異世界転移は分解で作成チート

神無木雷兎

第198話 ちゃんと時間を確認しよう。

第198話 ちゃんと時間を確認しよう。


「──うぅん……っとぉ。」

 んん、もう朝か……。
 ……今、何時だ?

 俺は眠い目をこすり、辺りをながら体を起こして腕を伸ばす。

『おはようございます、マスター。現在の時刻は朝の4:30を少し過ぎたくらいです。』

 あー、ありがとう。全知。
 ・・・昨日すぐ寝たから少し早めに起きちゃったのか。今の時間帯だと、まだ日が昇り始めたくらいか?

「……にゃぁ?」

 っと、ティアか。……足の上に居たみたいだし、起こしちゃったか。

 俺はちらりと左右を見る。

 ・・・ハク達はまだ寝てるみたいだな。……んー、でも俺と同じくらいに寝たし、多分もう少ししたら起きるかねぇ?

 ……んー、特にやることも無いし、そもそも何かをやる気も起きないし、久しぶりにティアと色々遊ぼうかなー。
 まぁ遊ぶっつっても、肉球触ったり頭撫でたりするだけだけど。・・・あと別にそれほど久しぶりじゃねぇな。まぁいいや。

◇◆◇◆◇

 〜ゼロがティアと戯れ始めて十数分〜

「ん、ぅむ……。」
「……ふわぁーあ。」

「ハッ……。」

 ティアを撫でてたらいつの間にか結構たってたみたいだ。・・・ティアッ!! 恐ろしい子ッ!!

 チラリと声が聞こえたた方へ目を向けると、ハクが身動ぎをし、ライムが大きな欠伸をしてるのが目に入る。
 どうやら二人同時に起きたようだ。・・・二人同時に起きるってこいつら仲良いな。

 俺はティアを撫でる手はそのままにハク達の方を向いて話し出す。

「ハク、ライム。おはようさん。」
「……主殿。おはようなのじゃ。」
「はい、マスター、お…ふぁふぉはようございます。」

 ハクはまだ完全に頭が回ってないみたいだな、少しボーッとしてるみたいだし。んでライムもまだ眠いのか、また欠伸をしている。

「まぁまだ早い時間だし、もう少し眠っててもいいぞ。なんだったら学園の時間になったら起こすし。(執事が)」

 ハク達は俺の言葉に少し悩むと、すぐに口を開いた。

「……ふむ……我はいいのじゃ。疲れはもう取れたのじゃし、眠気も収まったのじゃ。」
「はい、私も大丈夫です。あ、そういえばちょうど周回しきれてないゲームがあったので、そちらの消化をしようと思います。」

 ・・・ハクはまだいいとして、ライム。もうゲーム廃人まっしぐらな感じになってきたなぁ。まぁ、引きこもりにならない分にはまだいいか。

 ・・・俺も最近ゲームとかしてなかったし、久しぶりに遊ぼうかねぇ。どうせならライムと一緒に遊ぶか。

◇◆◇◆◇

「んーーっ。……やっぱり久しぶりにやるゲームは楽しいねぇ。」
「……バタンキューですぅ。」

 あ、なんでライムがこんな状態になってるか、軽く説明をしよう。
 まぁ説明と言っても簡単だ。ただただ挑まれたゲームを、尽く勝利していった結果だ。

 クイズ系に始まってパズル系、バトル系、リズム系など、出されるゲーム全てをチートとか使わずに正々堂々勝利した。

 ……あ、ちなみに。これはスキルとか運に頼ったものではなく、ちゃんとした技術で戦って勝った。
 まぁスキルを使わなかったから圧勝って程はいかなかったがな。でも俺的にはまぁまぁ接戦できた気がするので、かなり満足だ。

「さすがマスターですね……。まさかここまでの技術を持っていたとは。」
「まぁ向こうの世界にいた時からずっとコンピューター相手とかネット対戦とかで鍛えてたしなぁ。そのおかげかな?」

 あとライムの戦い方が大体コンピューターとかのAI向けの戦い方だったのが幸いだったな。多分、あまり対人戦をした事がないんだろう。

「むぅ……。もう1回勝負ですっ──」
「おうっ! 望むところだっ──」

 ──熱中しすぎて学園に遅刻しかけた。



・雑談
 最近は『異世界から帰還した主人公が地球でスキルを使う』と『地球で自身だけがスキルを使える』といった小説をみます。この系統でおすすめ教えて下さい。どうもライトです。

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