女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

113話 季節ってなんだっけ(アホ)




3月4日。

先輩方も卒業し、もう特にこれといった行事もなくなった。

あとは、修了式しゅうりょうしきくらいか。まぁ、それは置いておいて。

俺らハレム同好会が、放課後いつも通りゲームやらなんやらでワイワイとしていると、理子が突然こんなことを言い出した。

理子「今日の夜、ここで怖い話でもしない?てか今からしない?」

は?と言うのが俺の率直そっちょくな感想。

大和「いやさぁ・・・お前、今3月だぞ?暖かくなってきたって言っても、まだ肌寒いくらいなんだぞ?そういうのは、夏にやれよ。」

理子「夏にできなかったから、今やるんじゃん。」

その意見はごもっともだが、しかし、季節というものを考えて欲しいものだ。

理子「大丈夫、怖い話って言っても、
〝意味がわかると怖い話〟だから。」

大和「心を読むな、心を。・・・ていうか、意味がわかると怖い話?」

聖菜「ある意味、普通の怖い話より怖いってやつだよね・・・?」

雫「意味がわかると、ですけどね。」

奈緒「面白そうなのです!」

大和「いやいや・・・せめて、もう少し暖かくなってからやろうぜ?」

何が悲しくて、寒い時期にヒヤッとしなければならないのか。全く持ってわからん。



ジェリー「わたしも、やてみたいで、す!」キョシュッ

加奈「あたいも賛成!」キョシュ

奈緒「やりたいのです!」キョシュ

雫「みなさんが怖がる姿、見たいですねぇ。」キョシュ

理子「ハッハッハ!5対2だよ、大和に聖菜ちゃん!多数決でこちらの勝ち!」

大和「ばっか、多数決に大事なのは少数意見をちゃんと聞くことなんだぞ。」

理子「そんなん知るか。」シャモッ

大和「お前なぁ・・・。」

聖菜「・・・腹くくるしかないよ、大和くん・・・。」

大和「だろうな・・・しゃあない。」

2人して挙手。

理子「よっしゃ!やろやろ!」

大和「でも、どんな感じでやるんだ?」

奈緒「1人ずつ言っていくってのはどうですか?」

雫「いいですねそれ。」

理子「うん!そうしよっか!」

まぁ、そんなわけで・・・こんな時期だけど、意味怖やりやす、はい。




理子「じゃあ、私からね!」

理子はパイプ椅子に座って、話し始めた。

理子「じゃあ始めるよぉ~・・・。さるかに合戦。」

5人「それは民話だっ!」

理子「いや、これ怖いんだよ?猿がカニを騙して、そのうらみを持った子ガニが、うすとかで猿をつぶしたりするんだよ?」

大和「言い方の問題だよ!悪いことはしちゃダメだって言うことだろうが!」

こいつは、意味怖を分かっているのだろうか。

不安が残りつつも、俺らは続けることにした。

ちなみに、ジェリーは終始「?」を浮かべていた。



コメが来たので
☆コメント返信のコーナー☆

・ミラル ムカデさん
「おい大和そこ座れ!!」

→大和「なんどすえ?」
どうやら大和くんには、罪の意識がないようです。

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