女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが
29話 眠過ぎて草
9月1日、金曜日。天気  快晴。夏休みが終わり、今日が始業式。9月とはいえ、まだまだ暑い日々は続く。
夏休みの宿題?そんなもん、死ぬ気で終わらせた。昨日、いや、正確には今日の5時半に。理子にも手伝ってもらい、なんとか終わった。(理子は22時に帰った。)
というわけで、今とてつもなく睡魔に襲われている。ただでさえ眠くなる魔法がかかっている校長の話なのに、これでは死ぬ・・・。もう、目が開いているかすら分からない。俺はそんな夢うつつな状態で、始業式を受けていた。
そして、始業式後のHR。宿題は今日提出なはずだ。フフフ、去年はさんざん怒られたからな。だが、今年は怒られない!手札は揃った、さぁこい!
が、中守先生は衝撃の言葉を口にした。正直、1番言って欲しくなかった言葉。それは
「はい、それじゃ、今日はここまでです。夏休みの宿題は、月曜日に提出なので、終わってない人は頑張ってくださいね~」
(*・∀・*)ノ ハーィというみんなの声。・・・今、先生はなんと仰った?月曜・・・提出?
お、俺の昨日はなんだったんだ~
俺はショックで意識を失った。
「・・・くん!大和くん!」
「・・・」
「大和くんってば!」
「・・・はっ!」
俺は可愛らしい声に起こされた。
「大和くん、大丈夫?気絶してたみたいだけど・・・。」
それは、俺の顔をじっと見つめる、中守先生の声だった。
「え、あ・・・す、すみません。昨日あまり寝てなくて・・・。」
「寝てないって・・・何時まで置きてたの?」
「えっと・・・5時半くらいまで・・・」
「っ!馬鹿!なんでそんな時間まで・・・!!」
「先生が馬鹿なんて言っていいんですか・・・?宿題やってたんですよ、夏休みの。今日が提出日だと思って・・・。」
「だからって、そんな時間まで・・・。」
「仕方ないよ先生。大和、一回やりだしたら、終わるまでノンストップな奴だから・・・。」
ふいに、後ろから声がした。振り返るとそこには、理子をはじめ、聖菜、雫、奈緒といった、ハレム同好会全員が集まっていた。
いや、おかしいでしょ。理子と聖菜はともかく、なんで雫や、学年の違う奈緒までいるねん。
いや、それより
「理子、お前月曜が提出ってこと、知ってたのか?」
「もちろんさぁ」
「なんで教えてくれなかったんだよ!?」
「いやだってさ、大和が頑張ってるのに、邪魔しちゃ悪いし?それに、分かってるもんだとばかり・・・。」
「分かってたら5時半までやらん。」
「てか5時半までやってたなんて、今知ったしさ。」
「まぁ、大和くん」「ようするに」「自業自得ってわけなのです。ざまぁなのです。」
「なんか今日の奈緒、風当たり強くない?」
「気のせいなのです、ヘタレシスコン先輩。」
「いつから俺の名前は、そんな不名誉なものになったんだ・・・。」
「17日前」
「デスよねー」
「妹キャラは私で十分なのですのに・・・なんでモノホンの妹がいるんですか?」
「知らん、俺に聞くな」
「(´・ω・`) ショボーン」
「・・・はぁ、奈緒。」
「・・・なんなのですか。」ツーン
俺は奈緒の頭を撫でてやった。
「!?!?//////」
「悪かったって、な?(何が悪いのかわからんけど)」
「うぅ・・・なでなでは反則なのです・・・////」
ふぅ、なんとか機嫌も治ったようだし、よかったよk
「「「「ヤマト(クン)?」」」」
ひっ・・・。
俺はその後、全員の頭(先生も含む)を撫でる始末となった。何故だ・・・。
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