短編︰東方禁恋録

乙音

第2話 霊夢のお母さん

「ふ〜、れいむ、つよかったねぇ」
「そ、そんなことないわよ」

遊びも一段落つき、2人は休憩をとっていた。
すると、後ろからザッザッと足音が聞こえ、女性が現れた。

「おや、2人共楽しそうだねえ。
私も混ぜてくれないかな?」

「あっ、霊夢のお母さん!!」
「お母さん!!」

霊夢と藍夢は、その女性を見て目を輝かせた。
そう、この女性は霊夢のお母さん。

因みに、霊夢と霊夢のお母さんは博麗神社という神社に
住んでいて、この女性はそこで博麗の巫女をやっている。

今外の世界と幻想郷を分ける博麗大結界を貼ったのもこの
博麗の巫女であり、霊夢のお母さんはとても優秀な巫女なのだ。

マイペースなのんびり屋で、修行などは好まないタイプなのだが、
異変解決などの時の働きぶりはそれは見事で、妖怪の賢者ですら一目置く存在である。

霊夢も藍夢も、そんなお母さんにとても憧れていた。
霊夢に限っては、いつか私もお母さんみたいな凄い巫女になる!と興奮していたものだ。

実際、霊夢は幻想郷を支える博麗の巫女の娘。
いずれ博麗の巫女を継ぐことになるのだ。

そのため、少しばかりではあるがお母さんに教えてもらい、
修行を嗜んでいる。

それでも、博麗の巫女を継ぐにはまだまだ力不足ではあるのだが。

「良いよ!やろー!」

2人がニコニコと笑いながら了承すると、
博麗の巫女は顔をほころばせた。

「ふふ、ありがとう。
じゃあお母さんも混ぜてもらおうかな」

それから3人でじゃんけんをし、鬼は博麗の巫女という事になった。

【じゃんけん】というのは、これもまた藍夢が教えてくれた遊びで、
これを用いて勝敗を決めるのである。

即ち幻想郷で言う弾幕ごっこの様なものだ。
ルールは簡単。

手を握りしめてグー、人差し指と中指以外を曲げてチョキ、全ての指を広げて
パーと言うらしく、最初はグー、じゃんけんぽん!という声と共にグー、パー、チョキのどれかを出す。

そしてグーはチョキより強く、チョキはパーより強く、パーはグーより強い。
それで1番になった者の勝利となり、負けた者は鬼になるというのが隠れんぼをする前のルールであった。

そして今回は霊夢と藍夢がパー、博麗の巫女はグーだった。
つまり博麗の巫女の1人負けである。

「ちぇー、私が鬼か。
じゃあ、もう数えちゃうよ〜、いーち、にー、さーーん、しぃー、ごーおー、ろーく、しーち、
はーち、きゅーう、じゅーう!」

そう言って3人はきゃっきゃきゃっきゃと甲高い叫び声をあげながら
夜がふけるまでかくれんぼを楽しむのであった。



霊夢のお母さんの口調合ってますかね……??
5月28日/誤字修正しました。

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