種族ガチャ

ミラRISE

ギルド③

フレア視点



遊矢に召喚されたフレアは闘技場で暴れ回っていた、なにせ今までは2次元に近い半2次元にいたのだからあまり清々しい空気を吸ったことがなかった。だけれどもついさっきその場から離れて来たのだ、いつもの様に遊矢の居ない家でスライムのパティシエと不死鳥のプロメテウスと一緒に遊んでいた。遊んでいると目の前に丸い虹色に光る門が現れた、最初は警戒の体制をとっていたがある声が聞こえた。

「我、生物を従えるもの、我の囁きの聞こえるものよ、今我の元へ参られよ」

最初聞いた時は驚いた門の奥から最近は聞かない優しく自分達を包む様な鈴のなるような声音、自分達の親である遊矢の声にそっくりだったからだ。パティシエが飛び込みそうになって居たが止めた、もし偽物だった時のことを考えてだ。安全だったら伝えると言い自分が1番最初に入った、そして出た先には久しく目にしてなかった親の姿があった。

出た先には母様と陽と言う男がいた、傍から見るとカップルと言われるものに言われるだろう。どっちみち自分には関係がない、何故なら母様には自分のとこを愛してもらえればいいからだ。それに母様と陽という男は中が良さそうだった、だから一言目はこう言うべきなのかもしれない。

「久しぶりですね、お母さん・お父父上」

返事を返すと母様はとても驚いていた。けれども何か吹っ切るかのように顔を横に振り、こちらを見て召喚契約とやらをするか聞いてきた。

「その必要はありませんよお母さん、私は既に契約がされていました。そのおかげである力が与えられました、そう!身体変換です!」

やっと母様と同じようになれると喜んだのだけれど、悲しいことにあまり触れられなかった。なので母様の言う壁の向こうの敵に八つ当たりをした、なにか騒いでいたけれど関係ないのです。

遊矢視点



フレアを召喚してからの展開はあっという間だった、何せ遊矢が作った壁を打ち破り敵に向かって突っ込んで行ったからだ。男達は構え直したはいいものの自分達に突っ込んでくる竜を見たら何も出来なくなるだろう、案の定フレアが着く前に全員気絶していた。

男達が全員ダウンした所を確認したフレアはまっすぐ遊矢に突っ込んでいった…赤い光に包まれながら。

「お母さ〜ん終わりました〜」

無邪気に遊矢へと飛び付くフレアは、お母さん大好きオーラを漂わせていた。だがフレア以外は現状についていけてなかった、赤い光…炎に包まれたフレアが出てきた時には赤茶色の髪をした爽やかな青年?が出てきたからだ、しんちょうは180cm前後位だろう。なんでそんなに身長が高いんだよ…やばいですね〜自分が惨めになってきました。

「ってそのまま突っ込んで来るな〜!」

とは言ったものの勢いを抑えられる訳ではなくそのまま遊矢を押し倒してしまった。けれど陽のおかげですぐに立ち上がれた。

「フレアそう言えばパティシエとプロメテウスはどうしてるんだ?」

「あの二人なら召喚することで呼べますよ、それにあんなに堅苦しい言い方しなくても私達は喜んで出てきます」

「そうなんだなそれじゃあ」

『パティシエ、プロメテウスこっちにおいで』

・・・

「ママ〜」「お母さん//」

お〜久しぶりに見たなパティシエは前より色が透き通って更に美味しくなったのかな?プロメテウスは羽が綺麗になって艶が出てきたな〜あれって凄いいい羽毛とか取れそう…親としては見方がおかしいな。

「2人も体を変えられるのか?」

「僕はまだ無理〜」「私はできます」

なんだパティシエは出来ないのか〜って、ん?プロメテウスって女の子だったりするのか…な?そうだったら結構、いや随分男らしい名前をつけてしまったかもしれんごめんなプロメテウス。

「プロムちゃんは身体変化できるんだよね?」

「はい、出来ますよ」

「よしフレアもやった事だからプロムちゃんもやってみよう!」

「はい、分かりました」

プロメテウスは返事をすると数歩下がった後に光出した、フレアが長身の好青年だったため今回は自分と同じくらいの身長である事を願いながら目を開くと。そこに立っていたのは身長は165位の淡いピンク色の少し癖のあるショートカットの女性が出てきた…

「なんで身長あんの!それと俺を同情する様な目で見るな〜!」

周りの視線を遮るようにボロボロのローブを被って座り込んだ、その正面にいた陽とフレアは顔を桜色に染めてマジマジと遊矢を見ていた。

((くまちゃん!!))

「ダメですよ」

2人の見ていた場所を察知したプロムプロメテウスは、2人のを指で潰しました。

「うおぉぉぉ」

「痛いぃぃぃ」

2人の目が治る頃にはパティシエ・プロム・遊矢の姿はどこにも無くなっていた…残っていた2人は考えることは一つだった。

「「うわぁぁぁ〜、俺(男)の天国が〜!」」

コロシアムに残ったのは圧倒的な力を見た民衆の静けさとそれに反発する様に響く男子二人の絶望の嘆きだけが響いていた。

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