創造のスキルとともに異世界へ

エミヤ

リット村、そしてリスティール王国へ

煙の発生源を目指してして戦車を走らせること20分、
煙の発生源が見えた。

どうやら馬車が燃えているようだ。

そこで火を吐く蜥蜴と、それと対峙すると五人の男女の姿が目に入った。

「あれやばくね?明らかにあいつらじゃ勝てないだろ。っとその前に、スキル創造。観察眼。」

その前に人間側のステータスを見る。


リーシャ・ステファン



種族     人間
属性     水
役職     魔法士
レベル     42

攻撃     260
防御     280
HP       520
SP       900


スキル/威力向上、SP向上、HP向上、

魔法/ウォーターショット、ウォーターシールド、ウォーターカッター、ウォーターヒール、ウォータークリエイト、

この女の子、、、リーシャか、俺と年代が近いように見えるな。

いや、今はどうでもいいや、、、次、この男。


リク・リードル



種族     人間
属性     土
役職     騎士
レベル     45

攻撃     620
防御     860
HP       920
SP       200

スキル/攻撃力向上、防御力向上、スピードアップ、
斬撃、筋力向上、

魔法/無し

うーん、まあまあ、、、かな?、、、、次。



ゲイン・ガレアス



種族     人間
属性     風
役職     弓士
レベル     39

攻撃     400
防御     390
HP       500
SP       600

スキル/筋力向上、視力向上、聴覚向上、隠密行動、
狙撃、連射、

魔法/風属性付与、

微妙だな、、、次。


リーシャ・ミーフィア



種族     人間
属性     光
役職     回復士
レベル     30

攻撃     200
防御     250
HP       300
SP       800

スキル/SP向上、回復力向上、自己回復、光の盾、

魔法/下級回復魔法、中級回復魔法、精霊召喚、防御壁付与、SP回復、

うーん、普通だな、、、次。

そして次を見ようとして、俺は疑問の声を上げる。

「ん?」



シエル・ルーク



種族     人間
属性     闇
職業     黒魔道士
レベル     20

攻撃     30
防御     40
HP       200
SP       5000

スキル/観察眼、
魔法/ダークエクスプロージョン、

なんだこれステータスが変だな。

攻撃防御HP共に低いのに、SPだけが異常に高い。

それだけじゃないぞ、こいつ観察眼持ってやがる。

それと1番気になるのが、、、このダークエクスプロージョンだ。

「位階表示。ダークエクスプロージョン。」

ま、見ないと分からんからな。



ダークエクスプロージョン           第12位階魔法


やはり10超えか、、、すごいな。

だとしたら何かのペナルティなのか。

圧倒的な魔法の代償に、ステータスが弱くなる。

そうだったら納得いくな、、、俺はそうなるのか?

ま、後でいいや。

次、あの魔物。


ファイアーリザード

種族     蜥蜴
属性     火
レベル     50
ランク     B

攻撃     900
防御     900
HP       1000
SP        700

スキル/耐熱、炎の鎧、自己再生、自然再生、水属性耐性、

魔法/ファイアーウォール、ファイアーブレス、ファイアーショット、

明らかにこいつの方が強いな。

いや、あいつがエクスプロージョンを、、、助けるか。

「砲塔旋回、11時方向。角度30。狙え」

「了解!」

俺の命令を聞いた搭乗員がいい返事と共に砲塔旋回を始める。

「弾薬装填完了。」

「砲塔旋回完了。」

「発射準備完了しました!」

これであの蜥蜴はこの世からおさらばだ。

が、その前に巻き込んでしまうからな避けとこう。

「スキル創造。テレポーテーション」

まずあいつらを巻き込まないために、強制転移させる。

そしたらこのままドンと行けばあの蜥蜴は終わる。

簡単だけど1番効率いいからな、、、よしやるか。

「テレポーテーション。」

テレポーテーションで五人を戦車の隣に転移させる。

「「「、、、、、」」」

ま、転移は完了したな、、、よし!

