イタダキマス〜とりあえず魔王の手下になって世界作り直します!あれ?なんかループしてない?〜

駅構内の狂っぽー

食品ロス

あれからしばらく、食事をしてすぐに町外れの狩場にやってきた。そして時刻はそろそろ昼を回っている。とりあえず依頼の魔物は討伐完了。涼様様、模倣様様と言ったところだ。
「お腹が減ったのネ、早くお昼にするのネ」
ペリュトンがぐずり始めた。
「もうか、そろそろ昼にするか。」
涼はそう呟くと持ってきた麻布の上に座り、袋にしまっていたサンドイッチを懐からだす。
「「「いただきます」」」
とか言っていたのも束の間、あっという間にサンドイッチは無くなり、空腹感だけがその場に漂っていた。
「なんか少なかったのネ」
「いや、決して少なくはなかったよ?」
軽く5、6人分はあったぞ、サンドイッチ。
味付けもかなり凝っていたサンドイッチだったが味があっさりとしていたのもあってかかなりぺろっと完食できた。しばらく静寂にひたっていたその時、向こうから地響きがした。3人(2人と1匹かもしれない)が一斉にそちらを向くと、モグラがそのまま大きくなったような魔獣が天に向かって吠えていた。
「グランドドラゴンか…第1類危険種だ。凶星、お前はこれを持っていけ」
そう言って手を前にかざすとそこに布に包まれた布越しからでも質感を感じられるそれは光の粒子と共に現れた。そしてそれを軽々と片手で投げてくる。両手でキャッチすると一気に重力を受けて加速したそれは凶星の腹に刺さる、横向きに。
「ペリュトン、アレ喰わないの?」
「え?食べない以外の選択肢ってあったのネ?」
その言葉を聞いた涼は不敵な笑みを浮かべる。
「凶星、それを引き抜いて傷が塞がったらついてこい」
凶星も負けじと言い返す。
「何ならこれで傷口を塞ぎますよっと!」
─電子音がする。

スキル〜捕食〜を習得しました 使用します

腹に刺さったソレは腹の肉が回復していき徐々に呑まれていく。ズブズブと全てを肉が覆ったところで少しずつ肉の出っ張ったところが無くなり、終いには負傷前とほぼ一緒になっている。あれは何だったんだろう、かなり先へ走っていった涼達の背中を追って走っていく。ある程度のスピードがつき、久々に叫ぶ。
「縮地っ!!」
足に重力がかかり、それから一気に重力が無くなって体が軽くなる。グランドドラゴンはもう下に見える。何となく何をすればいいのか分かっている。
捕食のスキルは2段階ある。目の前のものを体内に取り込み自分のステータスに組み込む。もうひとつは食べたものを体外に排出すること。

先程取り込んだ物を排出する。麻布は取れ、赤黒く反射する刀身が露になっている。遥か下にいたグランドドラゴンはもう目前だ。
女騎士から奪った剣術スキルを発動し、モーションを取る。アーツは第1階位『スラッシュ』。
技能改変でモーションの時間、標的補正の項目をゼロにして威力に振る、そして激突の瞬間。
「スラァァァッッッシュ!!!!」
強化された威力はグランドドラゴンの脳天を砕き、骨を粉砕し、肉もミンチになった。血が雨のように降る草原では1面草が赤く、その中で1人、2メートル程の日本刀を地面に突き刺したまま動かない凶星は異質な存在だった。

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