(自称)小説家が異世界召喚されて勇者として無双するかと思いきや商売とバイトでしか無双出来ていません!
獣人のアルバイト!
俺はその手紙を読んで行くことに決定。だが他のメンバーがどうするかだ。
「おい!そこでぐうたらしてるお前達!」
そこでは全員がぐうたら生活しており、シャルとアイナがボードゲームのようなものをしており、リザはソファーに寝ころび記事のようなものを見ており、ミリアは寝ていた。
「いつもぐうたらしているあなただけには言われたくないわよ」
「そんな細かい事は気にしない!俺は一週間後王国に行くことになった。お前らはどうする?」
そこで一番食いついたのはやはりと言うべきかリザだった。
「え?王国に行くの!?もしかして光也ったらまた何かやらかしたの?」
「おい。まるで俺が毎回やらかしているように言うな!どう考えても何もやらかしてないし。今回呼ばれるのはどうやら歓迎されているようなんだ」
「え!?本当に!?それじゃあ美味しい物とか沢山食べれるんじゃないの!?」
「ああ。食べれると思うぞ」
「行くわ!」
リザはどうやら行くようだ。
「私も暇だから行く」
シャルもどうやら行くようだ。
アイナは悩みながら、
「何処の王国に行くんですか?」
「何処かは知らんけど、俺を召喚したとこの王国に行くことになった」
そしてアイナも、
「皆も行くようですし私も行きます」
ミリアも俺の方を向いて頷いている。
「分かった。それだけだ。それと今日の晩ご飯は誰が担当だっけ?」
「あんたでしょ」
「ならベラの所で食べよう」
「本当に!?やった。流石光也さん!」
リザが大喜びだった。他のメンバーも反対はないようだ。俺が今日ベラの所で食べるのにも訳がある。俺がギルドで貼ろうと思っていたアルバイトの募集についてだ。
どうやらきちんとリザが紙をギルドで貼ってくれていたらしい。
だからこそ俺はいく必要があるのだ。
俺達は夜になりベラの店に行くと大盛況だった。
それも俺のおかげだと言ってもいいだろう。
まあ、あのお姉さんの家に泊まれない代わりにこれぐらいの良い事があってもいい筈だ。
そう!ベラのお店では獣人のメイド服を着た人たちがアルバイトをしているのだ!
「いらっしゃいませ。五名様ですか?」
「はい」
「こちらにどうぞ」
俺達はギリギリ座ることが出来、何とか店の方もやっていけてそうだ。
もう最高だな。俺はアルバイトの紙に必須条件を付けたのだ。
獣人の女性のみと。俺ってクズかな?違うよね。
その代わりにバイト代は普通より高くした。面接はベラに任せたが完璧だな。
ああ。俺はこの異世界に来れて本当に良かったな。獣人がメイド服来て働いてるんだぞ?男のロマンがここに詰まっている。
だからこそこの店に来ている連中に男が多いのは俺の勘違いではないようだ。
俺が辺りを見ていると、
「ねえ。もしかして光也はこの獣人の子たちが目当てでここに来ようって言ったの?」
リザがそんな事を言ってきた。至らんところで鋭い奴だ。
「違うに決まってるだろ?無性にベラの料理が食べたかっただけだ。俺が周りを見ているのだって沢山来てくれて良かったなって思ってたんだ」
「ふーーーん。いつも可愛い女の子とみればホイホイ手を出す光也が?」
「おい。ふざけんなよ。そうだ!お前のせいでいたらん容疑をかけられたんだからな!これ以上変な噂を流すのは止めろ!」
「何言ってるのよ。受付のお姉さんでしょ、ベラでしょ、あの今日捕まえに来たお姉さんでしょ、私でしょ、これほど手を出しているんだから間違ってないじゃない」
いや。ちょっと待て。
「その中でも手を出していないがまずその中にお前が入っているのか俺は不思議でしょうがない」
「冗談よ」
鼻で笑いながら馬鹿にされた。あのリザに!
