おめでとう

君は結婚したね　おめでとう
それはきっと素晴らしい

君は私にも結婚をすすめる
『お前も早く結婚しろ』と
きっとそこに悪気はない

自分が感じた幸福を　
感じてほしい　分け与えたい
それはきっと素晴らしい

だけどそこに私の感情はない　
あるのはあなたという
幸福に満たされた感情だけ

バカね　結婚で誰もが幸せになれると思っているの？

だとしたらそれは勘違い
きっとあなたはそれが何故なぜか分からない

あなたがくれた花それはとても綺麗な花

ベランダもない部屋に飾られた花は夜になって泣き叫ぶの
虫もこない室内で　哀かなしい香りを撒まき散ちらす

でもあなたを祝いわえた　そこに後悔はない

君は私にも結婚をすすめる
『お前なら幸せになれる』と
そこにはあなたの笑顔が添えられる

私が感じた寂しさを
感じて欲しい　伝えたい
それはきっと愚おろかしい

だから私は笑顔で隠す
あるのは痛みと
悲しみに満たされた感情

バカね　結婚で私が幸せになれると思っているの？

だとしたらそれは勘違い
あなたが結婚する時
私はもう幸せではないのだから

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