女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

63話 クリスマス?クルシミマス?




12月25日。

通りの商店街しょうてんがいではサンタとトナカイの格好かっこうをした、ここをコスプレ会場と間違まちがえてるのでは?と言いたくなるような人もいて、なんとも街はクリスマスムードに盛り上がっていた。

俺はそんな人を横目に、学校へと足を進めていた。

無論むろん、理子と聖菜も一緒に。

聖菜はそういう人を見る度に「はえ~///」と言いながら、目をかがやかせていた。

理子は全く興味きょうみがなさそうだった。




俺たちは学校に着き、靴箱くつばこを開けようとしたときだった。

「先輩方ーー!!」

声のした方を見ると、奈緒と雫がいた。

大和「おう、奈緒に雫。」

理子「加奈ちゃんと先生は?」

奈緒「中守先生はもうきてると思うのです。加奈先輩は・・・分からないです。」

大和「あいつ、遅刻常習犯ちこくじょうしゅうはんだからなぁ・・・。」

「誰が遅刻常習犯だって?」

後ろから声がして振り向くと、加奈がいた。

顔は笑っているが、目が笑っていない。

大和「よ、よぉ・・・加奈・・・。」

加奈「おう大和。で、誰が遅刻常習犯だって?あぁ?」

は、はは・・・こわいですよ、加奈さん・・・。

大和「だだ、誰のコトですかね~」

加奈「シラ切る気か?」グリグリ

大和「いてぇいてぇ!!こめかみをグリグリするのはやめてくれ!!」

聖菜「自業自得じごうじとくだよ、大和くん。」

雫「ですね。行きましょう、みなさん。」

理子「はーい」

大和「ちょ、たす、たすけ」

加奈「どこへ行こうと言うのかね」グリグリグリグリ

大和「ぎゃあああぁぁぁっっ!!!」





結局、1分くらいして「きた」と言われ、放たれた。

こめかみ変形したぞ、これ・・・。






皆より一足遅れて部屋についた。

俺は部屋のとびらを開ける。

理子「あ、やっと来たんだ。」

加奈「ははは、こめかみ凹んでるぞ。」

大和「お前のせいだお前の!!」

加奈「あ?」

大和「俺のせいですごめんなさい。」

怖ぇよ・・・。

中守「ほら、早く席についた!」

奈緒「プレゼント、ちゃんと持ってきたのですか?」

聖菜「大和くんのことだから、うっかり家に置いてきたりして。」

大和「んなわけないだろ。ちゃんと入れてきたわ。」

俺はバッグの中から、プレゼントを取り出す。

理子「ん、持ってきたね。じゃ、プレゼント交換こうかんしよっか。」

聖菜「じゃあじゃあ、くじで決めるのはどう?プレゼントに番号ばんごうふってさ。」

雫「いいですね。王様ゲームのときに使った割りばし、ちょうどここにありますし。」

大和「そうするか。」

理子「じゃあ、みんな!」





理子「プレゼント交換のスタートだよ!」

理子の元気な声により、俺たちのプレゼント交換はまくを開けた。






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