転移したからあとは撃つだけだ。

「撃て!」

「撃ち方始めー!」

俺の合図とともに部下が引き金を引く。

ズドン!

この大きな音が鳴ってすぐ、さっきの蜥蜴がいた場所が半径30メートルに渡って爆発した。

あの蜥蜴は硬そうに見えないので、HE弾を使わせてもらった。

少しして煙は晴れた。

見るとそこには粉々になった蜥蜴が一匹いた。

「初弾命中確認!敵撃破しました!」

砲塔の横から双眼鏡で見ていた部下が敵の撃破を報告する。

「よくやった。再装填はしておけ。」

単純に褒める。

「了解!」

威勢が良くていいねー!こうゆうのを見たかったんだよー!個人的な趣味として!

「「「、、、、、」」」

あ、こいつら忘れてた。

気がつけば5人は俺のことを黙って見ている。

うわ、こういうときどうすればいいんだ?んー、助けたはいいけどこれからこいつらになんて言えばいいんだろう。

うーん、、、や、いいや普通にスルーで。

かける言葉を見つけれなかったのでそのまま行こうとする。

「、、、、!ちょ!ま、、、待ってくれ!」

一人の男が話しかけてくる、こいつは確か、、、リク・リードルだったかな?

「、、、何?」

「た、助けてくれてありがとう、、、」

「ん?ああ、いいよ別に」

おう、よく俺らが助けたってわかったな。

もしかして見えてた?でも結構離れてるけどなー。

あ、そうか、転移させてから撃ったから普通に見えてたんだ。

あービビったーあの距離で見えたのかと思った。余裕で100メートル超えてたのにびっくりしたよ。

「あの、、、大変失礼ですがあなたは何者ですか?」

リクが話しかけてくる。

まあ、そうなるな。

さて、どう応えたものか。

うーん、、、転生者っていうのもなーこっちの世界に転生者の概念があるかどうかまだわからんしな、、、聞いてみる?、、、か、それが1番早いな。

「君達、転生者ってわかる?」

「やはり転生者でしたか!なら納得がいった!」

「納得いくんだ、、、」

転生者の概念があってよかったけど、転生者って言っただけで納得されるのも変だな。

「なあ、この世界の転生者ってどんな存在なんだ?」

「はい、転生者は我々にとって、、、」

「あの!、、、ここ危ないので村に行かないですか?」

一人が話しかけてくる、、、名前はリーシャだったな、、、ミーフィアの方だな。

「あ、ああそうだね、、、でも馬車が燃えてしまったから、、、」

リクが重い表情で馬車が燃えたことを口にする。

ちなみ燃えていた馬車はこの戦車の一撃で粉々になった。

ここに触れないでくれてありがとうね、、、

「なら今から作るから待ってろ。」

償いとして新しいのを作ってやろう。

もちろん馬車じゃないけどねー。

「物体創造。ジープ。」

ジープが1番いいだろう、安全だし。

「召喚魔法。3人。」

ジープを作り、3人を召喚する。

1人は運転、2人は見張りと護衛だ。

ま、俺も乗るから安全だけどな。

「す、すごい、、、、」

5人はただ呆然と目の前に現れた車を見ている。

唯一声が出たのはリクだけだった。

「さあ、乗ってくれ。村の場所はわかるから、ナビはいらないよ。乗ってる間、さっきの続きを話してくれ。」

「え?あ、ああ、、、わかったよ。」

こうして俺達はリット村へいくことになった。







車の中でリクが色々と教えてくれた。

最初は車の中が凄くて驚き、話すらできなかったが、少し落ち着いた。

でも走り出したらまだ驚き始めて今度は興奮していた。

ま、わからなくもないけどな。

今まで 馬車に乗っていたからスピードの速い車に乗ると今までと景色が変わって見えるからすごいと思うよな。

ようやく落ち着いたリクに俺はさっきの質問をもう一度した。

リクは一通り話してくれた。

まずこの世界にとっての転生者は勇者と一緒に魔王を倒す存在らしい。

魔王と勇者がいるのに驚きだが、、、

そして転生者は王国の国王が大きな儀式とともに召喚魔法を使って呼び出すらしい。

、、、俺はそんなことはなかったぞ?

