夢日記

日々谷紺

金縛りシリーズ【1】

勉強机に向かったまま眠っていたらしく、
机とイスの背もたれに挟まれるようにして体はダラリと脱力していた。
その状態のまま、金縛り。
動けず、何ともいえない切ない気持ちになって目を開けると布団の中。

布団の中でもやはり金縛り。
感覚で布団の中とわかるのだが、何者かの存在に怯えて目は開けられず。
必死で「コッチ見ないで、コッチ来ないで、私に気づかないで」と祈る。
何ともいえない悲しい気持ちで、心臓を素手で握られているような、気持ちの悪い痺れ。
ただ、いるはずのない何者かの存在に、ひたすら怯えて祈っていた。 


20070318

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