女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが
96話 紹介しようそうしよう
その後は、奈緒がジェリーのことを追いかけてたくらいで、特に何も無かった。
帰りのチャイムがなり、ジェリーは耳と尻尾を引っ込め(尻尾も自分で引っ込めるようになったらしい。)、俺らはそそくさと昇降口へと向かった。
学校から出て数メートルのところで、奈緒と雫と別れ、俺と理子、聖菜、ジェリーの4人で歩いていた。
さて、ここからが何気1番大変なのにお気づきだろうか。
俺はジェリーのことを何も言わずに家から出た。つまり、
大和「親になんて説明しよう・・・。」
これだった。
理子「素直に言ったところで、信じてもらえないだろうしねぇ・・・。」
聖菜「信じろって方が難しいよね・・・。」
大和「信じたところで、母さんが犬嫌いだからなぁ・・・。」
ジェリー「こまた、ですね・・・。」
俺たち4人は悩みに悩み抜いたが、全くいい案は出ず、聖菜と別れた。
理子「もう家だよ?どう説明するの?」
大和「うーん・・・ほんと、どうしよう・・・。」
ジェリー「あ、あの・・・。」
大和「ん?なんだ?」
ジェリー「くるしかも、しれなですけど、ほむすていって、いてしまえば・・・。」
大和「やっぱ、それしかないよなぁ・・・もう、何も思い浮かばんし。」
それで納得してくれるとは思えないが、一か八かだ。
俺らは家に着き、意を決して入った。
大和「・・・ただいま。」
ジェリー「ただま、です。」
小鈴「おかえりおにぃ。それにジェリーちゃんも。」
大和「おう。とりあえず、ジェリーのことを父さんと母さんに紹介するわ。」
小鈴「そうだね。バレた時が怖いし・・・。」
大和「おう。じゃ、行ってくる。」
俺はリビングのドアを開いた。
大和「母さんに父さん、ただいま。」
蒼龍「おう、おかえり。」
佳穂「おかえり~。」
大和「母さんと父さん、ちょっと紹介したい子がいるんだけど・・・。」
蒼龍「子ってことは、女の子か。」
大和「うん。」
佳穂「なになに、彼女さん?」
大和「違う、ホームステイの子。」
蒼龍&佳穂「・・・ホームステイ?」
大和「うん。言ってなかったよね。今日からホームステイの子が来ることになってて・・・てかもう来てて。」
蒼龍「そういうことは、早く言えや!」
佳穂「こっちも、準備ってもんがあるの!」
大和「ご、ごめん。とりあえず、
挨拶してもらってもいいかな?」
蒼龍「・・・仕方ない、はよ呼べ。」
大和「うん。おーい。」
俺が言うと、ジェリーがリビングに入ってきた。
ジェリー「は、はじめ、まして。ジェリーて、いいます。よろし、おねがします。」
蒼龍「よろしく。俺はこいつの父親の蒼龍。」
佳穂「私は佳穂よ。よろしくね。」
ジェリー「はい。」
蒼龍「どうだい?日本の学校は。」
ジェリー「とても、いいです。ごしゅ、やまとくんといれて、たのしいです。」
また、ご主人様と言いそうになったな。
すると、父さんが何かに気づいたような顔をし、「・・・そういうことか。」とつぶやいた。
・・・なんのことかさっぱりだが、とりあえず、うちの家族がいい意味で馬鹿でよかったぜ。
そんなことを思っていると、父さんがこんなことを言った。
蒼龍「母さんはジェリーさんと話でもしててくれ。大和、ちょっとこい。」
☆コメント返信のコーナー☆
・ミラル ムカデさん
「更新さえしてくれれば文句ないです」
→ありがとうございます。2日に1話の更新ペースで、これからも頑張ります!
・tako-vanさん
「次の話はよ
『うそ』」
→嘘だろうとなんだろうと、2日に1話は変わりません。(多分)
・ミラル ムカデさん
「大丈夫です
18禁のエロ小説よりましです」
→僕もそう思います(真顔)
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