異世界は現実だ!

竹華 彗美

称号追加で結界魔法なのだ!

 第三章
 第44話、称号追加で結界魔法なのだ!


 僕は結界の中を進み続けていた。結界の中でもコートがあると体感温度は砂漠と同じにしか感じられない。町から出て進み続けて大体半日が経とうとしていた。なるべく走りながら移動したせいで体力が減ってしまったので、ちょっとした結界を張り休むことにした。
 僕は久しぶりにプロフィールを開いてみる。称号かなりの数、追加されていた。

敗者 あらゆる戦いに負けた時 経験値2倍
魔法使い初級者 魔力 中の上アップ
魔法少年 魔力アップ
結界師 結界の強度アップ
マラソンランナー 素早さアップ
空中戦入門者 "フライ"性能アップ
基本の基本 全能力向上
冒険者入門 武力、魔力アップ
エルフとの交流 話術アップ

 これをみる限り魔力は相当あると考えられる。それに負けた時には経験値ニ倍ってかなりすごい称号だ。負けても勝ってもどちらにせよ経験値が稼げる。
 次にレベルの方だな。職業は結界師が追加されていた。結界師はレベル1、マジックキャスターはレベル16まで上がっている。なかなか上がった。そして総合レベルは1上がってレベル11。そんなに上がっていないが称号の価値も考慮すれば先の戦いはいいものとなったな。振り分けは3ポイント。今回は魔力には入れず体力に1ポイント、防御力に2ポイント使った。やはりニ回の戦いでわかったことは僕は圧倒的に防御力が低いということだ。一撃もろにダメージを受ければ瀕死の状態になってしまう。その状態では魔法が使えても詠唱時に襲われたら対処ができないのだ。魔力は称号でかなり上がってるはずだから今回からは防御力にもポイントを入れていくつもりだ。ということで、体力は210、防御は12となった。
 そして僕にはもう一三つ増えたものがある。それは結界技術と精神魔法、回復魔法だ。アバットさんから名前と性能だけを旅の支度をし終わった最後の時に教えてもらったのでメモに書いておいたのだ。結界技術はアバットさんは使えないがアバットさんの持っていた魔道書に書いてあったのでパラパラ見て使えそうなのをメモした。
 結界は相当な魔力が必要だ。だが僕にはもうすでに称号で結界の強度アップを持っているので発動の魔力だけ使えばいい。というのも結界は強度を増すのに魔力を沢山使うのだが発動する分にはそんなに魔力は必要ない。強度によって時間は短くなったり長くなったりするらしい。なので僕はすぐに結界魔法をこなせた。ある意味チートだ。
 次に回復魔法だがこれは体力回復はもちろんのこと、魔力回復まで教えてもらった。そしてヒール以外の完全完治魔法も教えてもらったがこれは自分で自分に使うことはやめろと念を押された。確かにあの状態じゃ何もできないからな。使う時にお披露目しよう。
 精神魔法はまだまだ魔力が足りず使えないものばかりだが何個か使えるものも教えてもらった。これも後日としよう。
 そしておまけとして援助魔法も教えてもらった。ダメージを軽くしたりだとか素早さやかしこさを強化する魔法だとかさまざまだ。
 まあそんなところで僕はまた一段とパワーアップした気がした。油断大敵ではあるが胸を張って進むことにした。

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