれないよね!?ってか、悠は私の浴衣姿を見たら、どんな顔するんだろう…はっ!眼中になかったらどうしょう!!)


そろそろ緊張をほぐしますかー。
まぁ、私の欲求を満たすのも目的ですが。
「桜、手出して。」
「ぇ、うん…?」
わけも分からず言われたとおりにする桜。

「へっ!?」
「じっとしてて…ブレたら困るから。」
そう言って桜にネイルをしている叶乃。

「私は…じっとしてるよ…?」
ブレるのは、叶乃の手が震えているから。

そんなこんなで、直前もイチャつきを忘れない、ちゃっかりした叶乃であった。

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