「マジ殺す!」
「やってみなさい!」
「何しようとしてるのよ!」
俺とリザが戦闘をしようとしていたらベラから拳骨を食らってしまった。
「ここは食事をする所よ。常識を考えなさい!」
何とベラが常識とか言い出した。
「おいおい。俺らの家に不法侵入した奴が常識とか言ってるぜ」
「ほんとよ。勝手に食材まで漁ってた人がよ」
「おだまり!」
俺とリザのヒソヒソ話も聞こえているようで、ベラが顔を真っ赤にして叫ぶ。
「「ここは食事をする所だよ?」」
俺とリザがはもってしまった。
「あんた達にだけは言われたくないわ!」
それでどうしてこいつここにいるんだ?
「なんか俺達に用があったんじゃないのか?」
「そうなの!丁度いい所に来てくれたわ!今ホールは大丈夫なんだけどキッチンが人手が足りないの!光也手伝って!」
ホールとは食事を届けたり、注文を聞いたりする人だ。ちなみにキッチンは調理をする人でここが一番忙しいと言っても過言ではない。そこに俺が行けと言われているのだ。馬鹿な話だ。
「あのな。俺はここにご飯を食べに来たんだぞ?しかもアルバイト雇ったんだろ?」
「キッチンにとてつもない美人の獣人を雇ったわよ。それにここのご飯代無しでいいから」
今なんて?美人の獣人?騙されるな俺。もうこんな手にかかってはいけない。
ここで手伝いに行ったらマウンテンゴリラのような獣人が出てくるに違いない。だからこそ俺はあらかじめ確認する。
「それはスタイル良くて、可愛いんだろうな?」
「それはもうスタイル良くて、美人で可愛くて、黒髪ロングよそして黒耳よ」
「それで違ったら俺二度と手伝わないからな?」
「絶対美人で可愛いわ」
これは大丈夫だ。ここまで質問してこれだけの百点満点の回答が来たんだ。
「あー。手伝いたくないけど、困ってる人がいるからな。しょうがない。ごめんけどちょっと手伝ってくるわ」
「大丈夫よ。光也。今更言い訳しなくてもあなたがクズな事は皆知ってるから手伝ってきなさい。ここのご飯タダになるから!」
何が大丈夫なのかさっぱりだが。
「クズですね」
「まさか今日またしてもやるって反省しているのか分からなくなるわ」
アイナが何だか最近俺に冷たい気がする。
シャルはもう呆れたような眼を向けてくる。
だが、これは行くしかない!そう仕方なく!
俺はベラと一緒にキッチンに行った。
するとそこには本当に美人でスタイルのいい獣人がいたのだ!
「ナイスベラ!」
「ちょっと複雑だけどいいわ。シルミはこの臨時で入って来てくれた人と一緒に下準備して!」
それにシルミと言われた女性は頷いた。
そして俺とシルミは二人で共同作業と言う名の下準備を始めた。
彼女はバイトでやっていけるだけの実力を持っており、作業が滑らかで上手だった。
折角美人とバイトが一緒なのだ。ここで話さなければ男じゃない!
「.......あのシルミさんはどうしてここのバイトしてるんですか?」
無言。
あれー?
これはあれだ。作業の音で聞こえないパターンだな。俺はもう一度勇気を振り絞り、
「あの、どうして」
「口より手を動かしてください」
俺はここにきてどうして手が足りないのかようやく分かった。
こいつ多分無口系だ。それに自分のスピードでやっている為、若干ベラと上手く噛み合ってない。
畜生!これは聞いてなかった!
それに加えて作業をしながら大爆笑しているベラが余計に腹が立つ。
そして決めた。俺はこいつより作業してどれだけ自分が弱いのか教えてやる。
伊達にバイトと一人暮らしを何年もやってないのだ。
それと俺は思った。この人俺とめっちゃ距離開けてるんですけど!
半径十メートル以内には近づくなってか!
