(自称)小説家が異世界召喚されて勇者として無双するかと思いきや商売とバイトでしか無双出来ていません!
借金
今俺とアイナ、シャルはギルドの椅子に座って、一枚の紙を見ている。
そこには十万円の借金の小切手がいる。
俺は再び溜め息をつくと正座してるリザがビクっとなった。
~数時間前~
俺達はパーティを作り、俺が明日クエストを受けようと言うと、他の三人も了承してくれた。
そして俺はギルドで、このパーティで受けられるクエストを探していた。
「おはようございます」
「おはよう」
アイナとシャルがやって来た。
「おはよう」
俺も挨拶しておく。
「あれ?リザは?」
二人は知らないらしい。
昨日別れてから会ってないらしい。
「.....まさか」
シャルが呟いた。
「どうした?」
「何でもないわ」
シャルはそう言った。
気になるがまあ別に何もないなら良いんだけど。
それから数分待つとリザが泣きながらやって来た。
「またか」
シャルは頭を抑えながら言った。
......また?
何か嫌な予感がする。
俺がこの世界に来てから嫌な予感だけは本当に当たる。
逃げてしまおうか。そんな言葉が浮かぶが、泣いている女の子をほったらかして、逃げればクズの烙印を押されてしまう気がする。
一応話を聞こうと思いリザが来て話すのを待った。
リザは泣きながら、
「......また、借金作っちゃった」
    ......帰ろう。
帰って寝たらこの借金とかいう夢も覚めるだろう。
俺は立ち上がり帰ろうとする。
それをリザが泣きながら、俺にしがみ付く。
「...待ってよ!....訳を聞いてよ!これ聞いたら納得するから」
リザは泣きながらそんな事を言った。
「分かったから!泣き止んでくれ!この状況は本当にクズの烙印押されかねないから!」
周りからの目線が凄い。こいつ何したんだという目を向けられる。
俺は再び椅子に座り、リザの言い訳を聞いた。
それは昨日俺達とパーティを組んだことをいい事に自分だけ祝い酒を酒場でしていたらしい。
そして、酔ったリザはそこにいる皆の代金を払ってあげるとか言ったらしい。
そして借金を作ったそうだ。
......帰ろう。
俺は再び帰ろうとするとリザに泣きながら懇願される。
「お願いよ!パーティでしょ。借金も一緒に解決しましょうよ!」
そんな事を言ってくる。
「いや。お前一人で勝手に祝い酒をして借金してくるとか知らないし。俺全く関わってないし。今回は自分で頑張って返してくれ」
俺はそう言い、帰ろうとすると、
「お願いよ。じゃないとあんたが私を襲おうとしたって言いふらしてやるんだから!」
何て野郎だ!
リザの言葉にアイナとシャルが俺を見てドン引きしている。
「いや!してないから!本当だから!俺がこんな借金女を襲うわけないだろ!冤罪だ!」
俺の言い分もリザが喚いてかき消されてしまう。
「分かったから!俺も手伝うからまずは静かにしてこいつらに嘘ってちゃんと言いやがれ!パーティー、一日で崩壊するぞ!」
俺が了承した事によりリザは泣き止んだ。というより元々泣いてないような感じだ。
こいつ嘘泣きしやがった!
