死んでしまったので神様とともに異世界で新しい人生スタートします。

りゅう

朝、そして警報














「春斗さん、朝ですよ。早く起きてください。春斗さん!」

朝、既に着替えを済ませたクレアがベッドで横たわる僕の体を揺らす。今日の部屋は昨日の部屋とは違いベッドが2つあったのでゆっくりと寝ていられたのに…

「う…クレア、おはよう…」

「おはようじゃなくておそようですよ。もう既にこんにちはの時間ですよ」

クレアはほっぺをぷくっと膨らませながら言う。あっ、かわいい…それにしても今日のクレアの服装…短めのスカートにニーソとか最高かよ。

「春斗さん、はやく着替えてください。ギルドに行きますよ」

「え?どうしてギルドに?」

「どうしてって仕事をするためですよ。何言ってるんですか…」

クレアが少し呆れた表情をしながら僕に言う。

「クレア、仕事って言うのは人が生活するのに必要なお金を稼ぐためにすることだ。昨日の討伐で僕たちは当分生活できるだけのお金を稼いだ。だから少し休もう。休息も時には必要だ」

「ごちゃごちゃ言ってないではやく行きますよ。あれっぽっちのお金すぐになくなっちゃうんですから…」

そう言いながらクレアは無理矢理僕を布団から抜き出す。ああ、僕の至福の時間が…

「ちょ、やめ…ていうかクレア、全国のサラリーマンの方に謝りなさい。今、全国のサラリーマンの方々を敵に回したぞ」

「何わけわからないこと言ってるんですか、はやく行きますよ」

「いいか、クレア、昨日僕たちは日本円にして役25万円ほど稼いだ。これはな、日本のサラリーマンの方々が1ヶ月精一杯働いて稼げる額だ。それをあれっぽっちというのは日本のサラリーマンの方々を敵に回す行為だぞ」

ちなみに内約は依頼報酬2100ゼニー素材買取400ゼニーだ。

「屁理屈ばかり言ってないではやく行きますよ」

「嫌だ〜まだ寝ていたい〜」

僕とクレアがそんなやりとりをしていると村全体に巨大な鐘の音が鳴り響く。

「春斗さん、冗談言っている余裕はなくなりました。はやくギルドへ行きましょう」

クレアは雰囲気を変えて僕に言う。僕は黙ってクレアの言うことを聞き慌てて着替えてクレアとギルドに向かう。














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