外章。私は何故か海を漂っていた

11月 ミツシ

3話。【睡魔】

「さ、寒い…」

 やはり日が落ちてくればあたりが冷え込む。いっそのこと信号弾を撃って暖を取ろうかと思うほどだ…。10月の夜は真冬の夜よりかは温かいが、それでも十分寒い。
 もうすっかり日が落ちてき、私は完全に乾いた服で出来る限りの防寒対策を取り、空を見上げる。

「はぁ…、星が綺麗だ…。そして寒い…」

 夜空はあたりに明かりがないこともあって星が綺麗に見えていた。寒いけど…
 っとその時だった。
 ザーザーザー…。
 今まで周波数が合わずに諦めて放り出し状態だった無線機からノイズが鳴る。

『…ああ…伍長君伍長君聞こえているなら返事をしてくれないかね?』

 聞こえてきた声は、誰であろうとヨシフの声であった。私は無線機を手に取り、応答する。

「あぁ、ヨシフ君か…」
『!聞こえているのか!伍長!』
「ああ、十分聞こえとるよ」
『そうか…ひとまず安心した…。して、今どこにいるのだ?』
「わからん、こっちが聞きたい。」
『では、周りに何がある?』
「海だ…。あぁあと綺麗な星空が見えるぞぉ!」

 なんだか意識がもうろうとしてきたような…、あははは気のせいか。

『しっかりしろ伍長!あと2分耐えろ!現在逆探知中だ!』
「早くしてくれ…。もう眠たい…」
『寝るなぁ!』

 怒られた。

「……。何故怒るのか?」
『あほだろお主…。おい伍長!』
「……何だ?」
『飛行機内で何があったのだ?』
「…分からん。だが落ちる前に…」
『落ちる前に?』
「機内アナウンスでロケットエンジンに切り替えますといわれた直後ジェットエンジンから火が吹いていてそれで機内が揺れて落ちたおやすみ」
『ふむ…なるほど…!っておぉい!寝るなぁ!』

 あぁだめだ。まぶたが重い。眠い

「もういいか。おやすみ…」
『待て…!よし逆探知で来た、場所はヴィルヘルム公国390km!伍長待っとれ今助けに行ってやる!』
「…………」

 もう限界だ…。お休みなさい。
 私は上着を腹にかけて夢の世界へ旅立った。


 次に目が覚めたのは…日が出てくる時だったが

「外章。私は何故か海を漂っていた」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「SF」の人気作品

コメント

コメントを書く