短編︰東方禁恋録

乙音

第1話 めくるめく日常

初投稿ですが、頑張ります!
あと、結構短編ストーリーになると思います。


「あい、あそぶわよ!」

そう言って、紅月アカツキ 藍夢あいむの手を引くのは、
博麗はくれい 霊夢れいむ

一応博麗神社の巫女をやっていて、
異変解決等をしている博麗の巫女の子供だ。

「うん!」

言われるがままに連れていかれる藍夢。

「いーちーにーいーさーんーしーいーごーおーろーくーしーちーはーちーきゅーうーじゅー!
いくわよー!」

「あい、みーつけた!」
 
霊夢は、木の後ろに隠れていた藍夢を指さして叫ぶ。

「みつかっちゃった〜れいむはかくれんぼとくいだよね」

今藍夢達がやっている遊びは、隠れんぼ。
藍夢が教えてくれた遊びで、霊夢はこの遊びがお気に入りなのだ。

「それにしても、あいはいろんなことしってるわね」
「そんなことないよ〜、このあそびも、ゆうめいだし!」

「?わたしは、こんなあそびきいたことないわよ?」
「んー?でもわたし、このあそびしってるよ?昔から」

藍夢は、何故か生まれた時からこの遊びを知っていた。
当然のように知っていることで、みんなも知っているものだと思い込んでいたのだ。

それに、藍夢は昔から物知りで、誰も聞いたことのないような話を
よくしてくれるのだ。

科学、というものを藍夢は知っていた。

喋る薄い箱に動く鉄の塊、何でも知ることが出来る薄くて小さな板……
それはもう様々で、それをみんなに話すとよく驚いたものだ。


「なんでだろ〜?」
「でも、たのしいからいいわよ!ね、早く続きしよう!」

「うん!」

幼い藍夢達はそれを大して考えることもなく、また遊びは始まスタートった。
幼い頃の幼稚な判断を、藍夢は後々後悔することになる。

……もしこの時、藍夢がこの矛盾点について良く考えていたならば、
もう少し良い結末になったのかもしれない。



因みに、あいというのは霊夢が呼ぶ藍夢あいむの愛称です。
あいむの【あい】からもじってあい。
単純な呼び方ですね(笑)

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