異世界は現実だ!
いい関係で不穏な声なのだ!
第七章
148話
翌日、僕たちは早朝からグランドデール王国に行くため馬を走らせていた。
昨日の夜、ミーナさんからドラゴンシティのグダルガンについての情報を聞き出し、『スフィアちゃんを少しでも早くお母さんのもとに届けたい』という総意で今日から行動を起こすことにした。
セフェロンからグダルガンに行くには、約300キロの道のりである。直線距離は100キロ。
セフェロンから六連山は見ることは出来てそこまでの距離でないように感じるが、よく見えるのは六連山よりも高い山がないから。
実際セフェロンから六連山までには幾多の山が行く手を阻んでおり、その登山道などを通っていくと総距離は300キロとなる。
300キロのほとんどは山道で普通なら一週間かけて行くらしいが、僕たちはミーナさんの力を借りたため現在二時間ほど馬を走らせているが、既に100キロ強を進んでいた。
「ここら辺で小休止しましょうか。」
「そうですね。精霊たちも休んで欲しいと言ってますし、少し休憩しましょう。」
今日は僕、ミーナさん、ストジネートくん、カルナの四人で馬を走らせている。僕はもちろんサファに乗っている。
僕がゲートが使えるので、毎日進んだところにマーキングをして拠点に帰る。だから荷物はほとんど持っていない。
「やっぱり馬は体幹が鍛えられていいですね。」
「僕、馬に水あげくるよ。」
「ありがとう、あきら!私も行くよ!」
近くに小川が流れていて、そこで僕とカルナはサファと馬に水を飲ませる。
「水冷たいね!」
「山の湧き水だからね。湧き水はカルシウムとかマグネシウムが豊富だから……」
「カル……?ん?」
「あ、ああ!なんでもないよ!……要するに、体にいい成分が含まれているから馬だけじゃなくて僕たちも飲めるってこと!」
「へぇ〜!そんなこと考えたこともなかったぁ!あきらってなんていうか……そういうことまで考えててすごいね……さすが私のギルドマスターだよ、うん。」
ん?なんか顔がほんのり赤いけど、熱でもあるのかな?
ーーーーー
「ミーナさん、あの二人のことどう思います?」
「いい感じですよね。あきらくんは鈍感なところありますけど、いい関係になるんじゃないんですか?」
「ミーナさんもそう思いますか!僕は遠くで見守ってあげます。同じギルドメンバーとして。」
「じゃあ、私もその見守り隊に参加で!」
ーーーーー
「な、なんかあっちも盛り上がってるね。」
「そうだね!ミーナさんもギルドに馴染んできてほんとに良かった!」
「じゃあ、あきら。もうすぐあっちに行きましょう。」
その後、僕たちは馬を走らせ続け300キロをたったの七時間で完走した。その中で一層ミーナさんは心を開いていってくれたようで、ストジネートくんとはタメ口同士で話すようになっていた。
グダルガンには今日は入らずに近くの岩陰にゲートのマーキングをして拠点へと戻ることになった。
「ーー様。ミーナ様をみつけました。場所はドラゴンシティ"グダルガン"です。」
「情報ありがとう〜スレムちゃん〜。ご褒美に今日は俺のベッドで一緒にねかせてあげるよぉ〜ん。」
「ありがとうございます……」
「くくく。待っててね、ミーナ。貴様も俺のモノにしてやる!」
148話
翌日、僕たちは早朝からグランドデール王国に行くため馬を走らせていた。
昨日の夜、ミーナさんからドラゴンシティのグダルガンについての情報を聞き出し、『スフィアちゃんを少しでも早くお母さんのもとに届けたい』という総意で今日から行動を起こすことにした。
セフェロンからグダルガンに行くには、約300キロの道のりである。直線距離は100キロ。
セフェロンから六連山は見ることは出来てそこまでの距離でないように感じるが、よく見えるのは六連山よりも高い山がないから。
実際セフェロンから六連山までには幾多の山が行く手を阻んでおり、その登山道などを通っていくと総距離は300キロとなる。
300キロのほとんどは山道で普通なら一週間かけて行くらしいが、僕たちはミーナさんの力を借りたため現在二時間ほど馬を走らせているが、既に100キロ強を進んでいた。
「ここら辺で小休止しましょうか。」
「そうですね。精霊たちも休んで欲しいと言ってますし、少し休憩しましょう。」
今日は僕、ミーナさん、ストジネートくん、カルナの四人で馬を走らせている。僕はもちろんサファに乗っている。
僕がゲートが使えるので、毎日進んだところにマーキングをして拠点に帰る。だから荷物はほとんど持っていない。
「やっぱり馬は体幹が鍛えられていいですね。」
「僕、馬に水あげくるよ。」
「ありがとう、あきら!私も行くよ!」
近くに小川が流れていて、そこで僕とカルナはサファと馬に水を飲ませる。
「水冷たいね!」
「山の湧き水だからね。湧き水はカルシウムとかマグネシウムが豊富だから……」
「カル……?ん?」
「あ、ああ!なんでもないよ!……要するに、体にいい成分が含まれているから馬だけじゃなくて僕たちも飲めるってこと!」
「へぇ〜!そんなこと考えたこともなかったぁ!あきらってなんていうか……そういうことまで考えててすごいね……さすが私のギルドマスターだよ、うん。」
ん?なんか顔がほんのり赤いけど、熱でもあるのかな?
ーーーーー
「ミーナさん、あの二人のことどう思います?」
「いい感じですよね。あきらくんは鈍感なところありますけど、いい関係になるんじゃないんですか?」
「ミーナさんもそう思いますか!僕は遠くで見守ってあげます。同じギルドメンバーとして。」
「じゃあ、私もその見守り隊に参加で!」
ーーーーー
「な、なんかあっちも盛り上がってるね。」
「そうだね!ミーナさんもギルドに馴染んできてほんとに良かった!」
「じゃあ、あきら。もうすぐあっちに行きましょう。」
その後、僕たちは馬を走らせ続け300キロをたったの七時間で完走した。その中で一層ミーナさんは心を開いていってくれたようで、ストジネートくんとはタメ口同士で話すようになっていた。
グダルガンには今日は入らずに近くの岩陰にゲートのマーキングをして拠点へと戻ることになった。
「ーー様。ミーナ様をみつけました。場所はドラゴンシティ"グダルガン"です。」
「情報ありがとう〜スレムちゃん〜。ご褒美に今日は俺のベッドで一緒にねかせてあげるよぉ〜ん。」
「ありがとうございます……」
「くくく。待っててね、ミーナ。貴様も俺のモノにしてやる!」
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