異世界転移は分解で作成チート
第181話 10階層の締め。
第181話 10階層の締め。
勇者たちと合流後、休憩ついでに適当に雑談会をとった。
「改めまして、僕の名前はユウだよ〜! ゼロの親友で今はゼロのパーティに入らせてもらってるんだ〜! よろしくね〜!」
ユウが改めて自己紹介をする。勇者達もそれに釣られて自己紹介をし返す。
「はい。では、こちらも自己紹介を。
僕の名前はタクミ・ウンカイです。知っての通り、勇者をやっています。それと、このパーティのリーダーを務めさせてもらっています。そしてこちらが仲間の──」
「アオイ・ミカドです。」
「……ツユ・シグレだ。」
「ツキミ・シロガネと申します。」
「そして私がユメ・マルイだよ! よろしくねっ! ………。」
・・・おい、マル。作り声と作り笑顔をするのは構わんが、挨拶後に無言で俺を睨むなや。……バレんぞ?
「うんうん〜! タクミ君にアオイちゃんにツユ君にツキミちゃん。それとユメちゃんだね〜! よろしく〜!! あ、ここでは僕のことはユウって呼んでくれていいからね〜!」
「え? は、はぁ。ではユウさんと呼ばせてもらいます。」
ふむ。ユウの『ここでは』って所で雲海が詰まったな。……見た感じ、お忍びで来た王族とかそんな類に感じてるっぽいな。
んー、神の主だし王族っちゃー王族みたいなもんか? いや、主だし、もっと上位的な感じか? ま、別にどうでもいいか。
「……ん? そういや、雲海達はなんでここにいるんだ?」
「あ、はい。それはギルドで依頼を受けてやって来ました。それに時間的にも、今日明日は特に予定がありませんでしたし、訓練も兼ねて迷宮攻略しようかと。」
ふむふむ、つまりは大体俺らと似たような感じか。んー、でも見たところ迷宮用の道具系が見当たらない……あぁ、そうか。それを言うなら俺らもか。
ってことは勇者達もアイテムボックス系を持ってるのかな? あ、だから倒された魔物とかもいなかったのか。
「あ! そうです、どうせならゼロ先生もご一緒にどうですか?」
ん、一緒に、か……。なんかめんどくさそうだな、断るか。
「んー、いいや。俺らが一緒になっちゃうと、そちらさんに迷惑かけちまいそうだし。それにそれじゃつまんないしな。」
「そう、ですか。残念ですがわかりました。」
ほぅ? 今回は意外と諦めが早いな。・・・多分俺の性格を理解し始めたのかな?
「……さて、休憩も充分とったし、俺らはそろそろ行くか。」
「あ、もう行くの〜? りょうか〜い!!」
「うむ、早く行こうなのじゃ。」
「はいですー。」
「ってことで、勇者諸君! また後日学園で会おうなっ!」
俺は立ち上がると同時に、勇者達に別れの挨拶をして、仲間を連れて奥の階層へと向かう。
「はいっ。ゼロ先生、また今度です。」
「ゼロ先生、さようなら。」
「……。」
「また学園で、ですわ。」
「バイバーイ! ………。」
うん、もう何も言うまい。
──こうして、俺らはさらに奥へと進んだ。
◇◆◇◆◇
〜幻獣の理想郷 9F〜
──きゅうぅぅん!!
「うわぁー! また魔物が沢山出てきたねー!」
俺らは7~8Fまでとは比べ物にならないほどに多くの魔物を倒していった。
「んー、やっぱり本来はまぁまぁいたみたいだな。」
ってことはやっぱり、7~8Fは勇者が全滅させてたってことか。・・・多分、見敵必殺じゃなくて探敵必殺状態だったんだな。そんな言葉があるか分からんけど。
──きゅぅん!
「っと、どうでもいいこと考えてる場合じゃねぇなっと。」
──きゅぅぅ………。
俺は襲ってきた赤いカーバンクルを倒して呟く。
──そう、この階層まで来ると、カーバンクルは全匹が色つきになり始めていた。
これは別に運の制限をやめたとかって訳ではなく、普通に魔物が強くなってるだけだ。
……ちなみに、全匹に色がついていても一応は希少種なやつもいるみたいで、そいつらの毛並みは総じて良いやつだった。
・・・正直、希少種と通常種の違いがわかりにくくなったこと以外、特に問題もなく俺らは進んだ。
そして、さらに進むこと数分。やっとのこと、ボス部屋の前へと到着した。
「さーて、それじゃボス戦だね〜! ここのボスはなんだろう〜?」
「ああ、多分今までの流れ的にカーバンクルだな。……ってさっきのボス戦でも似たような事言ったな。」
「あはは〜! そうだね〜!! それじゃ今回は何カーバンクルだと思う〜?」
ユウが俺らにそう聞くと、ハクが口を開いた。
「先程までの戦闘で出ておったのはレッド、ブルー、グリーン、イエローだったのじゃ。そして、おそらくこの色は属性の色と見て間違いないのじゃ。
となると、ボスはブラックかホワイトだと思うのじゃ。」
「おぉ〜! たしかに! ……それじゃさっそく答え合わせしてみようか〜!」
ユウはそう言うとゆっくりと扉を開け、中に入る。そして中に待っていたのは、ハクの予想した通り、黒いカーバンクル……と、白いカーバンクルの二匹だった。
「おー、ハクご明察だな。でもまさかの予想した二匹両方とはな。」
「さすがですハクちゃん!」
「ぬふふ。それほどでもないのじゃ。」
俺らが軽く話し合っていると、カーバンクル達は俺らの方へ向かい、襲いかかってきた。
──きゅううん!!!