それから三十分かけてアイナとシャルの誤解を解いた。
冒頭に戻る。
「さあ。この借金をどうするかだ」
今リザは椅子に座らせないで、正座させている。
「あのー。足がそろそろ痺れてきたから座っていい?」
「お前は反省の態度をそれで示しとけ。俺達でどうするか決めるまでは絶対正座だ」
それから俺はアイナとシャルと向き合い、聞いた。
「これはいつもの事なのか?」
それにアイナが気まずそうにしながらも頷いた。
「前はもっと高い金額の借金でした」
「これ以上は借金はしないようにってちゃんと私は言ったつもりなんだけどね」
シャルはリザを睨みながら言った。リザが何だか小さくなっている気がする。
俺はそれを置いときアイナに聞いた。
「前はどんぐらいの借金だったんだ?」
「......百万です」
百万。
こいつはちっとも反省をしない系の馬鹿だ。
俺は唯一普通だと思っていたこいつがまさか借金の常連だったとは。
頭が痛くなってきた。
これは今すぐ帰って寝ないといけないと思う。
しかし、俺みたいな役立たずとパーティを組んでくれたのも事実だ。
「今回だけだぞ。絶対に次は無いからな?」
その言葉にリザは喜び頷いた。
「分かったわ。もう絶対しないわ」
そう言った。
......こいつは絶対する。
俺は心でこいつは一番気を付けた方がいいなと改めて自覚した。
そして俺達は自分達でも受けれそうなクエストを探す。
俺は一応皆に聞いた。
「どんなクエストを受けたい?」
「なるべく安全なもので」
「強い魔物と戦いたいわ」
「お金になるのがいいわ」
お前らに統一感というものが無いのか。
聞いた俺が阿保だったようだ。
俺はなるべく安全で儲かるものを探す。
だがそんなものは簡単に見つからない。
と言うか、簡単なクエストは本当に簡単すぎる。
『どこかに行った犬を見つけてください。息子が泣いているんです。息子が泣いたままでもいいのか!?    五百円』
    自分でどうにかしやがれ。
『腰が悪くなったので買い物を頼みたい。まぁまだ二十代で元気ですけどね!    七百円』
    こいつ絶対めんどくさいだけだろ。
『自分でやるのがめんどくさいので草むしりやってください 三百円』
こんなものばっかりだ。
後絶対最後のはやってやらない。
......なんか俺が思ってた異世界と本当に違う。
俺がそんな事を思ってると、リザが隣に来て、一緒にクエストを見る。
リザは何か見つけたらしくそれを俺に見せてきた。
『森にいた黒い物体の正体が知りたい 五万』
俺はその紙をリザから奪い掲示板に貼りなおした。
「何してんのよ!あれだと借金半分返せるじゃない」
「阿保か!もうあんなの分かり切ってるだろ!もう黒い物体っていうだけでやばい物だって分かるから!」
それからリザと揉め合いながら、何とか皆でクエストを決めた。
『街を少し離れた所にゴブリンがいる為全て倒してほしい。夜が怖くて寝れない。 四万』
引っ越せ。
だが案外いいものが見つかり、それに決めた。
俺は戦えないが指示だけは出来る為中衛につくことにした。
因みに前衛がシャル、中衛が俺、後衛がリザとアイナだ。
俺達は街から出る途中、戦略の確認をしていた。
戦略は、シャルが前衛でゴブリンを倒し、後衛からアイナが魔法で倒し、リザは回復魔法でシャルを援護する。俺は真ん中から指示を出す役目だ。
中々パーティは安定しているように見える。
俺は楽勝だろうと思ったのがいけなかったのかもしれない。
それがフラグだった。
ゴブリンは確かにいた。
......いたけどさ、
「多すぎだろ!」
ゴブリンは二十体近く集まっていた。
......無理だ。
「よし、お前ら。一回逃げるぞ」
それにアイナは頷いた。
しかし、後の二人は頷かなかった。
「剣士は一度敵と対峙したら逃げないわ」
何故かかっこいい事を言うシャル。
「いや。あいつら、まだ俺らに気づいてないから!」
俺は説得を試みるが、
「あそこにいる一匹と目が合ったわ」
......対峙してないじゃないか。
俺は心の中でツッコム。
「あれを倒せば借金が、借金が....」
リザは借金を返すため逃げないらしい。
「あの二人は残ると言ったら残るから私も残ります。光也さんには申し訳ないですが無理ですかね?」
アイナまで上目遣いでそんな事を言い出した。
「仕方ねえな!」
こいつらは俺みたいな無能とパーティを組んでくれた奴らだ。
戦ってやろうという気持ちになる。
けどこれが終わったら自堕落な生活をしよう。
俺は心の中で誓った。
そこには十万円の借金の小切手がいる。
俺は再び溜め息をつくと正座してるリザがビクっとなった。
~数時間前~
俺達はパーティを作り、俺が明日クエストを受けようと言うと、他の三人も了承してくれた。
そして俺はギルドで、このパーティで受けられるクエストを探していた。
「おはようございます」
「おはよう」
アイナとシャルがやって来た。
「おはよう」
俺も挨拶しておく。
「あれ?リザは?」
二人は知らないらしい。
昨日別れてから会ってないらしい。
「.....まさか」
シャルが呟いた。
「どうした?」
「何でもないわ」
シャルはそう言った。
気になるがまあ別に何もないなら良いんだけど。
それから数分待つとリザが泣きながらやって来た。
「またか」
シャルは頭を抑えながら言った。
......また?
