お祈りしたら美少女になった話

yukoami

第1話 お祈り


ガチャッ
「ただいま〜」
始業式が終わり帰ってきた。
早いからと言って誰と遊ぶでもなく、ずっと家にいる。

俺は篠生しのう瑠夏るか
こんな名前だけど今日から高校2年生の男子だ。一つ下の、妹がいる。名前は美夏みか。妹だから普通くらいに見えるけど周りからみたら結構可愛いらしい。父はおらず母子家庭だ。母は帰ってこないことが度々ある。

突然だが俺には望みがある。
何も無い男子高生よりも、楽しめる女子高生になりたいっていう、所謂いわゆる一度でもいいから性転換してみたいってことだ。
毎日19時に北に向かって手を合わせ心の中で呟く。
できないことなんて分かってるし、アホなのも分かってるけど、4月に入ってから毎日やっている。
バカの気休めだよ。
あぁ、ほんとうになってくんねえかなぁ。
軽い気持ちで思ってた方が気が楽だしな。
とりあえず明日は休みだしゆっくりしよ。


~1週間後〜

学校には来たが、最近体の調子が変だ。
なんか妙に喉の調子がおかしいし、すぐに疲れるし、力も無くなってきてる気がするし、頭痛もすごい。
やばい。
このままじゃ本格的にまずい気がする。

今日の1限は体育だ。
体調は悪いが俺みたいなモブに限って無欠課なので見学はせずに授業に出た。

だいたい最初の授業ではいつも50メートルのタイムを計る。
こんな状態で走れるのだろうか。

そんなに厳しくはないが、去年の記録を持っているので下手に手を抜きすぎると走り直しをさせられる。
それだけはごめんだから本気で一回走っておこう。

先生の指示で準備体操をし、50メートル走に移る。

この学校は体育は男女で別れてないが、一緒に走るのは男子同士で走る。
俺が一緒に走るのは見るからに足の速そうな関山くんという子だ。

俺らの番になる。
よーい、ぱんっっ!!!!
さっ!
体調の悪い俺はいつも以上に走れず、どんどん関山くんとの差が広がっていた。
男子達は、おい篠生!何やってんだ!とか言ってる。
真面目にやってんだよ。
だが、50メートルなのにやたら長く感じる。
ゴールのところには先生がいる。
走りきった!と思った瞬間から俺の記憶はない。

男子達がどうにか保健室まで運んでくれたようだった。



瑠夏が気を失ってる間、学年一の美少女で、更に面倒見のいい保健委員の若林さんが保健室に状況を確認しに来ていた。

「せ、先生。
ほ、本当に大丈夫なんでしょうか」

「うーん。
何をしても起きないしねぇ。
何があったのかは私にも分からないわ。」

「学校終わるまでに起きなければ病院に連れていった方がいいんじゃ...」

「そうね。
それは学校側でどうにかしておくから若林さんは心配しなくて大丈夫よ。」

「で、でも私、篠生くんと名前同じで親近感湧いてるので、なんか心配で。」

「そしたら入院になったらお見舞いでも言ってあげないさいな。もしかしたら篠生くんと話せるチャンスかもよ?」

「そ、そうですね。」

という会話のあと、俺は無事(?)に病院に運ばれ入院になった。





少し短めですが第1話です。
ほとんど自己満足小説ですのでご了承ください。

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