夢日記

日々谷紺

チョコレートの起源

 チョコレートの起源のドキュメンタリーを家族でみている。
 その昔、少年エルグレコ(後に画家)が、カカオ豆を擦り潰してとある薬品と共に口に入れたところ、口のなかでカカオと薬品が化学反応を起こし、糖が発生して実に美味であると発見(ちなみに再現VTRの少年は古き日本の坊主頭)。周囲に広めようとするが、その薬品というのが非常に危険なブツであった。そのためなかなか表立って出回らない。発見者グレコはチョコレートの魅力にハマり、中毒化してゆく。彼の日記が残っているが、ソレによると彼、青年期の記憶が抜け抜け、廃人に近い。筆も乱れる乱れる。
 その日記、書物に関してまた面白いジャンルが夢では存在している。筆跡デッサンというジャンル。英字で書かれた手書きの書物を訳して書き起こす際、その筆者の書き癖を真似つつ日本語再現する専門家が存在している。英語、日本語と違う言語ながら、筆跡を真似る高技術。なかなか臨場感あり面白い。グレコ廃人期の乱れた筆跡の再現には感嘆の溜め息さえ出る。
 何故か、母がその日記を横で読んでいる。父が、「昔、グレコの絵を模写しようとしてた友人がいたね。俺は若沖に挑んだがな、ははは。」と笑いどころの分からない話をしてみんなで笑う夢だった。

 ちなみに、エルグレコは16世紀頃の宗教画家である。なんか、かっちょいいデフォルメと色彩で人物描く私の好きな画家のひとり(雑過ぎる説明)。チョコレートとは全く関係ない。

20121007

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