異世界は現実だ!

竹華 彗美

今後で手がかりなのだ!

 第七章

 第143話


 僕たちはスフィアちゃんから話を聞いたあとスフィアちゃんが寝た後これからスフィアちゃんをどうするかを話し合うことにした。

「まず、ベルダーダンスキンスの件は置いといて。スフィアちゃんはどうしますか?」
「これは私が皆さんにお願いしたいです!私は性格上弱い立場の人間をほっておくことが出来ません。なので私のわがままだということは重々承知していますが、どうかスフィアちゃんをここにいさせてもらえないでしょうか!?」

 クルルさんは誰よりも早くそう言う。その姿を見て全員首を縦に振る。

「まぁそうだな。俺は最初からそのつもりだったぜ!このギルド方針でもその対応が一番だと思う。そうだろ?あきらギルドマスター?」

 ダニー兄さんは自信ありの様子でこっちを見てくる。

「そうだね!じゃあスフィアちゃんはこのままここで預かるってことで!それでベルダーダンスキンスも探すか!」
「ありがとうございます!あきらさん、みなさん!」

 ということで、スフィアちゃんは保護することになった。とはいえずっとと言うわけにもいかないから、故郷であるベルダーダンスキンスを探すということで、意見は全員一致した。
 またスフィアちゃんのお世話役は一番子供慣れもしているしスフィアちゃんからも好かれてるクルルさんになった。これについては本当に助かる。
 そして次は問題のベルダーダンスキンスの話へと転換する。

「とはいえ幻の地だ。そう簡単に行けるもんじゃねぇ……というか行き方さえもわからないんだぜ?どうする?」

 ダニー兄さんの言葉に全員唸る。一番はそこなのだ。まずあるということを聞いただけでも驚いていたのにどこにあるかなど知るはずもない。手がかりもないのだ。暫くの沈黙の後、ストジネートくんがハッとし、口を開く。

「そういえば!!」
「なんかわかったの?」
「クルルさん!」
「なんですか?」
「軍を入る前、入隊の前の合宿でミタンダ王国に行きませんでしたか?」
「はい。行きましたが……それが何か?」
「そこの兵舎で泊まった時、図書館があってそこで確か"幻の都市〜ベルダーダンスキンス〜の謎"と言う題名の本を見たような気がする……」
「ストジネートくん!それは本当かい?」
「……ああ、確か….…見覚えがある。」
「じゃあなんも手がかりないわけですし、明日ミタンダ王国に行ってその本探してみますか!!」

 そう僕が言うと全員同意の返事をした。

 

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コメント

  • 竹華 彗美

    ファリドさん、ご指摘頂きありがとうございます!指摘頂いた部分は「百三十キロ。僕の足でまっすぐ向かえば一・五日ほどで〜」に修正変更させていただきました。

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