王子様か恋したのはお姫様ではありませんでした。

雪村 ましろ

複雑に遠回り。

「おいおいおーい、何してんの?」

そう言いながらばしばしと肩を叩いてくる私と奏の担任。

「君らねー、馬鹿じゃないんだからさー、サボらず授業にでなよー?」

「は、はいぃ…」

そんなこんなで許してくれた優しい(のか…?)先生は、代わりにタバコを吸ってるの内緒なっと、にこにこしていた。

「篠崎先輩…あの、本当にすいませんでした。」

「…え?」

「あ、あの…き、き、き、すっですっ…も、もう絶対しませんから!!本当にごめんなさいっ!」

思い出しのか、また赤くなる先輩。

「あぁ、あれねー。うん、大丈夫だよ。」

許してくれた!
篠崎先輩優しい!!

本当は、奏君じゃなくて、君がキスしたことが嫌なんだよ、神崎さん。
けど、そんなことは言えない。
いや、いう資格が無いと決め付けて負け越しなのは、僕が逃げて怯えているからか。
だって、君が好きなのは…きっと僕じゃない。

…奏君なのだろう。

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