そして転生者は必ず自分たちの知らない技や物、魔法や武器を使うらしい。

だからすぐに俺が転生者だとわかったのか。

ってかそもそも俺、転生者かどうかわからんけどな。

「もうすぐでリット村に着きます。」

「、、、早いですね、、、」

「車だからな。」

ようやく口を開いたリーシャ、姉ん方だからステファンか。

今まで上の空で何も話さなかったのにいきなり話したんだ?

まあ、その言葉の返しが車だからな、とか少し冷たかったような気がするぞ、俺。

「この、、、車ってやつはどんな仕組みなんだ?」

ごつい30代くらいの男が質問してくる。

名前は確か、、、ガレアスだったかな。

「車の仕組みは簡単だよ。エンジンって言う燃料を燃やして動く機械を利用して、動くとモーターって言う車輪を回すものと連動してこういう風に動くんだ。あとは鉄で作った車体に組み込めば完成って感じだ。」

「て、鉄、、、」

「あ、あの、、、!」

鉄ってこの世界で貴重なのかなーと思いつつ5人を見ていると1人の少年、多分俺と同年代の少年が話しかけてくる。

「ん?なんだ?」

「あの、、、あの鋼鉄の爆裂魔法を撃つ兵器はなんでしょうか!」

「ああれはな、戦車と言って、、、、」





ティーガー戦車、1942年に開発された戦車。

ティーガーI(ドイツ語: Tiger I)は、第二次世界大戦期のナチス・ドイツで開発された重戦車である。制式名称は何度か変更されており、最終的にはVI号戦車ティーガーE型(Panzerkampfwagen VI Tiger Ausführung E.)と呼ばれていた。

全長
8.45 m
車体長
6.316 m
全幅
3.705 m
全高
3 m
重量
57 t(戦闘重量)
懸架方式
トーションバー方式
速度
40 km/h(整地)
20 - 25 km/h1(不整地)
行動距離
整地100 km、不整地60 km
主砲
56口径8.8 cm KwK 36 L/56(92発)
副武装
7.92mm機関銃MG34×2
装甲
前面 100 mm
側面および後面 80 mm
上面および底面 25 mm
エンジン
マイバッハ HL230 P45
水冷4ストロークV型12気筒ガソリン
700 PS (700仏馬力,690 hp ,515 kW)
乗員
5 名

これはパンターやティーガーⅡと並ぶドイツの主力戦車だ。

俺の個人的な趣味でこの戦車にしたが、この異世界では十分すぎるほどの戦力だと思う。

、、、ドラゴンも倒せるんじゃないかな、、、この世界のドラゴンの強さは知らないけど。

この説明を一通りしても理解されなかった。

「まあ簡単に言うとドラゴンと同等の鋼鉄兵器かな。」

簡単にした説明を聞いてすごいものだといことは理解してくれた。

「、、、、あのさあそこの5人。」

「「「は、はい!、、、、」」」

「そんなにギスギスしてたらこっち気も休まらないからもっと柔らかく接してくんないか?」

「「「は、はい!、、、、」」」

だめだこりゃ。

「、、、、、あ!村が見えてきましたよ!」

お、着いたか。

「ここがリット村?」

「はい、そうです。」

村に着くと皆驚いた顔で戦車と車を見る。

女の人やこどもは家の中から、男は皆武器を持ってこちらを睨んでくる。

まあ当たり前だな。

自分たちの村にいきなり見たこともない巨大な何かが現れるんだから。

「さて、、、これからどうしたものか。」

「警戒されてますね、僕達が先に言って警戒を解かせますので、待っていてください。」

「了解。」

俺の了解を得ると5人は車を出て村長と思われる爺さんのところへ行く。

2、30秒くらい話すと爺さんが全員の武装を解かせる。

どうやら成功したみたいだな、助かったわー、いきなり戦闘とか嫌だよ?



