安全地帯〜死すべき者と生きるべき者〜

夜月 綺麗

judge


  4話 judge


  「さて、まずゴミ掃除をしてからお話をしようかな〜」

ゴミ掃除だと?


アップルはまた目を閉じ今度は勢いよく眼を開け


 「「"Extra large Gate"(特大門) 起動(オン)」」





  急に空が暗くなった。


   空を見上げると、空に亀裂が走っていた。


   「な、なんだあれ!!!!」


    周りがそのようなことを言っているな時である



   「世界の死すべき者よ!この世に存在無しと判明
     したため、死んでもらいまーす」

   アップルがそう述べた瞬間、校庭いや、地球上のあちらこちらの空中に高田の時と同じ魔法陣が開き、様々な物が落ちる音と悲鳴が聞こえた。

こらはやばい!早く逃げねーと!

「おい高杉!走れ!」
俺が言うのと同時に


             ""ザクザクザク""



  真横で何が刺さる音が複数聞こえた。


   「アダム、、、ア、ダム、、」


  お、おい。う、嘘だろ、、
  でも、この声は、、、

  俺は恐る恐る横を見た。


 そこには無数の包丁が刺さった高杉が倒れていた。


 「おい!高杉!!なんでお前もこんな事になってるんだ
  よ!!!おいって!返事しろよ!!」

俺は高杉のところに駆け寄り高杉を起こした。



  高杉は精一杯の力を振り絞り俺に言った。

「アダム、、、」

「おい!喋るな!!頼むから喋らないでくれ!」

俺が必死で止めても高杉は喋り続ける
 
 「ゴフッ、、俺は、な、、昔親の虐待に耐えられなくて
   、、親を殺、殺したんだ、、」


     え、、、、高杉が親を殺してた?高杉に親がいないの
    は知っていたけど、まさか、、、


  「アダム、、これは報いなんだ、、、  俺の犯した罪の
    、、いつかは償なわなければならない、逃れる事は
   できないんだ、、。でも、今になって俺は、、、母さん父さんに、、、謝りたい、、、。」


    高杉は俺の顔に手を当てた。


  「今まで黙っててすまねぇ、、な、、俺の1番の親友
    なのに、、俺はお前と出会う、まで、、ずっと暗かったん、、だぜ、、?けど、、そんな時お前が現れてくれ、、たから、俺は、、変わることが出来た、、あ、りがと、、な。」


              高杉の顔に水滴が落ちた。




  「あ、、れ?どうして、、?泣くなよアダム、、
    お前が、、泣いたら、、俺はいきたくても、いけね
   ーじゃねーか、、、」

    高杉は涙を堪えながら、力を振り絞って俺に言う。



   「俺は、、俺こそ、、、お前に助けられたからここにいるんだ!!俺はお前を死なせねーからな!!絶対死なせてたまるか!お前の罪とやらは生きて償え!だから生きろ!」
    
     泣くことしか出来ない俺に高杉は涙を流しながら笑顔で

「わりーな、、」
声がいつも以上に枯れてる、、出血の量が多いのだ。

「すぐ病院いくぞ!」

アダムが高杉を担ごうとしようとしたら、


     「アダム、、アイツの能力とやらは罪を犯した者の
         過ちを本人に、、与える事が出来る能力なのか、、
        もしれ、、、な、、、、ぃ」
  
      高杉はアダムにこう伝えると目を閉じ眠りにつこうと
      した。

     
      「おい!起きろ高杉!!おい!」

       
        俺は必死に高杉を起こそうとした。


     「あぁ、、、母さん、、、父さん、、、これで、、
      やっと会える、、、、。」




      俺の頬にあった高杉の手は地面に着き、高杉は息をひ
     きとった。

     

      「アァ””アァァアァァ”””アァァアァァ!!!!!!」
         
       

           なんだろう。誰かが泣きながら叫んでる。
       
      
           世界で1人叫んでるかのように周りの音は何も
           聞こえずただ1人ひたすら泣き叫んでいる。

          あれ。喉が痛いな。


            あぁ、、、叫んでるのは俺なのか。


         どうか、、、、どうか、、こらが夢でありますよ
         うに。これが、正夢になりませんように。









     


     



 

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