......絶対に俺の方が上だと証明してコテンパンにしてやる。
何故か俺はこいつに闘争心を燃やしてしまうのだった。
俺は今までの事を思い出し猛スピードで作業して、ベラにどんどん食材を渡す。
「ほれ、ベラ」
「ありがと」
それをベラが受け取る。その瞬間シルミが俺達の方を向いた。
「あれシルミさん?俺らを見てないで手を動かしてはどうですか?ね?」
だからこそ俺はドヤ顔で言ってやった。
シルミさんは悔しそうな顔をして作業に戻った。
「今のは私でもドン引きだわ」
そんな事は言わないで欲しい。
それからシルミは負けず嫌いなのかもの凄いスピードで作業を進める。
だが何年もやってきた俺に勝てるわけも訳もなく、
「ほれベラ」
「ありがと」
「はいベラさん」
俺の少し後に出すシルミ。俺は勝ち誇った顔をしてやると、またしても悔しそうな顔をして作業を始めた。
だが俺に勝てるわけもなくあっけなく終わる。中々自分が間違ってましたと言わないので俺はベラとお喋りしながら作業をする。
それに一瞬驚いた顔でこちらを見てきたがすぐに作業に取り掛かる。
だがそれでも俺には勝てない。
「ふっ」
俺は勝利のドヤ顔をしてやった。
だが、
「ねえ。もう注文そんな無いからそんな急いでやらなくていいんだけど」
ほう、もうそこまでいったか。だがここで終わっても面白くない。
「なあ。シルミこのままじゃ悔しいよな?」
「何が言いたいんですか?私は別にあなたと何もしていませんけど」
今更ながらしらばっくれるのか。
「だったら今から勝負をしないか?今からくる注文で同じやつでだ。どちらが先に下準備を終えるか勝負をしよう。負けた方の食材は俺達のパーティーの方の食材にしてもらおう」
「いいでしょう。望むところです」
これで優劣がはっきりするはずだ。
「お前が負けたら生意気な態度をとってすいませんって言うんだぞ」
「なら私が勝ったら僕は生意気でしたすいませんでお願いします」
「上等だ」
「ねえ。私の意見は無しなの?」
ベラがそんな事を言ってくるが、
「俺お前に散々金を貸してあげたり、トイレにもついていったりしたのにな」
「その分今日助けてあげたじゃない!」
「あれはお金を貸してあげた分で」
「もう、とことんやるならやりなさいよ!めんどくさいわね!」
何とか許しを得たことで俺は今回、小細工なしの真剣勝負をするのだった。
......何で俺異世界に来てまでバイトしてるんだろ。今更ながら思うのだった。
「おい!そこでぐうたらしてるお前達!」
そこでは全員がぐうたら生活しており、シャルとアイナがボードゲームのようなものをしており、リザはソファーに寝ころび記事のようなものを見ており、ミリアは寝ていた。
「いつもぐうたらしているあなただけには言われたくないわよ」
「そんな細かい事は気にしない!俺は一週間後王国に行くことになった。お前らはどうする?」
そこで一番食いついたのはやはりと言うべきかリザだった。
「え?王国に行くの!?もしかして光也ったらまた何かやらかしたの?」
「おい。まるで俺が毎回やらかしているように言うな!どう考えても何もやらかしてないし。今回呼ばれるのはどうやら歓迎されているようなんだ」
「え!?本当に!?それじゃあ美味しい物とか沢山食べれるんじゃないの!?」
「ああ。食べれると思うぞ」
「行くわ!」
リザはどうやら行くようだ。
「私も暇だから行く」
シャルもどうやら行くようだ。
アイナは悩みながら、
「何処の王国に行くんですか?」
「何処かは知らんけど、俺を召喚したとこの王国に行くことになった」
そしてアイナも、
「皆も行くようですし私も行きます」
ミリアも俺の方を向いて頷いている。
「分かった。それだけだ。それと今日の晩ご飯は誰が担当だっけ?」
「あんたでしょ」
「ならベラの所で食べよう」
「本当に!?やった。流石光也さん!」
リザが大喜びだった。他のメンバーも反対はないようだ。俺が今日ベラの所で食べるのにも訳がある。俺がギルドで貼ろうと思っていたアルバイトの募集についてだ。
どうやらきちんとリザが紙をギルドで貼ってくれていたらしい。
だからこそ俺はいく必要があるのだ。
俺達は夜になりベラの店に行くと大盛況だった。
それも俺のおかげだと言ってもいいだろう。
まあ、あのお姉さんの家に泊まれない代わりにこれぐらいの良い事があってもいい筈だ。
そう!ベラのお店では獣人のメイド服を着た人たちがアルバイトをしているのだ!