村の中央広場に戦車と車を止め、降りる。

話を聞くと、ここの村長はやはりあの爺さんで間違いなかったようだ。

リク達5人は村長と深い縁でとても信頼されてるらしい。

そこで俺が5人を助けたことを話すとすぐに警戒を解いてくれると言ってくれたらしい。

正直すごく助かった、戦闘にでもなったらやばかったからな。

村長と色々話をした俺は、1つお願いをした。

「俺、身分証明書とか持ってないんです。ここで作ってもらっていいですか?」

「身分証明書が無いんですか?、、、わかりました。ではこの村の出身として登録します。いいですか?」

「はい、それでいいです。ありがとうございました。」

これで王都へ行っても問題はないだろう。あとは金か。

この世界の金について聞いてみた。

この世界には銅貨、銀貨、金貨、白銀貨、王金貨というものがあり、銅貨100枚で銀貨、銀貨100枚で金貨、金貨100枚で白銀貨、白銀貨100枚で王金貨となっている。

「お金がないのならあげますが、、、リク達を助けてくれたお礼として。」

「いや、必要ないです。」

「わかりました。」

「色々ありがとうございました。」

「いえ、こちらこそありがとございます。」

こうしてこの村と別れることになった。

俺がお金を、もらわなかった理由は簡単だ。

戦車に乗った俺はあるものを作る

「物体創造。王金貨。」

そう、王金貨だ。

王金貨が1番高いそうなのでこれで何かに困ることはなくなった。

200枚ほど作った。



村から出て、リスティール王国へ向かう道中、俺は今1番の疑問を後ろの車に乗っている人たちに車内無線でこの疑問をぶつける。

「、、、なあ、、、なんでお前らも来てんの?」

そう、俺は今、なぜか俺について来た5人、、、リク達に、この疑問を投げかける。

すると車の上の機関銃設置部からリクが顔を出して言う。

「さっきも言ったじゃないですかー。ついて行きますって。馬車も壊れちゃったし、目的地も一緒なので送ってくれるって行ったじゃないですかー。」

「俺そんなこと言ってないんだけど、、、?」

さっきようやく皆んな緊張を解いてくれたはいいけど、かなり馴れ馴れしくして来たぞこいつら。

やけに後ろの車が鬱陶しいなーと思いながらリスティール王国へ向かった。

「お、見えて来たな、、、、かなり大きいな、リスティール王国。」

ようやく見えて来たリスティール王国はとても大きく、正面には巨大な門があった。

「着きましたね、リスティール王国。」

リクが無線で話しかけてくる。

そういえば無線の使い方、俺の部下に聞いたな?

じゃないと使い方わかんねーもん。

「ああ、そうだな。ちなみに戦車は着き次第降りる。後は俺の部下がリット村まで運転してくれる。」

「なんでわざわざそんなことを?そのまま入ればいいじゃないですか?」

「そんなことしたら攻撃されるぞ。リット村であんなんだったんだからこっちはもっとひどいぞ、多分。」

「あー、確かにそうですね。」

ということで、リスティール王国正門前で止まると必要なものだけ持って、戦車を降りる。

戦車は部下に任せて先に行く。

「旅の者だな?身分証明書を見せろ。」

門の衛兵が俺に身分証明書を要求してくる。

もちろんさっき身分証明書は作ってもらったので持っている。

やはり必要だったな。

身分証明書を見せるとそれを受け取った衛兵が一通り見てから口を開いた。

「リット村出身の江藤雄一か。変わった名前だな、、、それに、役職が無いな、、、もしかして役職決めに来たのか?」

役職、、、ああ、そんなのあったな。

「はい、そうです。あと、ギルドで冒険者登録をしに来ました。」

「わかった通っていいぞ。」

結構普通に通してくれた。

入ったらまず何しようか。

まずは、、、やっぱりご飯だな。

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