何か嫌な予感がする。
俺がこの世界に来てから嫌な予感だけは本当に当たる。
逃げてしまおうか。そんな言葉が浮かぶが、泣いている女の子をほったらかして、逃げればクズの烙印を押されてしまう気がする。
一応話を聞こうと思いリザが来て話すのを待った。
リザは泣きながら、
「......また、借金作っちゃった」
    ......帰ろう。
帰って寝たらこの借金とかいう夢も覚めるだろう。
俺は立ち上がり帰ろうとする。
それをリザが泣きながら、俺にしがみ付く。
「...待ってよ!....訳を聞いてよ!これ聞いたら納得するから」
リザは泣きながらそんな事を言った。
「分かったから!泣き止んでくれ!この状況は本当にクズの烙印押されかねないから!」
周りからの目線が凄い。こいつ何したんだという目を向けられる。
俺は再び椅子に座り、リザの言い訳を聞いた。
それは昨日俺達とパーティを組んだことをいい事に自分だけ祝い酒を酒場でしていたらしい。
そして、酔ったリザはそこにいる皆の代金を払ってあげるとか言ったらしい。
そして借金を作ったそうだ。
......帰ろう。
俺は再び帰ろうとするとリザに泣きながら懇願される。
「お願いよ!パーティでしょ。借金も一緒に解決しましょうよ!」
そんな事を言ってくる。
「いや。お前一人で勝手に祝い酒をして借金してくるとか知らないし。俺全く関わってないし。今回は自分で頑張って返してくれ」
俺はそう言い、帰ろうとすると、
「お願いよ。じゃないとあんたが私を襲おうとしたって言いふらしてやるんだから!」
何て野郎だ!
リザの言葉にアイナとシャルが俺を見てドン引きしている。
「いや!してないから!本当だから!俺がこんな借金女を襲うわけないだろ!冤罪だ!」
俺の言い分もリザが喚いてかき消されてしまう。
「分かったから!俺も手伝うからまずは静かにしてこいつらに嘘ってちゃんと言いやがれ!パーティー、一日で崩壊するぞ!」
俺が了承した事によりリザは泣き止んだ。というより元々泣いてないような感じだ。
こいつ嘘泣きしやがった!
