夢日記

日々谷紺

野良猫父さん白猫母さん

やせた可愛らしい野良猫父さんと高級感あるふっくら白猫母さん。
毛皮のセンスで喧嘩して母さん猫激怒。憤慨した白猫は灰色に変化する。小さな体は心なしか膨らんで見え、どすどすと音を立ててやせ猫を追い回す。
白猫は今にも誰彼かまわず飛びかかりそうなほど興奮して見えたが、私や家にいる家族には目もくれず一心にやせ猫だけを追った。
やせ猫も始め威嚇してみせていたが、遂に怯えて部屋の隅にあった椅子に隠れて縮こまった。
白猫はなかなかやせ猫を見つけられない。
私は他の用事で自分の部屋にあった蛇状の黒猫のぬいぐるみを取りに行く。白猫が後を追ってきて、私がそのぬいぐるみを手にした瞬間それを奪い取り、ぬいぐるみの首を引きちぎって見せた。
これは深刻だ、と私は思った。もし今、やせ猫が白猫に捕まれば、このぬいぐるみ同様千切り殺される。
家族に向かって事の重大さを叫ぶ間に、白猫は脇をすり抜けやせ猫のいる方向へ直進する。
私は半泣きになりながら家族みんなに「止めて」と叫ぶも遅く、白猫はやせ猫の頭からかぶりつき、引きちぎらんと首を振る。おろおろ引き離そうとするも、今に千切れるというすんでのところで目が覚める。
この年初のホラードリーム。


20160123

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