イタダキマス〜とりあえず魔王の手下になって世界作り直します!あれ?なんかループしてない?〜

駅構内の狂っぽー

独り立ち

昨日はいつ寝たのか覚えていない。涼からめちゃくちゃボコボコにされた後にペリュトンが担いでくれた時、やけにペリュトンの肩が傷口に当たって痛かったのを思い出し、腹に手を当てる。しかし、傷などなかったかのようにすべすべしていて変な感じがする。
「うっ、涼さーん。ペリュトン?」
ベットから降り、涼かペリュトンを見つけようと踏み出すと、足に痛みを感じて思わず声を上げる。
「何だこれ?」
足の痛みはガラスの破片を踏んだことから来るものだった。幸い破片は大きくなく、さほど血も出ていない。ガラスの破片を引き抜き、超速再生で治るのを確認してあたりを見渡す。

「は?な、なんだよ、これ…」

窓ガラスは粉々になり、そこから見える街はもはや街とは呼べなかった。建物は崩れ、街の中心部へと何か巨体の何かが這って行ったように見える。
「訳わかんねぇよ、なんだってんだよ」
「そんなもんさ、いつかはこうなる運命だったんだ。しょうがない。諦めろ」
「お前、誰だ?え…」
そこには頭から膝まで隠せるほどの長い丈のある外套を着込んだにのまえがいた。
「元気にしてたか?金澤ッ!」
「お前、みんなと一緒じゃないのか?」
「アイツらはほとんど死んだぞ?」
「てか、お前にならこの状況わかんだろ?何が起きたんだよ!?教えろよ」
一は少し考えてから言う。
「赤城を殺すために帝国とルキアンブルグが共謀した。」
一は首の後ろをさすりながら続ける。
「は…?何…それ?」
「深夜に赤城の元に精鋭部隊を10個師団投入して勝ったが、このザマだよ」
そう言いながら元々街だった所を見ながらため息をつく。
「じゃあ涼さんは…」
「どうかな、とりあえずあの大きく壊れたところを見てみろ。あれは魔導砲か、赤城が暴れた跡だと帝国は見ている。魔導砲の場合、そういうこったよ」
「クソッ、なんてことだよ!」
「そう言えばさ、大臣とこ行かなくて良かったのか?」
「は?ってこんな時に何を」
「いや、お前魔王の部下だろ?なら確認しに行くのが筋ってもんだろ?」
「お前、その話どこで聞いたんだ?」
「教えるかよ、ほら早く行こうぜ」
そう言って一は俺の手をとる。
「近道、するだろ?」
そう言うと俺の手を引いて飛び降りる。そこには黒い穴があった。
 思わず瞬きをすると、次の瞬間には豪邸の前にいた。
「ここ、サワーディールの家だぞ。話は通してあるから入ろうぜ。」
一を先頭に進んでいく。が後ろから刺された?腹のあたりが燃えるように痛む。
「ははっ、やったぞ。バケモノを倒したぞー!」


なんだこれ。おかしいだろ、

黒く染まっていく視界にGAMEOVERの文字が浮かぶ。終わったんだな俺の人生。




√A終了です。お疲れ様でした。



はい、√A終了です。はい、作者です。
なんだこれ。って感じですし、3週間くらい空いちゃってすいません。
次回から√Bです。頑張って語彙力を上げます。応援お願いします。

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