「いらっしゃいませ。五名様ですか?」
「はい」
「こちらにどうぞ」
俺達はギリギリ座ることが出来、何とか店の方もやっていけてそうだ。
もう最高だな。俺はアルバイトの紙に必須条件を付けたのだ。
獣人の女性のみと。俺ってクズかな?違うよね。
その代わりにバイト代は普通より高くした。面接はベラに任せたが完璧だな。
ああ。俺はこの異世界に来れて本当に良かったな。獣人がメイド服来て働いてるんだぞ?男のロマンがここに詰まっている。
だからこそこの店に来ている連中に男が多いのは俺の勘違いではないようだ。
俺が辺りを見ていると、
「ねえ。もしかして光也はこの獣人の子たちが目当てでここに来ようって言ったの?」
リザがそんな事を言ってきた。至らんところで鋭い奴だ。
「違うに決まってるだろ?無性にベラの料理が食べたかっただけだ。俺が周りを見ているのだって沢山来てくれて良かったなって思ってたんだ」
「ふーーーん。いつも可愛い女の子とみればホイホイ手を出す光也が?」
「おい。ふざけんなよ。そうだ!お前のせいでいたらん容疑をかけられたんだからな!これ以上変な噂を流すのは止めろ!」
「何言ってるのよ。受付のお姉さんでしょ、ベラでしょ、あの今日捕まえに来たお姉さんでしょ、私でしょ、これほど手を出しているんだから間違ってないじゃない」
いや。ちょっと待て。
「その中でも手を出していないがまずその中にお前が入っているのか俺は不思議でしょうがない」
「冗談よ」
鼻で笑いながら馬鹿にされた。あのリザに!
「マジ殺す!」
「やってみなさい!」
「何しようとしてるのよ!」
俺とリザが戦闘をしようとしていたらベラから拳骨を食らってしまった。
「ここは食事をする所よ。常識を考えなさい!」
何とベラが常識とか言い出した。
「おいおい。俺らの家に不法侵入した奴が常識とか言ってるぜ」
「ほんとよ。勝手に食材まで漁ってた人がよ」
「おだまり!」
俺とリザのヒソヒソ話も聞こえているようで、ベラが顔を真っ赤にして叫ぶ。
「「ここは食事をする所だよ?」」
俺とリザがはもってしまった。
「あんた達にだけは言われたくないわ!」
それでどうしてこいつここにいるんだ?
「なんか俺達に用があったんじゃないのか?」
「そうなの!丁度いい所に来てくれたわ!今ホールは大丈夫なんだけどキッチンが人手が足りないの!光也手伝って!」
ホールとは食事を届けたり、注文を聞いたりする人だ。ちなみにキッチンは調理をする人でここが一番忙しいと言っても過言ではない。そこに俺が行けと言われているのだ。馬鹿な話だ。
「あのな。俺はここにご飯を食べに来たんだぞ?しかもアルバイト雇ったんだろ?」
「キッチンにとてつもない美人の獣人を雇ったわよ。それにここのご飯代無しでいいから」
今なんて?美人の獣人?騙されるな俺。もうこんな手にかかってはいけない。
ここで手伝いに行ったらマウンテンゴリラのような獣人が出てくるに違いない。だからこそ俺はあらかじめ確認する。
「それはスタイル良くて、可愛いんだろうな?」
「それはもうスタイル良くて、美人で可愛くて、黒髪ロングよそして黒耳よ」
「それで違ったら俺二度と手伝わないからな?」
「絶対美人で可愛いわ」
これは大丈夫だ。ここまで質問してこれだけの百点満点の回答が来たんだ。
「あー。手伝いたくないけど、困ってる人がいるからな。しょうがない。ごめんけどちょっと手伝ってくるわ」
「大丈夫よ。光也。今更言い訳しなくてもあなたがクズな事は皆知ってるから手伝ってきなさい。ここのご飯タダになるから!」
何が大丈夫なのかさっぱりだが。
「クズですね」
「まさか今日またしてもやるって反省しているのか分からなくなるわ」
アイナが何だか最近俺に冷たい気がする。
シャルはもう呆れたような眼を向けてくる。
だが、これは行くしかない!そう仕方なく!
