種族ガチャ

ミラRISE

泊まりに行こう!①

俺は今片道半日もかかる場所に向かっている…



この夏久しぶりに、従兄弟の遊矢が来ることになった。何しろ姉と母は海外へ行き、父親は仕事でいっぱいいっぱいらしいそこで出たのがうち母小泉陽子こいずみようこの「暇ならうちに来たら?」と言う発言から遊矢がうちに来ることになった。

遊矢もこの前の事件に巻き込まれたらしいから、見た目が変わってたりするだろう。覚悟はある!

ピンッポーン

「はいはーい、いまでまーす」

小泉芳乃こいずみよしのはこの日、世界1可愛いものを目にした。

「久しぶり、芳姉」

鈴のなるような声に、日暮れの夕日にたなびくとても綺麗な髪。体のバランスはおかしいはずなのに、見栄えはどこもおかしいところの無い体型。とても庇護欲を誘う顔、気づいた時にはスマホで写真を撮っていた。

「うっ!?どうしたの?それより…ふぁー、眠い」

ここに来るまでに相当疲れたのか、つぶらな瞳をゴシゴシ擦りながら。うつらうつらと、体を揺らしている。

「取り敢えず、風呂にだけ入ってねな」

「おう、そうする」

(ここまで変化してるとは!これは友を呼んでお泊まり会決定なのだ)

いつも芳乃は遊矢に昔から好かれていたため、女装させても対して暴れたりはしなかった。それならば今回は様々なことが出来るかも…
と悪いことを考える芳乃だった。

遊矢視点



俺は気づいた時、湯槽の中で陽子さんの足の間で寝ていた。最初は何が起きているかわからずそのままでいたが、脳が覚醒すると同時に体が熱を帯びていく。
だが動こうとした時肩を掴まれそのまま、また湯槽に付けられた。

「ちょっ!陽子ねーちゃん、なんで一緒に入ってんの?」

「ん?それはね、遊矢くんが一緒に入ろうって誘ってきたからよ。(嘘だけど)」

陽子ねーちゃんの言葉を聞いて俺は絶句した。
(俺が…自分で…陽子ねーちゃんを誘った、だと?)
あまりの事に脳が追いつきそうになかった。

そんな風呂を上がり夕食まで寝ることにした。部屋は芳乃姉の部屋に隣接する、隣の部屋を借りることになった。キャリアケースから結構ゆるゆるの寝間着を出す。
昼間は女になったとの事でブラをつけられキツかったから、夜ぐらいはつけなくてもいいよねと思いその寝間着でベットINして眠りについた。


隣がうるさくて目が覚めたため、隣の部屋を見に行った…

芳乃視点


ガラガラと音を立てながら、扉が開いてゆく。そこから出てきたのは勿論、隣で寝ていた遊矢だった。

「芳乃姉、うるさい~」

遊矢の登場により、芳乃とお泊まりに来た4人が遊矢を見て一瞬固まる。ダボダボの服に目を擦りながら、ウトウトと体を動かす遊矢の姿に脳が1時停止した。

芳乃達が固まっている間に遊矢は、テクテクと歩いて胡座をかいている芳乃の脚に座った。そのままウトウトと眠りに入っていった。
そんな眠りについた遊矢を見て、泊まりに来た4人が一斉に写真を取り出した。芳乃はと言うと、目の前にある銀髪を無意識に編んでいく。

「この子いいな~、うちにも抱かせてや~」

泊まりに来た、坂井瑠奈さかいるなが近寄ってくる。

「ダメよ、この可愛い生き物は私のものよ!それにこの柔らかいお尻が気持ち良すぎて、動かす気になれないの!」

断言したあと、寝間着のあいだから真っ白な肌をゆっくりと触る。すると、ピクピクと体が動いてとても可愛い。

そんな私の行動を見て、他の人たちも遊矢の肌をさすり始めた。とてもキメの細かいくハリもありとても白い肌、誰もが辞められずに摩り続ける。

「んっ、んんぅ」

あまりにも大勢でさすり続けてしまったため、遊矢が目を覚ましてしまった。
が、やはり寝ぼけていたらしく。私の目の前にいた、柳瀬美琴やなせみことへと思いっきり抱きついていった。
抱きつかれた美琴は、百合が混じっているため目がハートマークの様に見えなくもないくらいに遊矢を見つめている。

「凄いです!この子体がとても軽いのに、お乳がとてもおっきいです。Fカップ位はあるのではないでしょうか、このマシュマロお乳は…」

と、最後の言葉を残し後へと倒れてノックダウンしてしまった。美琴から遊矢を奪い取り脚の中に収める、愛くるしくてたまらないため頭を撫でていたらいつの間にかみんな寝てしまった。



朝誰よりも早く起きた私は腕がなにかに引っ張られん感覚がある。自分の腕を見ると、袖を口にくわえハムハムと遊矢が甘噛みをしていた。それからビデオを5分ほど撮っていると、遊矢が起きてきた。

「ん~、芳乃姉おはよう」

(んー、可愛い。前は見た目が女の子に似てたけど、今は完全に女の子になってこんな可愛くなるなんてずるいな)

遊矢が1階に降りていったあと、残っていた4人が目を覚ました。まあ、なんと朝起きてすぐ遊矢がこの場にいないことで絶望的な顔を見せる、なんと忙しい人達なのだろ。

そんな事を考え、みんなと一緒に1階のリビングへと向った…

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