イタダキマス〜とりあえず魔王の手下になって世界作り直します!あれ?なんかループしてない?〜

駅構内の狂っぽー

本能

多すぎるタブを処理した後、上空からの落下物に気づいたのは合流したペリュトンだった。
「あのデカいの何なのネ?」
そう言って上空を指さす。その指の延長線上では巨大な物体が下に降りてきている。光の粒子を振りまきながら。
「何だあれ?」
「あれ、極大魔法の流星ノ雨メテオストライクじゃねえか?」
「それなら俺は1回見たことがあるぞ」
と、涼達と合流してきた冒険者達は呟く。
「そういえばさっきのグランドドラゴンの魔石って回収しました?」
「「「え?」」」
そして冒険者とその他3人は落下物の方を向く。
「マジかよ…」
学者風の男がボソリと呟く。
「確かグランドドラゴンは死ぬ時に魔石を、自分の背より少し高いところから落とすとか。」
その場にいる全員が一斉にその学者風の男を振り返る。
「ねぇ、あのデカいの食べちゃダメなノ?」
ペリュトンは涼と服の裾を掴んで言う。
「は?お前何をこんな時に…え?も、もう1回言ってみろ」
「あのデカいの食べちゃダメなノ?」
「そうか、あれは魔石か。」
涼はククッ、と不敵な笑みをこぼすと、叫ぶ。
「腹いっぱい食ってこい!お前もな」
と俺を指さす。そういえば腹減った。
「行ってきます」
とは言ったもののどうしようか、縮地じゃあそこまで飛べないだろうし。とか思案していると、ひょいとペリュトンが服の首筋辺りを両手で掴んでくる。振り返るとそこには背中に2対の翼をはためかせたペリュトンがいた。
「ご馳走、食べないノ?」
答えは決まっている。
「食べる」
それから日が暮れるまでひたすら魔石を貪り、魔石が墜落する事は避けられた。
そして帰りの道での話。
ふと、視界の端の構造物に目が止まった。
「あれなんですか?」
俺が指さす所には石で出来た碑が幾つも建っていた。
「あれはな、個人所有の墓場で、ここら辺の奴らは死んだらあそこに入るんだ。あそこの墓守の女の子は可愛いぞ〜」
「はぁ、そうですか」
と適当に返しながら遠目に墓場を見る。涼の横で歩いていたペリュトンがこの浮気者〜と言って涼をポコポコと叩いているがそれも気にならないほどに墓場が気になる。
その時、墓場に白い髪の女の子が駆けて入って行った。フードが風に煽られて少しだけ顔がこちらを向く。その瞬間に恋とはこのことをいうのかと自覚した。




墓守編開幕

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