俺はベラと一緒にキッチンに行った。
するとそこには本当に美人でスタイルのいい獣人がいたのだ!
「ナイスベラ!」
「ちょっと複雑だけどいいわ。シルミはこの臨時で入って来てくれた人と一緒に下準備して!」
それにシルミと言われた女性は頷いた。
そして俺とシルミは二人で共同作業と言う名の下準備を始めた。
彼女はバイトでやっていけるだけの実力を持っており、作業が滑らかで上手だった。
折角美人とバイトが一緒なのだ。ここで話さなければ男じゃない!
「.......あのシルミさんはどうしてここのバイトしてるんですか?」
無言。
あれー?
これはあれだ。作業の音で聞こえないパターンだな。俺はもう一度勇気を振り絞り、
「あの、どうして」
「口より手を動かしてください」
俺はここにきてどうして手が足りないのかようやく分かった。
こいつ多分無口系だ。それに自分のスピードでやっている為、若干ベラと上手く噛み合ってない。
畜生!これは聞いてなかった!
それに加えて作業をしながら大爆笑しているベラが余計に腹が立つ。
そして決めた。俺はこいつより作業してどれだけ自分が弱いのか教えてやる。
伊達にバイトと一人暮らしを何年もやってないのだ。
それと俺は思った。この人俺とめっちゃ距離開けてるんですけど!
半径十メートル以内には近づくなってか!
......絶対に俺の方が上だと証明してコテンパンにしてやる。
何故か俺はこいつに闘争心を燃やしてしまうのだった。
俺は今までの事を思い出し猛スピードで作業して、ベラにどんどん食材を渡す。
「ほれ、ベラ」
「ありがと」
それをベラが受け取る。その瞬間シルミが俺達の方を向いた。
「あれシルミさん?俺らを見てないで手を動かしてはどうですか?ね?」
だからこそ俺はドヤ顔で言ってやった。
シルミさんは悔しそうな顔をして作業に戻った。
「今のは私でもドン引きだわ」
そんな事は言わないで欲しい。
それからシルミは負けず嫌いなのかもの凄いスピードで作業を進める。
だが何年もやってきた俺に勝てるわけも訳もなく、
「ほれベラ」
「ありがと」
「はいベラさん」
俺の少し後に出すシルミ。俺は勝ち誇った顔をしてやると、またしても悔しそうな顔をして作業を始めた。
だが俺に勝てるわけもなくあっけなく終わる。中々自分が間違ってましたと言わないので俺はベラとお喋りしながら作業をする。
それに一瞬驚いた顔でこちらを見てきたがすぐに作業に取り掛かる。
だがそれでも俺には勝てない。
「ふっ」
俺は勝利のドヤ顔をしてやった。
だが、
「ねえ。もう注文そんな無いからそんな急いでやらなくていいんだけど」
ほう、もうそこまでいったか。だがここで終わっても面白くない。
「なあ。シルミこのままじゃ悔しいよな?」
「何が言いたいんですか?私は別にあなたと何もしていませんけど」
今更ながらしらばっくれるのか。
「だったら今から勝負をしないか?今からくる注文で同じやつでだ。どちらが先に下準備を終えるか勝負をしよう。負けた方の食材は俺達のパーティーの方の食材にしてもらおう」
「いいでしょう。望むところです」
これで優劣がはっきりするはずだ。
「お前が負けたら生意気な態度をとってすいませんって言うんだぞ」
「なら私が勝ったら僕は生意気でしたすいませんでお願いします」
「上等だ」
「ねえ。私の意見は無しなの?」
ベラがそんな事を言ってくるが、
「俺お前に散々金を貸してあげたり、トイレにもついていったりしたのにな」
「その分今日助けてあげたじゃない!」
「あれはお金を貸してあげた分で」
「もう、とことんやるならやりなさいよ!めんどくさいわね!」
何とか許しを得たことで俺は今回、小細工なしの真剣勝負をするのだった。
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