最弱最強の破壊者

うらら

顔合わせと初陣

魔法協会からの能力者リストが届いてから三日後。俺は<切り札ジョーカー>の本部にて<秩序を護りし者達オーダー・ガーディアン>とのメンバーと顔を合わせていた。俺は今、応接室にて、3人と対面していた。1人は俺と同い年の少年、もう1人は俺より2つ3つ歳上そうな外国人の女性。そしてもう1人は女の子(?)だった。手始めに俺が挨拶をする。
「えっと、俺が闘打新九郎です。えっと、能力はランクEの身体系魔法<破壊の悪魔バーサークデーモン>とランクSの<想像の創造主イマジネーション・クリエイター>です。」
俺がそう言うと、同い年のような少年が口を開いた。
「てことは君があの破壊者バーサーカーか!あ、ごめん、自己紹介遅れたね!俺は結城守(ゆいしろまもる)、ランクSの<調停者モデレーター>が俺の能力でーす。宜しくねー。」
随分明るい人だな。俺なんかめちゃくちゃ緊張してるってのに。俺は手を差し出して、
「宜しくね、守君。」 
そう言うと笑顔で守君は、
「守でいいよ、俺も新ちゃんって呼ぶからさ!宜しくねー。」
そう言いながら手を握り返した。まあ、悪い人ではないらしい。すると、隣の女性も口を開く。
「はじめまして、新九郎さん。私はホリー・トートですの。能力は<生と死の狂宴リヴ・オア・デス>、ランクはSですわ。私はこの力を使って日本で医者をしていましたの。担当としては後方援護をさせて頂きますので、宜しくですわ。」
おしとやかな人だなぁ。俺が手を差し出して握手を求めると、それに応えてくれる。そして最後の一人となった。みんながその子に視線を移すと、ビクッとしたあと、話し始めた。
「あ、あの、えっと、ぼ、ぼぼ、僕は、エルバ・ディ・エルファミアです。えっと、能力は2つあります。ひとつが催眠系魔法<夢の製造工場ドリームメイカー>、ランクはA。もうひとつがランクSの<偽りの君主ライヤー・プリンス>です。宜しくです。」
あれ?もしかして、この子ってまさか。俺は少し躊躇ったがその疑問を口にした。
「あの、間違ってたらごめんなさい。もしかして、君って男の子?」
そう言うとエルバは恥ずかしそうにコクンと頷いた。なるほど、最初のイメージは間違っていたのね。それにしても女の子みたいな子だなぁ。
「よく言われるので慣れてます。気になさらずに。」
俺の心を見透かしたようにそう苦笑いて言うと、おどおどしながら手を差し出したので、俺はそれに応えて握手をした。これで挨拶も済んだし、みんなで応接室から出ようとした時だった。ドアがノックされ、夢さんが入ってきた。
「皆さん、早速ですけど、イギリスでWRFと思しきテログループが約1000の人数で国に攻撃を開始したと報告があり、イギリス政府からの救助要請がありました。皆さんにはそれの鎮圧に行ってもらいます。急で本当にごめんなさいね。」
そう申し訳なさそうに夢さんは言った。それに対し、守が、
「いやー、大丈夫っすよ、それが仕事ですし。」
そうにこやかに言ったので、俺らもその言葉に頷いたのだった。


-1時間半後-
夢さんから粗方の情報を聞いた俺たちは、<切り札ジョーカー>のメンバーの1人に物体移動系の能力者がいたので、その人に一瞬でイギリスへ飛ばしてもらった。そして、今目の前にはテロ集団がいる。その先頭にいた男が口をひらいた。
「誰だテメェら!用がないなら失せろっ!」
それに対して俺が出ようとした時だった。俺の隣にいた守が頭を掻きながらだるそうに言った。
「あんたら、突然だけどこれが最後の警告ね。今すぐ投降してもらおうか?」
「何ふざけたこと言ってやがる?構わねぇ、お前ら!あいつらを消せっ!」
そう集団の先頭にいたやつが指示を出す。それと同時にテロ集団が各々能力を発動しようとした。それを見た守はリュックから拡声器を取り出すと、
「あーあ、忠告したのに。」
そう言って、拡声器越しに契約条件を述べていく。
「我が名において、結ぶ。汝ら、直ちに行動をやめ、主犯格の名を述べると共に、直ちに投降せよ。汝らがこの契約を破ったとき、汝らには命を対価として払ってもらう。」
そう言うと、こっちへ向き直り、
「今から結構グロいこと起こるかも知れませんので、見たくなければ目をつぶっててください。」
そう言った。さっきの拡声器での言葉を聞いたテロ集団は、笑いながら、
「何言ってやがる?構わねぇ、殺せっ!」
そういって、攻撃を続行しようとした。だがそれは叶わない。なぜなら彼らは能力が発動する前に皆、血を吐いて倒れたのだから。一瞬のことに驚いたが、リストにあった通り、これが契約系魔法<調停者モデレーター>なのだろうと思った。ただ一つ、思ったことがあった。
「なあ、守?契約不履行の時にも主犯格の名前言わせるようにした方良かったんじゃないの?」
「あー!そうだった!忘れてた!」
それを聞いた俺とホリーさん、エルバは顔を見合わせて笑ったのだった。

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