安全地帯〜死すべき者と生きるべき者〜

夜月 綺麗

まだまだピッチピッチだよ!


 「母さん!!?」

俺の驚きを見て、ニヤニヤ笑うこと女性は俺の母さんだ。

「え!?アダム君のお母さん!!?」

イヴも驚いている。

「やぁ!こんばんわ〜!アダムの母こと天草薫だよ!宜しく〜、、んーと、アダムの彼女さんかなぁ??」

いつもと変わらない母さんだ。

「い、いえ!私はアダム君と同じクラスの牧野慰夢と申します!!そ、その学校で事件が起きまして、、」

とイヴの説明が終わる前に母さんは

「学校だけじゃないよ」

「「え?」」

「今全世界で能力者同士の闘いが後をたたないんだ。能力を持つ者持たない者、そして神の存在、、私は能力を持って悪用する奴を倒すギルドに所属してるんだ。今、私の家に倒れてるアイツはその悪用するグループの1人ってわけさ。」

母さんは普通に話してるが、俺たちは母さんの話についていけない。

「い、いや!ちょっとまて!能力ってなんだよ!ギルド?闘い!?」

頭の整理がつかない。この世界はどうなってるんだ。

「おっと、じゃあその話は後でしようか、、アイツが、、起きたらしいからね。   アダム、あんた父さんと似ていい能力持てるといいね」

母さんはそう言い残し、また空へ飛んでいった。

「くそっ!どうなってんだ!親父!?親父もこれに関係してるのか!?くそっ」

「アダム君!とりあえずここから離れよう!!危ない気がする!」

イヴは冷静さを失った俺の代わりに指示を仰いだ。

とりあえず、ここはイヴの言う通り離れた方が良さそうだ。

「おう、走ろう」

俺とイヴは出来るだけ遠くに走った。




「なぁ、あんたそろそろ降参してくれないかな?息子との感動的な再会が台無しになっちまったじゃないか〜」

カオルは闘いながら余裕そうに相手に話かける。


「...........。」


「おや。無視か、、、私無視されるの1番嫌いなんだよね。」



「私の名前は、サラ=リコイル。この場は引きます。」

とサラ=リコイルは言い、空間の中へと消えていった。


「やれやれ、、、       サラ=リコイル、、、あいつはヤバイね、、」

カオルは真っ暗な暗闇の空に浮きながらサラが消えるのを見届けた。




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