──きゅぅぅん!!!
「えいっ!! くぅっ! はぁっっ!! うりゃァァーー!!」
──きゅ、きゅうぅぅぅ……。
──き、きゅううううう……。
が、ユウによってすぐ様しとめられた。
ボスモンスターを倒したユウは、こちらに手を振って走ってくる。
「よし。ユウ、お疲れさん。」
「うんっ! 少しだけ怪我しちゃったけどなんとか倒せてよかったよ〜!!
あ、そうだ! ドロップ品はなんだろ〜?」
ユウはそう言ってボスを倒した辺りに戻ってドロップアイテムの確認をした。
「えーと、なんか水晶っぽいの落としたー!」
えーと、とりあえず鑑定。……ふむふむ、神秘宝獣の瞳宝玉、か。
……全知、これのドロップ率は?
『はい、マスター。“神秘宝獣の瞳宝玉”のドロップ率は0.0024%であり、かなりの低確率となっております。』
・・・うん、やっぱり低確率。……いや、さっきのボスドロップよりかは出やすいみたいだし、さっきよりはマシ、なのかな?
ま、この際どうでもいいか。もうなるようになれだ。
「とりあえず、レア出ておめでとうっ! ユウっ!」
・雑談
最近また異世界転生の成長チート系を見始めたんですが、なにかおすすめの作品ありますー?どうもテトですー。
勇者たちと合流後、休憩ついでに適当に雑談会をとった。
「改めまして、僕の名前はユウだよ〜! ゼロの親友で今はゼロのパーティに入らせてもらってるんだ〜! よろしくね〜!」
ユウが改めて自己紹介をする。勇者達もそれに釣られて自己紹介をし返す。
「はい。では、こちらも自己紹介を。
僕の名前はタクミ・ウンカイです。知っての通り、勇者をやっています。それと、このパーティのリーダーを務めさせてもらっています。そしてこちらが仲間の──」
「アオイ・ミカドです。」
「……ツユ・シグレだ。」
「ツキミ・シロガネと申します。」
「そして私がユメ・マルイだよ! よろしくねっ! ………。」
・・・おい、マル。作り声と作り笑顔をするのは構わんが、挨拶後に無言で俺を睨むなや。……バレんぞ?
「うんうん〜! タクミ君にアオイちゃんにツユ君にツキミちゃん。それとユメちゃんだね〜! よろしく〜!! あ、ここでは僕のことはユウって呼んでくれていいからね〜!」
「え? は、はぁ。ではユウさんと呼ばせてもらいます。」
ふむ。ユウの『ここでは』って所で雲海が詰まったな。……見た感じ、お忍びで来た王族とかそんな類に感じてるっぽいな。
んー、神の主だし王族っちゃー王族みたいなもんか? いや、主だし、もっと上位的な感じか? ま、別にどうでもいいか。
「……ん? そういや、雲海達はなんでここにいるんだ?」
「あ、はい。それはギルドで依頼を受けてやって来ました。それに時間的にも、今日明日は特に予定がありませんでしたし、訓練も兼ねて迷宮攻略しようかと。」
ふむふむ、つまりは大体俺らと似たような感じか。んー、でも見たところ迷宮用の道具系が見当たらない……あぁ、そうか。それを言うなら俺らもか。
ってことは勇者達もアイテムボックス系を持ってるのかな? あ、だから倒された魔物とかもいなかったのか。
「あ! そうです、どうせならゼロ先生もご一緒にどうですか?」
ん、一緒に、か……。なんかめんどくさそうだな、断るか。
「んー、いいや。俺らが一緒になっちゃうと、そちらさんに迷惑かけちまいそうだし。それにそれじゃつまんないしな。」
「そう、ですか。残念ですがわかりました。」
ほぅ? 今回は意外と諦めが早いな。・・・多分俺の性格を理解し始めたのかな?