それから三十分かけてアイナとシャルの誤解を解いた。
冒頭に戻る。
「さあ。この借金をどうするかだ」
今リザは椅子に座らせないで、正座させている。
「あのー。足がそろそろ痺れてきたから座っていい?」
「お前は反省の態度をそれで示しとけ。俺達でどうするか決めるまでは絶対正座だ」
それから俺はアイナとシャルと向き合い、聞いた。
「これはいつもの事なのか?」
それにアイナが気まずそうにしながらも頷いた。
「前はもっと高い金額の借金でした」
「これ以上は借金はしないようにってちゃんと私は言ったつもりなんだけどね」
シャルはリザを睨みながら言った。リザが何だか小さくなっている気がする。
俺はそれを置いときアイナに聞いた。
「前はどんぐらいの借金だったんだ?」
「......百万です」
百万。
こいつはちっとも反省をしない系の馬鹿だ。
俺は唯一普通だと思っていたこいつがまさか借金の常連だったとは。
頭が痛くなってきた。
これは今すぐ帰って寝ないといけないと思う。
しかし、俺みたいな役立たずとパーティを組んでくれたのも事実だ。
「今回だけだぞ。絶対に次は無いからな?」
その言葉にリザは喜び頷いた。
「分かったわ。もう絶対しないわ」
そう言った。
......こいつは絶対する。
俺は心でこいつは一番気を付けた方がいいなと改めて自覚した。
そして俺達は自分達でも受けれそうなクエストを探す。
俺は一応皆に聞いた。
「どんなクエストを受けたい?」
「なるべく安全なもので」
「強い魔物と戦いたいわ」
「お金になるのがいいわ」
お前らに統一感というものが無いのか。
聞いた俺が阿保だったようだ。
俺はなるべく安全で儲かるものを探す。
だがそんなものは簡単に見つからない。
と言うか、簡単なクエストは本当に簡単すぎる。
『どこかに行った犬を見つけてください。息子が泣いているんです。息子が泣いたままでもいいのか!?    五百円』
    自分でどうにかしやがれ。
『腰が悪くなったので買い物を頼みたい。まぁまだ二十代で元気ですけどね!    七百円』
    こいつ絶対めんどくさいだけだろ。
『自分でやるのがめんどくさいので草むしりやってください 三百円』
こんなものばっかりだ。
後絶対最後のはやってやらない。
......なんか俺が思ってた異世界と本当に違う。
俺がそんな事を思ってると、リザが隣に来て、一緒にクエストを見る。
リザは何か見つけたらしくそれを俺に見せてきた。
『森にいた黒い物体の正体が知りたい 五万』
俺はその紙をリザから奪い掲示板に貼りなおした。
「何してんのよ!あれだと借金半分返せるじゃない」
「阿保か!もうあんなの分かり切ってるだろ!もう黒い物体っていうだけでやばい物だって分かるから!」
それからリザと揉め合いながら、何とか皆でクエストを決めた。
『街を少し離れた所にゴブリンがいる為全て倒してほしい。夜が怖くて寝れない。 四万』
引っ越せ。
だが案外いいものが見つかり、それに決めた。
俺は戦えないが指示だけは出来る為中衛につくことにした。
因みに前衛がシャル、中衛が俺、後衛がリザとアイナだ。
俺達は街から出る途中、戦略の確認をしていた。
戦略は、シャルが前衛でゴブリンを倒し、後衛からアイナが魔法で倒し、リザは回復魔法でシャルを援護する。俺は真ん中から指示を出す役目だ。
中々パーティは安定しているように見える。
俺は楽勝だろうと思ったのがいけなかったのかもしれない。
それがフラグだった。
ゴブリンは確かにいた。
......いたけどさ、
「多すぎだろ!」
ゴブリンは二十体近く集まっていた。
......無理だ。
「よし、お前ら。一回逃げるぞ」
それにアイナは頷いた。
しかし、後の二人は頷かなかった。
「剣士は一度敵と対峙したら逃げないわ」
何故かかっこいい事を言うシャル。
「いや。あいつら、まだ俺らに気づいてないから!」
俺は説得を試みるが、
「あそこにいる一匹と目が合ったわ」
......対峙してないじゃないか。
俺は心の中でツッコム。
「あれを倒せば借金が、借金が....」
リザは借金を返すため逃げないらしい。
「あの二人は残ると言ったら残るから私も残ります。光也さんには申し訳ないですが無理ですかね?」
アイナまで上目遣いでそんな事を言い出した。
「仕方ねえな!」
こいつらは俺みたいな無能とパーティを組んでくれた奴らだ。
戦ってやろうという気持ちになる。
けどこれが終わったら自堕落な生活をしよう。
俺は心の中で誓った。
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