異世界は現実だ!
身分証明書発行して名前決めなのだ!
第一章
第5話
僕は兵士にもらった地図を頼りながら発行所に向かった。しかし、
「字が読めん」
街の看板も見るが全く字が読めなかった。言葉は通じるのに字が読めない。よくある異世界物語パターンだ。字的にはどっかのアニメの古代文字に似ている。生活とか落ち着いたら読み書き頑張らなきゃなぁ〜。
そんなことを思っていると発行所らしきものが見えてきた。陽発行所はレンガの建物で入り口の扉のみが木になっている。僕は出入口の扉を開けた。
「いらっしゃいませ〜!なんの御用でしょうか?」
澄んだ声の女性が椅子に座っていた。
「身分証明書の発行をお願いしたいのですが」
「了解致しました、しばらくお待ちください!」
その女性は立ち上がり発行の準備をし始めた。
女性は大体二十歳ぐらいで身長は僕より少し小さいくらい。なかなかの美人さんだ。それに胸には大きいものを持ってらっしゃった。
「お待たせしました。」
「いいえ、どうすればいいですか?」
「この台に手を乗せて五分ぐらいで発行できます。念のため、犯罪など法に引っかかることはしていませんね?」
「ん〜。えっと、 砂漠でサボテンを食べたりするのは犯罪になりますか?」
「それぐらいなら大丈夫です。ふふっ!」
なんか笑われた。
「では発行させていただきます。」
手を置き発行機を発動させるとなにかが手から流れていくような感覚がした。これが情報なのだろうか?
三十秒くらいすると機械が止まった。
「あら?名前が入力されない?なぜ?ん〜。この前ので少し壊れたのかな?すみません、お名前教えていただけますか?」
「名前?」
プロフィールに名前 "なし"ってなってたな。なるほど。この画面のプロフィールをわかりやすいようにカードに写すってことか。ということはプロフィールに名前を入力しないとカードにも入力できないのか。
「はい。この子、この前落としてしまってそれで不調になってしまったんです。」
「そうなんですか。」
名前か。どうしよう。いっか地球の時の名前で。親は嫌いだったが名前は好きだった。なんとなくふつうの名前だったが好きだった。
「僕の名前は"かわごえ あきら''です。」
「かわごえ あきら様ですね。わかりました。」
今更異世界風にすいしょうとかサファイアとか自分で言うの恥ずかしいしなぁ。普通でいいの。シンプルイズベストだ。
そして五分後、身分証明書ができた。
身分証明書には名前、年齢、種族、職業があったがレベルなどは書いてなかった。
「レベルなどは明記されないのですか?」
「レ、ベ、ル?何ですか?それは?……まあいいです。もう失くさないでくださいね。では銀貨一枚になります。」
貸してもらっている銀貨一枚を払い終わると口が勝手に動いてこう聞いた。
「失礼ですがお名前は?」
「ああ、そういえば言っていませんでしたね。私の名前はルルシュと申します。トミル王国タダンダル支所所長です。どうぞお見知り置きを。」
「ルルシュさん……ありがとうございました。」
名前を聞いた後、僕は発行所を後にした。
第5話
僕は兵士にもらった地図を頼りながら発行所に向かった。しかし、
「字が読めん」
街の看板も見るが全く字が読めなかった。言葉は通じるのに字が読めない。よくある異世界物語パターンだ。字的にはどっかのアニメの古代文字に似ている。生活とか落ち着いたら読み書き頑張らなきゃなぁ〜。
そんなことを思っていると発行所らしきものが見えてきた。陽発行所はレンガの建物で入り口の扉のみが木になっている。僕は出入口の扉を開けた。
「いらっしゃいませ〜!なんの御用でしょうか?」
澄んだ声の女性が椅子に座っていた。
「身分証明書の発行をお願いしたいのですが」
「了解致しました、しばらくお待ちください!」
その女性は立ち上がり発行の準備をし始めた。
女性は大体二十歳ぐらいで身長は僕より少し小さいくらい。なかなかの美人さんだ。それに胸には大きいものを持ってらっしゃった。
「お待たせしました。」
「いいえ、どうすればいいですか?」
「この台に手を乗せて五分ぐらいで発行できます。念のため、犯罪など法に引っかかることはしていませんね?」
「ん〜。えっと、 砂漠でサボテンを食べたりするのは犯罪になりますか?」
「それぐらいなら大丈夫です。ふふっ!」
なんか笑われた。
「では発行させていただきます。」
手を置き発行機を発動させるとなにかが手から流れていくような感覚がした。これが情報なのだろうか?
三十秒くらいすると機械が止まった。
「あら?名前が入力されない?なぜ?ん〜。この前ので少し壊れたのかな?すみません、お名前教えていただけますか?」
「名前?」
プロフィールに名前 "なし"ってなってたな。なるほど。この画面のプロフィールをわかりやすいようにカードに写すってことか。ということはプロフィールに名前を入力しないとカードにも入力できないのか。
「はい。この子、この前落としてしまってそれで不調になってしまったんです。」
「そうなんですか。」
名前か。どうしよう。いっか地球の時の名前で。親は嫌いだったが名前は好きだった。なんとなくふつうの名前だったが好きだった。
「僕の名前は"かわごえ あきら''です。」
「かわごえ あきら様ですね。わかりました。」
今更異世界風にすいしょうとかサファイアとか自分で言うの恥ずかしいしなぁ。普通でいいの。シンプルイズベストだ。
そして五分後、身分証明書ができた。
身分証明書には名前、年齢、種族、職業があったがレベルなどは書いてなかった。
「レベルなどは明記されないのですか?」
「レ、ベ、ル?何ですか?それは?……まあいいです。もう失くさないでくださいね。では銀貨一枚になります。」
貸してもらっている銀貨一枚を払い終わると口が勝手に動いてこう聞いた。
「失礼ですがお名前は?」
「ああ、そういえば言っていませんでしたね。私の名前はルルシュと申します。トミル王国タダンダル支所所長です。どうぞお見知り置きを。」
「ルルシュさん……ありがとうございました。」
名前を聞いた後、僕は発行所を後にした。
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