最弱最強の破壊者

うらら

抑止力

ー<切り札ジョーカー>本部にてー
トレーニングルームにて、神童さんと<想像の創造者イマジネーション・クリエイター>の特訓をしていた俺こと闘打新九郎は、練習を休憩して、神童さんと話していた。
「どうだ?使いこなせそうか?」
「はい、使用の目処は立ってきました。でも、やはり少し怖いですね。」
「そうか。でも、それを乗り越えなきゃ力は使いこなせないからなぁ。」
「大丈夫、絶対のりこえて見せますよ。」
そう言った時だった。トレーニングルームのスピーカーから館内放送が流れ出した。
「呼び出しをします。神童隊長、闘打新九郎さん、至急事務室霧崎までお越し下さい。繰り返します。神童隊長・・・。」
俺と神童さんは顔を見合わせると、直ぐに事務室に向かった。
「何でしょうか?」
「分からん。まぁ、行ったら分かるさ。」
そう言って廊下を歩いて事務室まで向かったのだった。


事務室の目の前に着いた俺は、息を整えてから、ノックを3回して、失礼しますと言いながら入った。(神童さんはダルそうに失礼って言って入った)すると、夢さんが、
「さっき、魔法協会から2点、連絡がありました。」
「魔法協会からですか?」
「はい、1つは新能力について。もう1つはテロについてです。」
またテロかっ!無闇に人の命を奪うような真似を許すわけにはいかないっ!夢さんが説明する。
「まず、新能力についてです。ここ数年、今までなかった魔法がいくつか世界で発見されています。新九郎君の<想像の創造者イマジネーション・クリエイター>のようなものですね。今わかっている人のリストです。」
そう言うと、夢さんは俺と神童さんにプリントを配る。そこには能力名と所有者の名前、魔法の説明があった。


ーリストの内容ー
能力:契約系魔法<調停者モデレーター>
所有者:結城守(ゆいしろまもる)
推定ランク:S
能力概要:所有者が対象に対し、声または視認などで認識させ、相手に自分の考えた契約を強制的に結ばせると、その契約の内容に従った結果が得られる。また、その契約が破られた場合のペナルティなども付けることが可能。
EX>契約内容が喋ることを禁ずるとし、その契約を破った場合、死ぬと設定すると、対象が言葉を発した瞬間、死滅する。

能力:生命系魔法<生と死の狂宴リヴ・オア・ダイ>
所有者:ホーリー・トート
推定ランク:S
能力概要:生命に対するあらゆる事象を起こすことが可能。
EX>治癒、進化、退化、死亡、死んだ者の蘇生など。

能力:想像創造系魔法<想像の創造者イマジネーション・クリエイター>
所有者:闘打新九郎
推定ランク:S
能力概要:所有者の想像したものに所有者自身がなり、想像した力を引き出すことが可能。理論上はなれないものは無い。イメージの強さによって容姿の変化に差が生じる。
EX>人、動物、空想のものなど。

能力:精神干渉系魔法<偽りの君主ライヤー・プリンス>
所有者:エルバ・ディ・エルファミア
推定ランク:S
能力概要:対象が所有者に対し、信頼、好意、憎悪、畏怖、敵意のいずれかを抱いたとき、対象を視認して魔法を発動すると、能力を解除するまで従属させることが出来る。絶対服従であり、いかなる命令も逆らえない。ただし、目視に限る。
ー以上ー


なるほど。こんなにも新能力者がいたなんて。それにどれもこれも強い能力ばかりだ。もう1つのことはテロについてだったっけ?それも教えてもらいたい。
「夢さん、テロについても教えてください。」
「ええ、分かったわ。現在、各国で小規模ではありますが、テロが起きています。それも全て同じグループによるものです。」
「同じグループだと?」
「そうです、隊長。あの<混沌の夜明けカオ・オロール>を凌ぐ人数であることは間違いありません。それに、<混沌の夜明けカオ・オロール>はほとんどんの団員が能力者ではなかったのですが、今度のテロは全員が能力を持っているとの情報もあります。」
「なるほど。能力者によるテロですか。して、そのテログループの名前は?」
「<世界解放戦線ワールド・リベレーション・フロント>通称WRF。まだ主犯格と活動目的は分かってないわ。それで、君たち新能力者の出番です。」
「俺らの出番ってどういうことですか?」
「なるほどな。新九郎、多分協会の野郎共はお前らがテロの抑止力にでもなればいいって考えたのさ。」
そう神童さんは苦笑いでいった。夢さんが続ける。
「その通りです、隊長。そして、君たちには新たにテロの抑止力としてチームを組んでもらいたいとのことも。」
「チーム、ですか?」
「そうです。世界をテロから守るための。ただし、あまり新九郎君の能力だけは知られたくないので、極力使用は避けて、身体系魔法の方だけを使って欲しいとも言われました。」
「まぁ、<混沌の夜明けカオ・オロール>ぶっ潰したあの破壊者バーサーカーがいるともなれば、それだけで抑止に繋がるかも知んねぇしな。」
「協会側も隊長と同じことを言ってました。そして新たに新能力者が出てきたら、そのチームに追加していきたいとも。」
「具体的にはどのような活動を?」
「テロが起きたら現地へ急行。速やかに殲滅。可能ならば主犯格の情報確保だそうです。」
なるほど。それならばテロの活動に打撃を与えれるし、こちらを警戒して動きにくくすることも出来るのか。確かに抑止に繋がるかもしれない。あれ?このチームって名前とかあるのだろうか?
「それで、チーム名とかあるんですか?」
「送られてきたのによると、<秩序を護りし者達オーダー・ガーディアン>略称OGだそうです。ごめんなさいね、真王祭も近いのに。」
「いえ、大丈夫ですよ。わかりました。やりましょう。」
俺は新たな戦いにむけ、能力を完全に使いこなすことを心に誓ったのだった。

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