「……さて、休憩も充分とったし、俺らはそろそろ行くか。」
「あ、もう行くの〜? りょうか〜い!!」
「うむ、早く行こうなのじゃ。」
「はいですー。」
「ってことで、勇者諸君! また後日学園で会おうなっ!」
俺は立ち上がると同時に、勇者達に別れの挨拶をして、仲間を連れて奥の階層へと向かう。
「はいっ。ゼロ先生、また今度です。」
「ゼロ先生、さようなら。」
「……。」
「また学園で、ですわ。」
「バイバーイ! ………。」
うん、もう何も言うまい。
──こうして、俺らはさらに奥へと進んだ。
◇◆◇◆◇
〜幻獣の理想郷 9F〜
──きゅうぅぅん!!
「うわぁー! また魔物が沢山出てきたねー!」
俺らは7~8Fまでとは比べ物にならないほどに多くの魔物を倒していった。
「んー、やっぱり本来はまぁまぁいたみたいだな。」
ってことはやっぱり、7~8Fは勇者が全滅させてたってことか。・・・多分、見敵必殺じゃなくて探敵必殺状態だったんだな。そんな言葉があるか分からんけど。
──きゅぅん!
「っと、どうでもいいこと考えてる場合じゃねぇなっと。」
──きゅぅぅ………。
俺は襲ってきた赤いカーバンクルを倒して呟く。
──そう、この階層まで来ると、カーバンクルは全匹が色つきになり始めていた。
これは別に運の制限をやめたとかって訳ではなく、普通に魔物が強くなってるだけだ。
……ちなみに、全匹に色がついていても一応は希少種なやつもいるみたいで、そいつらの毛並みは総じて良いやつだった。
・・・正直、希少種と通常種の違いがわかりにくくなったこと以外、特に問題もなく俺らは進んだ。
そして、さらに進むこと数分。やっとのこと、ボス部屋の前へと到着した。
「さーて、それじゃボス戦だね〜! ここのボスはなんだろう〜?」
「ああ、多分今までの流れ的にカーバンクルだな。……ってさっきのボス戦でも似たような事言ったな。」
「あはは〜! そうだね〜!! それじゃ今回は何カーバンクルだと思う〜?」
ユウが俺らにそう聞くと、ハクが口を開いた。
「先程までの戦闘で出ておったのはレッド、ブルー、グリーン、イエローだったのじゃ。そして、おそらくこの色は属性の色と見て間違いないのじゃ。
となると、ボスはブラックかホワイトだと思うのじゃ。」
「おぉ〜! たしかに! ……それじゃさっそく答え合わせしてみようか〜!」
ユウはそう言うとゆっくりと扉を開け、中に入る。そして中に待っていたのは、ハクの予想した通り、黒いカーバンクル……と、白いカーバンクルの二匹だった。
「おー、ハクご明察だな。でもまさかの予想した二匹両方とはな。」
「さすがですハクちゃん!」
「ぬふふ。それほどでもないのじゃ。」
俺らが軽く話し合っていると、カーバンクル達は俺らの方へ向かい、襲いかかってきた。
──きゅううん!!!
──きゅぅぅん!!!
「えいっ!! くぅっ! はぁっっ!! うりゃァァーー!!」
──きゅ、きゅうぅぅぅ……。
──き、きゅううううう……。
が、ユウによってすぐ様しとめられた。
ボスモンスターを倒したユウは、こちらに手を振って走ってくる。
「よし。ユウ、お疲れさん。」
「うんっ! 少しだけ怪我しちゃったけどなんとか倒せてよかったよ〜!!
あ、そうだ! ドロップ品はなんだろ〜?」
ユウはそう言ってボスを倒した辺りに戻ってドロップアイテムの確認をした。
「えーと、なんか水晶っぽいの落としたー!」
えーと、とりあえず鑑定。……ふむふむ、神秘宝獣の瞳宝玉、か。
……全知、これのドロップ率は?
『はい、マスター。“神秘宝獣の瞳宝玉”のドロップ率は0.0024%であり、かなりの低確率となっております。』
・・・うん、やっぱり低確率。……いや、さっきのボスドロップよりかは出やすいみたいだし、さっきよりはマシ、なのかな?
ま、この際どうでもいいか。もうなるようになれだ。
「とりあえず、レア出ておめでとうっ! ユウっ!」
・雑談
最近また異世界転生の成長チート系を見始めたんですが、なにかおすすめの作品ありますー?どうもテトですー。
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コメント
コーブ
「特級ギルドへようこそ…」以前 此処のサイトで掲載されていましたが出版やらなんやらで消えた作品です。個人的には大好物 ♪作者さんは阿井りいあ先生です♪(≧▽≦)