姉妹の愚痴〜心身障害者への理解を〜

ノベルバユーザー173744

2年前の夢

 ただ……夢だった。
 本当に大それたものだったかもしれない。
 でも、私は、自分なりの三国志を描きたかった。

 自分なりの世界観で、でも、ある程度徹底的に調べたり、友人に聞いたりして、考えた。

 そして、自分自身悩み苦しみながら、主人公たちと戦い抜いて完結させた。

 ホッとした……でも、ペットロスと同じように、小説ロス症候群になった。
 それだけ思いを込めた、本当に命を削った……書けるまで死ねない。
 書いたら死んでもいい。
 私の産んだ子供だ。
 こんな自慢の子供を産んだんだと、これでも誇りに思っていた。

 それほど愛した作品を……。



 今更ですが、賞に応募するのではなかったと思っています。

 契約書には、詳しく読むと、

『3ヶ月以内に第1巻を発売、それから順次10巻まで発売予定です。』

 とあった。
 契約を交わして、もう10ヶ月ほど経っている。
 一冊も出ていない。

 それにもう、なろうでは沢山の方が読んでくださっている。
 賞をいただいてから増えたけれど、それでも、ここで読んでくださっている方がいるのに、電子書籍で今更読んでくださるだろうか?

 お金の問題ではなく、気持ちの問題である。

 考えすぎると咳が出る。
 もう、風邪を治すことを優先しよう。



 どうして、私にばかり、こんな目にあうのか……不幸を集める女と読んだ方が良いだろうか?

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